刃物の日 (記念日 11月8日)
- 制定者
- 全国刃物業界9団体(関市・堺市・三条市など)
- 日付の由来
- 「いい(11)は(8)もの」の語呂合わせとふいご祭
- 関市の歴史
- 鎌倉時代中期(約780年前)に刀匠・元重が移住
- 世界的位置づけ
- ゾーリンゲン・シェフィールドと並ぶ世界三大刃物産地
- 国内シェア
- 包丁生産の約50%を関市が占める
毎年11月8日になると、岐阜県関市の刃物塚では、使えなくなったハサミや包丁が丁寧に供養されます。「ものを大切に、感謝して使い切る」という日本人の道具観が、今も刃物という形で息づいている日です。
11月8日が「刃物の日」とされる理由は二つあります。一つは「いい(11)は(8)もの」という語呂合わせ。もう一つは、旧暦11月8日に鍛冶師や鋳物師が行う「ふいご祭」が全国各地で催される日であることです。「ふいご(鞴)」とは、炉の火力を高めるための送風装置で、鉄の精錬や鍛造に欠かせない道具でした。ふいごを守護する神に感謝するこの祭りは、金属加工の職人たちの間で古くから受け継がれてきた風習です。記念日は岐阜県関刃物産業連合会など全国9つの業界団体が制定し、日本記念日協会に登録されています。
岐阜県関市は、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並ぶ「世界三大刃物産地(3S都市)」の一つです。関での刀づくりの歴史は約780年前の鎌倉時代中期にさかのぼります。刀匠「元重」がこの地に移り住んだことが始まりとされ、純度の高い長良川・津保川の水、飛騨から運ばれた松炭、焼刃土に使う赤土という三拍子が揃った環境が産業を育てました。室町時代には300名以上の刀匠が集まる一大産地となり、「強靱さと切れ味」を特徴とする「美濃伝」が確立されました。
現在、関市には刃物関連企業が約400社あり、国内の包丁生産シェアの約50%を占めています。刀から包丁・ハサミへと形を変えながら、700年以上にわたって受け継がれてきた技術が、今もこの街を支えています。刃物の日には、関市の関鍛冶伝承館周辺で刃物供養祭や刃物まつりが開かれ、職人の技を間近に見られる催しも行われます。
なお、関連する記念日として4月18日「よい刃の日」、5月9日「工具の日」、10月1日「電動工具の日」、11月28日「いいニッパーの日」も制定されており、道具を大切にする文化が年間を通じて意識される機会となっています。
11月8日の他の記念日
11月8日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)