議会開設記念日 (記念日 11月29日)
- 開設日
- 1890年(明治23年)11月29日
- 根拠法
- 大日本帝国憲法(1889年2月11日公布)
- 第1回衆議院選挙
- 民党が300議席中171議席を獲得
- 初代議長
- 貴族院:伊藤博文 衆議院:中島信行
- 仮議事堂の焼失
- 1891年1月20日・漏電による火災で全焼
- 現国会議事堂の完成
- 1936年(昭和11年)
1890年(明治23年)11月29日、明治天皇の臨席のもとで第1回帝国議会の開院式が挙行されました。前年2月に公布された大日本帝国憲法に基づき、アジアで初めて本格的な近代議会が産声を上げた瞬間です。同年7月には第1回衆議院議員総選挙も実施され、選出された300名の議員のうち、立憲自由党・立憲改進党などの「民党」が171議席と絶対多数を占める形でスタートしました。開院式の舞台となった議事堂は、1888年(明治21年)6月に着工した洋風木造2階建ての建物でした。国会開設直前の11月24日にようやく竣工したばかりの、まさに間に合わせの施設です。しかし、この建物の命は短く、会期中の翌1891年1月20日未明、漏電による火災で衆議院政府委員室から出火し、あっけなく全焼してしまいました。
焼失後の対応も異例でした。貴族院の議場には、かつて華族の社交場として使われた鹿鳴館が、衆議院の議場には虎ノ門にあった工部大学校(現在の東京大学工学部の前身)の校舎がそれぞれ転用されました。欧米列強への「文明開化」の象徴として世界に知られた鹿鳴館が、急造の議場として使われるとは、なんとも時代の慌ただしさを感じさせます。
藩閥政府と民党の関係は最初から険しいものでした。政府は政党との距離を保つ「超然主義」の立場を取り、軍事予算や言論の自由をめぐって議会と激しく対立します。初代貴族院議長には伊藤博文、衆議院議長には中島信行が就任しましたが、政府側にとって民意を直接反映する議会は、御しがたい存在だったのです。
その後も仮議事堂は建て直されながら使われ続け、現在の国会議事堂が完成したのは実に1936年(昭和11年)のことです。最初の議事堂が燃えてから、恒久的な建物が完成するまでに45年もの歳月がかかりました。帝国議会は1947年(昭和22年)の第92回議会をもって閉会となり、新憲法下の国会へと引き継がれています。136年前のこの日に幕を開けた近代日本の立法機関は、紆余曲折を経ながらも今日の民主主義の礎となりました。
参考リンク
11月29日の他の記念日
11月29日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)