ほるもんの日 (記念日 11月3日)

ほるもんの日
制定年
2020年(令和2年)
制定者
日本内分泌学会
日付の由来
高峰譲吉博士の誕生日(嘉永7年11月3日)
高峰の業績
アドレナリンを世界初結晶化(1900年)
学会設立
1925年(大正14年)
認定機関
一般社団法人・日本記念日協会

体内を循環し、別の器官の活動に影響を与える微量の化学物質——ホルモン。その存在を広く知ってもらうために、日本内分泌学会が制定したのが「ほるもんの日」です。日付は、代表的なホルモンであるアドレナリンを世界で初めて結晶化した高峰譲吉博士の誕生日、嘉永7年11月3日(新暦1854年12月22日)にちなんでいます。

高峰譲吉は石川県高岡(現・富山県高岡市)生まれの化学者・実業家です。1900年(明治33年)、助手の上中啓三とともにウシの副腎から血圧上昇作用を持つ物質の純粋な結晶を取り出すことに成功し、「アドレナリン」と命名しました。この物質は外科手術の止血剤として実用化され、当時の医学界から「ノーベル賞級の業績」と称えられました。アドレナリンは世界で初めて結晶化されたホルモンであり、その後も高峰はタカジアスターゼ(消化酵素)の開発など数々の業績を残し、日米両国の科学・産業の発展に貢献した人物として知られています。

ホルモン(hormone)という言葉は、「刺激する・興奮させる」を意味する古代ギリシア語「ὁρμᾶν(hormān)」に由来します。体内には100種類以上のホルモンが存在し、アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンといった副腎髄質ホルモンのほか、甲状腺ホルモン、インスリン、成長ホルモン、性腺ホルモンなど、生命活動のあらゆる局面を調整しています。非常に微量でも効果を発揮するのが特徴で、分泌する器官を「内分泌器官」と呼びます。記念日を制定した日本内分泌学会(The Japan Endocrine Society)は1925年(大正14年)に設立された学術団体で、学術大会の開催や学会誌の刊行、国内外の関連団体との連携などに取り組んでいます。「ほるもんの日」という名称は同学会の公式キャラクター「ほるもん」にちなんでいます。

この記念日の目的は、ホルモンや内分泌疾患に関する正しい知識を一般に広め、早期診断・早期治療につなげることです。甲状腺機能の異常や糖尿病、副腎疾患など、内分泌疾患は気づかれにくいものが少なくありません。2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されたこの記念日は、高峰博士の誕生日を入り口に、ホルモンという身近でありながら見えにくい存在への関心を呼び起こす機会となっています。

11月3日のカレンダー情報

六曜 友引
吉日 天恩日、母倉日、巳の日
月齢 23.5

11月の二十四節気・雑節

  • 立冬(りっとう) 11月7日(土)
  • 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)