太平洋記念日 (記念日 11月28日)

太平洋記念日
海峡通過日
1520年11月28日
海峡通過日数
38日間かけて通過
命名の意味
Mare Pacificum(平和な海)
出発時の規模
5隻・約270名で出航
生還者数
約3年の航海で18名のみ帰還
マゼランの最期
1521年フィリピン・マクタン島で戦死

1520年11月28日、フェルディナンド・マゼランが率いる艦隊は、南米大陸の南端に走る険しい海峡を38日かけて通り抜け、見知らぬ大海原へと出ました。荒波と強風が絶えないその海峡とは対照的に、眼前に広がる新しい海は驚くほど穏やかで、青く澄み渡っていました。マゼランはこの海を「Mare Pacificum」――平和な海、すなわち「太平洋」と命名しました。これが「Pacific Ocean(太平洋)」という名称の由来です。この航海が始まった1519年当時、地球が丸いという考えはまだ一つの学説にすぎず、西回りでアジアへ到達しようという試みは多くの人から無謀と見なされていました。マゼランはスペイン国王カルロス1世の支援を受け、5隻・約270名の乗組員を率いて出航しましたが、航海は過酷を極めました。食料は尽き、壊血病が蔓延し、乗組員は革ベルトや鋸屑まで口にしたとも伝えられています。

太平洋を渡りきってフィリピンに到達したマゼランは、1521年4月27日、セブ島近くのマクタン島での戦闘で現地の族長ラプラプの軍勢に討たれ、志半ばで命を落とします。しかし彼の死後も航海は続き、部下のファン・セバスティアン・エルカーノが残った1隻「ビクトリア号」を率いてアフリカ南端の喜望峰を回り、1522年9月にスペインへ帰還しました。出発から約3年、生還したのはわずか18名でした。

この航海によって人類は初めて地球が球体であることを実証し、世界の海がひとつながりであることを確かめました。マゼランの名は「マゼラン海峡」「マゼラン星雲」「マゼランペンギン」、さらにNASAの宇宙探査機「マゼラン」など、地上から宇宙まで幅広く刻み込まれています。太平洋記念日は、一人の航海者の勇気と犠牲が世界地図を塗り替えた日として、今も語り継がれています。

11月28日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 神吉日、大明日、不成就日
月齢 18.8

11月の二十四節気・雑節

  • 立冬(りっとう) 11月7日(土)
  • 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)