紀州・山の日 (記念日 11月7日)
- 制定者
- 和歌山県
- 制定年
- 1994年(平成6年)
- 由来
- 旧暦11月7日に行われていた山の神を祭る「山祭り」の伝統
- 目的
- 山林への理解・関心を深め、人と山が共生する山村づくりの啓発
- 関連イベント
- 紀州・山の日フォトコンテスト、絵画コンクール
- 受賞作品
- 「熊野黎明」(2009年度・全国植樹祭賞)
旧暦の11月7日、紀州の山村では「山の神」を祭る行事が毎年執り行われていました。山仕事に携わる人々が山の恵みへの感謝を捧げ、翌年の無事と繁栄を祈願するこの山祭りは、木の国・紀州で生きる人々と山との深いつながりを象徴する習わしでした。「紀州・山の日」は、その伝統を礎に、和歌山県が1994年(平成6年)に制定した記念日です。
制定の目的は、山林に対する理解と関心を広く県民に深めてもらい、人と山が共生できる山村づくりを啓発することにあります。林業や山村文化が衰退しつつある現代において、あらためて山の存在意義を見つめ直す機会として位置づけられています。
この記念日を祝う取り組みのひとつとして、「紀州・山の日」フォトコンテストや絵画コンクールが実施されています。2009年(平成21年)度のフォトコンテストでは、「熊野黎明」と題された作品が「全国植樹祭賞」を受賞しました。この作品は、冬の夜明け前、張り詰めた空気の中で霧が雲海へと変わる直前の一瞬を切り取ったものです。薄明の光が山々の稜線を淡く照らし出すその光景には、人の手が届かない自然の神々しさと、紀州の山が持つ圧倒的な存在感が凝縮されています。わずかな時間しか現れないその瞬間を捉えるには、山への深い愛着と長年の観察眼が欠かせなかったでしょう。
受賞作品は、第62回全国植樹祭のテーマ「緑の神話 今 そして未来へ 紀州木の国から」にふさわしいと評されました。植樹祭が掲げる「緑の未来」というビジョンと、山の神への信仰に根ざした紀州の伝統が、一枚の写真の中で静かに重なっています。山の日は、過去から受け継がれた自然への畏敬を、現代と未来へとつなぐ日でもあります。
参考リンク
11月7日の他の記念日
11月7日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)