世界勤倹デー (記念日 10月31日)
- 制定年
- 1924年(大正13年)
- 制定機関
- 国際貯蓄銀行協会(WSBI)
- 日本の加盟年
- 1952年(昭和27年)
- 日本の貯蓄率ピーク
- 23.2%(1974年)
- 現在の貯蓄率世界1位
- 中国(約35%台)
- 日本の「貯蓄の日」
- 10月17日(神嘗祭に由来)
10月31日は「世界勤倹デー」(World Savings Day)です。1924年、イタリアのミラノで開かれた国際貯蓄銀行協会(WSBI)の国際貯蓄会議の最終日、加盟各国が「この日を世界勤倹デーとする」と宣言したことが始まりです。翌年からは毎年10月31日を世界規模で倹約と貯蓄を推奨する日として、参加国が啓発活動を行うようになりました。
「勤倹」とは、勤勉で倹約なこと——仕事にはげみ、無駄な出費を少なくする姿勢を指す言葉です。100年以上前に国際的な金融機関が一致してこの概念を記念日に据えたのは、家計の安定と国民生活の向上のためには「稼ぐだけでなく、賢く蓄える」意識の普及が不可欠だという認識があったからです。
日本が国際貯蓄銀行協会に加盟したのは1952年(昭和27年)のことです。戦後復興期にあった日本にとって、国民の貯蓄意識を高めることは経済再建の大きな柱でした。日本の家計貯蓄率はその後着実に上昇し、オイルショック直後の1974年にはピークとなる23.2%に達しました。当時は「日本人は世界有数の貯蓄好き民族」と称されるほどでした。
しかし2000年代以降、日本の家計貯蓄率は急速に低下し、近年は先進国の中でも低水準の部類に入っています。一方、現在の世界の家計貯蓄率ランキングでは中国が35%台で首位に立ち、スイスやルクセンブルクなどヨーロッパの富裕国が上位を占めています。日本は2024年時点のデータで20位前後に位置しており、かつての「貯蓄大国」のイメージとは異なる実情が続いています。
日本には10月17日に「貯蓄の日」もあります。この日付は、古くから宮中で行われてきた祭祀「神嘗祭(かんなめさい)」に由来します。神嘗祭はその年の五穀豊穣を神に感謝する祭りであり、収穫の恵みを大切に扱うという精神が「貯蓄」の概念と重ねられました。世界勤倹デーと貯蓄の日の二つの記念日が10月にあるのは、日本社会において「蓄えること」が文化的にも経済的にも重視されてきた証といえます。
物価上昇が続く現代において、貯蓄の重要性は改めて注目されています。世界勤倹デーは、家計の見直しや将来への備えについて考えるきっかけとして、今もその意義を持ち続けています。
10月31日の他の記念日
10月31日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)