いい石の日 (記念日 11月14日)
- 制定者
- 山梨県石材加工業協同組合
- 制定年
- 1999年(平成11年)
- 日付の由来
- 語呂合わせと聖徳太子の命日
- 太子講
- 石工職人が聖徳太子を守護神として崇める集い
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 山梨の石材
- 甲州鞍馬石・甲州御影石などが全国に流通
石は無言だが、職人の手を通じて語り始める。墓石として故人を偲ばせ、庭石として四季の美を引き立て、建材として時代を超えて人々を守る。11月14日の「いい石の日」は、そんな石と人との深い縁を改めて見つめ直すために設けられた日です。
「いい石の日」は、山梨県石材加工業協同組合が1999年(平成11年)に制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された記念日です。日付には二つの意味が込められています。一つは「いい(11)いし(14)」という語呂合わせ。もう一つは、石工職人たちが古来より信仰してきた聖徳太子の命日がこの日にあたり、職人の間で「太子講」と呼ばれる集いが行われてきた歴史的な背景です。
太子講とは、聖徳太子を守護神として崇める職人たちの集まりです。大工や左官、石工など手に技を持つ職人たちが、太子の命日に集まって互いの技術を磨き、仲間の絆を深める慣わしとして各地に伝わってきました。石工がなぜ聖徳太子を敬うのかというと、太子が仏教の普及に大きく貢献したことで寺院や仏塔の建設が相次ぎ、石工の技が不可欠な存在となりました。その結果として石工職人の社会的地位が高まり、技術の継承と職人仲間の結束を強める場として太子講が根付いていきました。命日を節目に職人同士が集い、道具を整え、腕を競い合ったこの慣習は、単なる宗教行事を超えた職人文化の核心でもありました。
山梨県は古くから石材産業が盛んな地域です。県内では甲州鞍馬石や甲州御影石など独自の石材が産出され、全国に流通してきました。石材加工の職人たちは代々の技を磨き継ぎながら、墓石の彫刻から庭園の石組みまで、幅広い用途で日本の文化と生活を支えてきました。この記念日は、そうした石材産業の担い手たちが自らの仕事の価値と誇りを広く社会に伝えるために制定されました。
現代においても石の役割は変わりません。墓石は故人の名を刻んで子孫へ記憶をつなぎ、庭石は自然の美しさを凝縮して日々の暮らしに潤いをもたらします。石を選び、加工し、適切な場所に配置する職人の技は、一朝一夕では身につかない長年の修練の賜物です。「いい石の日」には、普段は目立たない石材加工という仕事の奥深さと、石が持つ静かな力強さを改めて感じてみてはいかがでしょうか。
11月14日の他の記念日
11月14日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)