松葉がにの日 (記念日 毎月第4土曜日、11月第4土曜日)
- 制定年
- 2000年(平成12年)
- 制定団体
- 鳥取県「松葉がに」PR推進協議会
- 日付
- 11月の第4土曜日
- 最古の文献
- 1845年(弘化2年)鳥取藩「町目付日記」
- 地域別の呼称
- 越前ガニ(福井)、間人ガニ(京都)
- 雌の呼称
- 親がに(山陰)、コウバコガニ、セイコガニ
「松葉がに」という名前の由来には諸説あります。細長い脚の形や、ほぐした身が松葉のように見えるからという説。漁師が浜で松葉を燃やして焼いて食べたからという説。どれが正しいかは定かではありませんが、この名前が文献に登場するのは1845年(弘化2年)、鳥取藩の「町目付日記」が最古とされています。若桜町の御用座敷建て替えにあたる棟上げの祝宴で、献立に「松葉がに」の名前が記されていました。鳥取県「松葉がに」PR推進協議会は2000年(平成12年)、11月の第4土曜日を「松葉がにの日」と制定しました。この日を中心に、産地である鳥取市や岩美町の漁港でイベントが開催されます。
松葉がにはズワイガニの雄のうち、成長したものを指します。ズワイガニという名称は、足が細くまっすぐなことから木の枝を意味する「楚(すわえ)」に由来する「楚蟹(すわえがに)」が転じたものといわれています。ただし、同じズワイガニでも水揚げされる地域によって呼び名が変わります。山陰では「松葉がに」、福井県産は「越前ガニ」、京都・丹後の「間人ガニ」もすべて同じ種の雄です。
雌は雄に比べてひとまわり小さく、山陰では「親がに」と呼ばれます。かに汁などに使われることが多く、他の地方では「コウバコガニ」「セイコガニ」などの名で親しまれています。脱皮して間もない雄は「若松葉がに」といい、甲羅が軟らかく水分量が多いため「水ガニ」とも呼ばれます。身の詰まりは劣りますが、手ごろな価格でズワイガニの風味を楽しめるため、地元では重宝されています。
松葉がにの漁期は11月上旬から3月。波の高い冬の日本海で操業が続きます。大きな鋏にぎっしり詰まった白い身は、茹でても焼いても食べ応え十分。甲羅の中の味噌は濃厚で、酒の肴にもご飯のお供にもよく合います。鳥取の冬を代表する味覚として、松葉がにの日は毎年その魅力を改めて伝える機会となっています。