井戸の日 (記念日 11月10日)
- 制定・実施年
- 2006年(平成18年)より実施
- 制定団体
- 全国さく井協会
- 日付の由来
- 「いー(1)井(1)戸(10)」の語呂合わせ
- 先行する記念日
- 2001年〜富山県鑿井協会が1月10日に設定
- さく井の用途
- 上水道・防災・温泉・地中熱利用など
- 江戸期の掘削深度
- 鉄製道具の発達で約30mまで可能に
「井戸端会議」という言葉が今も使われるように、井戸はかつて情報が行き交い地域がつながる、暮らしの中心でした。
「井戸の日」は全国さく井協会が2006年(平成18年)より実施している記念日で、日付は「いー(1)井(1)戸(10)」の語呂合わせから11月10日とされています。実はこの日付には先行する歴史があり、2001年より富山県鑿井協会が1月10日を「井戸の日」として独自に設けていました。2006年以降、全国組織である全国さく井協会の記念日(11月10日)に統合される形で移行し、全国規模の取り組みへと発展しました。
全国さく井協会は、井戸を掘るプロフェッショナルの集まりです。協会の目的は、さく井業の健全な発展を支えるとともに、地下水の保全と開発に関する調査・研究を行い、さく井技術の向上を通じて国土保全と国民生活の向上に貢献することにあります。協会が手がける井戸の用途は幅広く、上水道の水源や防災用の備蓄水源、温泉の掘削、さらには地中熱を利用した冷暖房・発電システムへの応用まで、現代の生活インフラを支える多面的な役割を担っています。
日本における井戸の歴史は古く、縄文・弥生時代にはすでに素掘りの井戸が存在していたとされています。江戸時代には鉄製の刃先と掘削道具の発展により、深さ30メートル程度まで掘り進める技術が確立されました。上水道が整備される以前、都市生活者の飲料水はほぼすべて井戸と水路に依存しており、井戸は生命線そのものでした。また井戸には神が宿るという信仰も根強く、しめ縄を張って清めるなど、精神的・文化的な意味合いも持ち合わせていました。
現代では上水道の普及により、生活用水を井戸に頼う家庭は少数派になっています。しかし大規模な地震や水道管の破損といった災害時には、地下水を汲み上げられる井戸が地域の命綱になることがあります。防災井戸への関心が高まっている背景には、こうした現実があります。「井戸の日」は、普段は意識されにくい地下水と井戸の価値を、年に一度あらためて見つめ直す機会を提供しています。
11月10日の他の記念日
11月10日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)