アフリカ工業化の日 (記念日 11月20日)
- 制定年
- 1989年(国連総会)
- 英語表記
- Africa Industrialization Day
- 開発の10年
- 第2次アフリカ工業開発の10年(1991〜2000年)
- 工業化進展国数
- 52カ国中37カ国(2010〜2021年)
- 医薬品輸入依存率
- サハラ以南で消費量の70〜90%が輸入
- 世界製造業シェア
- アフリカ全体で2%未満
サハラ以南のアフリカでは、消費される医薬品の70〜90%が輸入に依存しています。新型コロナウイルスのパンデミックは、このサプライチェーンの脆弱性を世界に可視化し、アフリカ大陸における製造業の自立という課題を改めて国際社会に突きつけました。11月20日の「アフリカ工業化の日」は、そうした課題への取り組みを促すために1989年の国連総会で制定されました。
背景には、1991年から2000年にかけて国連が掲げた「第2次アフリカ工業開発の10年」があります。この枠組みのなかで宣言されたこの国際デーは、それ以来毎年11月20日に世界各地でイベントが開催されています。2023年には国連開発計画(UNDP)・ジェトロ・国連工業開発機関(UNIDO)・JICAが合同でセミナーを開き、日本企業のアフリカ進出を議論する場としても活用されました。
工業化の進展は地域によって大きく異なります。ジェトロが集計したアフリカ工業化指数(2022年発表)によると、2010年から2021年の間に52カ国のうち37カ国で工業化が進みました。首位は南アフリカ共和国、続いてモロッコ、エジプト、チュニジアと続き、北アフリカが全体をリードしています。一方で、世界の製造業生産高に占めるアフリカの割合は2%を下回る水準にとどまっており、ナイジェリアの製造業GDPシェアは8.8%、ケニアは8.4%といった数字が課題の大きさを示しています。
製薬分野はこの差を縮めうる領域として注目されています。医薬品の生産は、化学・物流・品質管理など複数の産業を巻き込む知識集約型の事業です。国際金融公社(IFC)はアフリカでのジェネリック医薬品の現地生産を後押しするため日本企業との連携を進めており、米国の製薬企業によるケニアへの工場建設(約16億円規模)のような具体的な投資事例も相次いでいます。感染症への対応力という観点からも、域内での薬の製造能力は安全保障に直結する問題として各国政府の関心を集めています。
アフリカの実質GDP成長率はアフリカ開発銀行の予測で2026年に4.4%に達する見通しです。人口増加と都市化を背景にした内需の拡大が製造業への投資を引き寄せており、工業化の速度は2020年代に入って再び加速しつつあります。
11月20日の他の記念日
11月20日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)