アパート記念日 (記念日 11月6日)
- 完成年
- 1910年(明治43年)
- アパート名
- 上野倶楽部
- 規模
- 5階建て・70室
- ゆかりの人物
- 詩人・西条八十
- 関連作品
- 童謡『かなりあ』(曲付き童謡の先駆け)
- 震災後の流れ
- 関東大震災後に同潤会アパート建設
1910年(明治43年)3月14日、東京・上野に日本初の木造アパートが完成しました。その名は「上野倶楽部」。上野公園に隣接した洋風外観の5階建て、70室を備えた賃貸住宅です。洗面所・浴槽・電話は共同利用で、入浴時には居住者が実費を負担する仕組みでした。
住んでいたのは公務員・会社員・教師が中心で、独身者はおらず家族世帯が主体でした。日本人のほかにロシア人やフランス人の外国人居住者もいたことが記録されており、開かれた近代的な住居として機能していたことがわかります。詩人の西条八十(1892〜1970年)がここで童謡『かなりあ』を作詞したとも伝えられています。『かなりあ』は、曲の付いた童謡として初めて発表された作品とされており、この曲の登場以降、童謡に曲を付けて歌う文化が広まっていきました。
「アパート」という語は英語のアパートメント(apartment)を元にした和製英語です。フランス語ではアパルトマン(appartement)と呼ばれます。日本では同種の集合住宅のうち比較的大規模・豪華なものを「マンション」と称することが多いですが、マンションは本来「豪邸」を意味する語で、この用法は日本国内だけで通用するものです。
上野倶楽部が完成してから13年後の1923年(大正12年)9月1日、関東大震災が発生しました。木造家屋が密集していた市街地は甚大な被害を受け、住宅の在り方が問い直されることになります。震災後、東京・横浜の各地には鉄筋コンクリート造(RC造)の同潤会アパートが建設されました。電気・都市ガス・水道・ダストシュート・水洗式便所といった当時最先端の設備を完備しており、都市部における質の高い集合住宅の先例として評価されています。日本のアパート文化は、この時代に大きく形を変えました。
11月6日の他の記念日
11月6日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)