歌舞伎座開業記念日 (記念日 11月21日)
- 開場日
- 1889年(明治22年)11月21日
- 所在地
- 東京・木挽町(現:東銀座)
- 初代客席定員
- 1,824人
- 現在の建物
- 第五期(2013年竣工)、歌舞伎座タワーと併設
- ユネスコ無形文化遺産登録
- 2008年(平成20年)
- 施設愛称
- GINZA KABUKIZA
1889年(明治22年)11月21日、東京・木挽町(現在の東銀座)に歌舞伎座が開場しました。これが「歌舞伎座開業記念日」の由来です。開場を主導したのは、演劇改良運動の唱導者として知られる福地源一郎(桜痴)でした。彼は日本一の大劇場を目指し、外観を洋風に、内部を日本風の三階建て檜造りとした独自の建築様式を採用しました。舞台の間口は十三間(約23.6メートル)、客席定員は1,824人にのぼる大劇場でした。
木挽町という土地には、それ以前から演劇との深いつながりがありました。江戸三座のひとつ・森田座(後の守田座)がかつてこの地に置かれていましたが、1841年(天保12年)に江戸幕府が断行した「天保の改革」によって浅草への移転を強いられていました。歌舞伎座の開場は、約半世紀ぶりに木挽町へ本格的な歌舞伎の舞台が戻ってきた出来事でもありました。
その後、建物は時代とともに姿を変えてきました。第一期の建物は老朽化と帝国劇場の出現を受けて明治44年(1911年)に大改築され、純日本式宮殿風の第二期へと生まれ変わりましたが、大正10年(1921年)の漏電火災により焼失しました。新たに建設された第三期は1925年(大正14年)に開場しましたが、1945年(昭和20年)5月の東京大空襲によって外郭を残して再び焼け落ちました。戦後、残存した基礎・側壁・屋根の一部を活用して修復工事が行われ、1951年(昭和26年)に第四期歌舞伎座が復興開場しました。第三期のデザインを基本的に踏襲しながら、近代的な設備を取り入れた建築として生まれ変わりました。
2013年(平成25年)には現在の第五期歌舞伎座が完成しました。隣接する高層オフィスビル「歌舞伎座タワー」と一体的に整備され、両者を合わせた施設全体に「GINZA KABUKIZA」という名称が付けられました。外観は第四期のデザインを極力再現しつつ、免震構造や最新の舞台機構を備えた現代的な劇場となっています。初代開場から130年以上が経過した現在もなお、銀座の街に歌舞伎の灯をともし続けています。
ところで、「歌舞伎」の語源は「傾く(かぶく)」という動詞に由来します。奇抜な身なりや振る舞いで人目を引く者を「傾き者(かぶき者)」と呼んだことが起源であり、その自由奔放な精神が芸能として昇華されたものが歌舞伎です。江戸時代に庶民の娯楽として花開いたこの芸能は、2008年(平成20年)にユネスコの無形文化遺産に登録され、今日では日本を代表する伝統芸能のひとつとして世界に知られています。
11月21日の他の記念日
11月21日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)