ベビーカーにやさしいまちづくりの日 (記念日 11月12日)
- 制定年
- 2016年(平成28年)
- 制定者
- ベビーカーの利用環境づくり推進協議会
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 日付の由来
- 11=いい、12=育児の語呂合わせ
- ベビーカーマーク
- 2014年策定、2015年JIS規格化
- 利用者の実態
- 公共交通利用者の6割以上が不快を経験
電車やバスでベビーカーを使う保護者の6割以上が、「不快な思いや居心地の悪さ」を経験している——そんな調査結果が示すように、日本の公共空間におけるベビーカー利用をめぐる問題は長年解消されないまま続いてきました。11月12日は「ベビーカーにやさしいまちづくりの日」です。
この記念日は、東京都中央区築地に事務局を置く一般社団法人「ベビーカーの利用環境づくり推進協議会」が制定しました。日付は「ベビーカーにやさしいいい(11)まちで育児(12)しやすい環境づくり」という語呂合わせに由来します。2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。
同協議会は3つの目標を掲げて活動しています。第一に、幼稚園・保育園および公共の場への「ベビーカー置き場」の設置促進。第二に、「オリジナルベビーマーク」の普及・浸透。第三に、この記念日を通じた社会への啓発活動です。これらの取り組みは、2020年の東京オリンピック開催に向けてベビーカーが利用しやすい都市環境を整備するという目標とも連動していました。
ベビーカーの公共交通利用をめぐっては、2014年に国土交通省を中心とした「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」が発足し、「電車・バス車内では原則として折りたたまずに使用できる」という方針を打ち出しました。あわせて、ベビーカーのまま乗車可能であることを示す「ベビーカーマーク」が策定され、2015年にはJIS規格のマークとして制定されています。しかしマークの認知度は制定から10年以上を経た現在も十分とは言えず、啓発活動の継続が大きな課題となっています。
一方、ベビーカー利用者側も決して無関心ではありません。鉄道を利用する保護者の9割以上が「周囲への迷惑を常に気にしている」と回答しており、肩身の狭さを感じながら移動しているのが実情です。混雑する通勤時間帯にベビーカーで乗車することへの是非は今もSNSなどで定期的に議論を呼びます。こうした空気感は、子育て中の親が外出を控える要因ともなりえます。
「ベビーカーにやさしいまちづくりの日」が問いかけるのは、ベビーカー利用者への個別の配慮にとどまらず、子育て世代が安心して街に出られる社会の仕組みそのものです。エレベーターの設置拡充、ベビーカー置き場の普及、そして周囲の理解——これらが揃って初めて、「子育てしやすいまち」という言葉は実質を持ちます。
11月12日の他の記念日
11月12日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)