おもてなしの心の日 (記念日 11月8日)
- 制定企業
- 株式会社インター・ベル(東京都港区新橋)
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 語源の一説
- 「表裏なし」=裏表のない誠実な心
- 歴史的初出
- 『源氏物語』に「もてなし」の表現が登場
- 流行語大賞
- 2013年・新語部門年間大賞を受賞
- 日付の語呂
- 11→「いい輪」、8→「いい和」の組み合わせ
2013年9月、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、滝川クリステル氏が一字一字区切りながら「お・も・て・な・し」と語りかけた場面は、この言葉を世界的な注目語に押し上げました。同年の新語・流行語大賞を受賞し、日本のホスピタリティを象徴する概念として国際的に認知されるきっかけとなりました。
「おもてなし」の語源には二説あります。一つは「モノを持って成し遂げる」という意味から派生したとする説、もう一つは「表裏がない」、すなわち裏表のない誠実な心でお客を迎えるという意味から来るとする説です。どちらの解釈も、相手に対して純粋な気持ちで向き合うという本質を共有しています。
この概念の歴史は古く、平安時代ごろに原形が見られます。中国から伝わった茶の湯の文化が日本で独自に発展し、「客を茶室に招いて心を尽くす」という茶道の精神が「おもてなし」の実践的な源流となりました。『源氏物語』にも「もてなし」という表現が登場しており、少なくとも千年以上の言語的・文化的蓄積があります。聖徳太子の十七条憲法に記された「和を以て貴しとなす」の精神とも結びつけられることがあり、相手との調和を重んじ、見返りを求めずに尽くすという姿勢は、日本社会の人間関係の基本的な規範として受け継がれてきました。神様への奉仕や儀礼として行われてきた古来の習わしも、「おもてなし」の精神的な土台を形成しています。
「おもてなしの心の日」は11月8日です。株式会社インター・ベルが制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。日付の由来は「人と人(11)のつながりを、おもてなし(0)の心でつなげる(∞)」という意味と、「11」と「8」を「いい輪」「いい和」と読む語呂合わせに由来します。同社はアパレル業界向けの人財サービスやキャリア支援を手がける企業であり、人と人とのつながりを大切にして多くの人に幸せになってもらうために「おもてなしの心」を広めることを目的としています。
「おもてなし」が単なるサービスと異なる点は、マニュアルや見返りを前提としない点にあります。サービスは対価として提供されるものですが、「おもてなし」は相手の立場に立って先回りし、言われる前に行動する姿勢を指します。落とし物の財布がほぼそのまま戻ってくることや、列車が秒単位で定刻通りに運行されることなど、日本を訪れた外国人が驚く場面に、この精神が日常的に現れています。
11月8日の他の記念日
11月8日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)