産業教育記念日 (記念日 11月20日)

産業教育記念日
通則公布日
1884年(明治17年)1月11日
公布機関
文部省
課程数
第一種(2年)・第二種(3年)の2課程
前年の関連法令
1883年(明治16年)農学校通則
後継法令
1899年(明治32年)実業学校令
戦後の関連法
1951年(昭和26年)産業教育振興法

1884年(明治17年)1月11日、文部省は「商業学校通則」を公布しました。これは農業・商業など産業に直結した知識・技能を教える学校の制度を国が初めて定めたもので、日本における産業教育の出発点とされています。この日を記念した「産業教育記念日」は、近代日本が職業教育をどのように制度化していったかを振り返る日です。

商業学校通則では2つの課程が設けられています。第一種は15歳以上で小学中等科卒業程度の学力を入学資格とし修業年限は2年、第二種は16歳以上で初等中学科卒業程度の学力を求め修業年限は3年でした。前年の1883年(明治16年)にはすでに「農学校通則」が公布されており、農業と商業の両分野でほぼ同時期に実業教育の枠組みが整えられていきました。産業の現場に出る人材を年齢・学力に応じた段階で受け入れる仕組みが、この段階ですでに意識されていたことがわかります。明治時代初期の教育政策は、1872年(明治5年)の学制公布によって小学校・中学校・大学という学校体系の骨格を定めることから始まりましたが、農業・工業・商業に携わる人材を育てる「実業教育」の制度は後回しになっていました。商業学校通則の公布はその空白を埋める第一歩であり、国家主導で産業教育の制度化に着手した画期的な出来事として位置づけられています。

1890年代に入ると産業界の急速な発展が人材需要をさらに押し上げます。繊維・製造業を中心に近代工業が勃興し、各分野で専門知識を持つ人材が不可欠となりました。こうした背景から1899年(明治32年)2月7日には「実業学校令」が公布され、農業・工業・商業・商船など各分野の実業学校を統合した包括的な制度が完成します。商業学校通則から15年をかけて、産業教育の法制度は着実に体系化されていきました。

戦後は1951年(昭和26年)に「産業教育振興法」が制定され、職業教育を支える財政措置が法律として明記されました。現在の高等学校における農業・工業・商業・情報などの専門学科、さらに専修学校・高等専門学校といった教育機関は、1884年の商業学校通則に始まる産業教育制度の流れを受け継いでいます。

11月20日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 一粒万倍日、不成就日
月齢 10.8

11月の二十四節気・雑節

  • 立冬(りっとう) 11月7日(土)
  • 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)