鏡の日 (記念日 11月30日)
- 記念日の日付
- 11月30日
- 由来
- 「いい(11)ミラー(30)」の語呂合わせ
- 別の鏡の日
- 11月11日(全日本鏡連合会制定)
- 阿波鏡台
- 明治以降、徳島県が国内最大の産地に
- 鏡台の起源
- 平安時代の貴族の化粧習慣に由来
かつて鏡は「女の魂」と呼ばれ、嫁入り道具の筆頭格として大切に扱われてきました。花嫁が鏡台を新居へ持ち込む習慣は江戸時代から広く根付いており、美しい蒔絵を施した鏡台は女性の暮らしの象徴でもありました。11月30日は「いい(11)ミラー(30)」という語呂合わせに由来する「鏡の日」です。鏡台の歴史は平安時代にさかのぼります。当時の貴族たちが化粧をする際に鏡を脚付きの柱に掛けたことが鏡台の起源とされており、室町時代には引き出し付きの箱に鏡掛けを取り付けた現在の形に近いスタイルが生まれました。江戸時代になると鏡台は庶民層にも徐々に普及し、明治以降は徳島県が国内最大の産地となって「阿波鏡台」の名で全国に流通するようになりました。
鏡台には大きく分けて、座ったまま使う低めの「座鏡台」と、立って使う「洋式鏡台」があります。また全身を映す「姿見」、壁に固定する「壁掛け鏡」、持ち運びのできる「手鏡・卓上ミラー」など、使う場面や目的に応じてさまざまな形態が発展してきました。いずれも引き出しや棚を備え、化粧品や小物を整理できる機能を持っているものが多く見られます。
鏡そのものの歴史も古く、日本では弥生時代から銅鏡が使われていました。古代においては銅鏡は祭祀や儀礼に用いられる神聖な道具であり、三種の神器の一つ「八咫鏡(やたのかがみ)」もその象徴的な存在です。日常の化粧道具として鏡が一般に普及するのは江戸時代以降のことで、ガラス製の鏡が国内で広く流通し始めたのは明治時代に入ってからのことです。
現代では大きな鏡を備えた洗面化粧台が家庭に普及したことで、独立した鏡台の需要は大きく減少しています。しかし、アンティーク調の鏡台が改めてインテリアとして注目を集めるなど、鏡台が持つ美意識や丁寧な暮らしへの関心は形を変えながら受け継がれています。鏡の日には、毎日何気なく使っている鏡に込められた長い歴史を改めて思い起こす機会にもなります。
参考リンク
11月30日の他の記念日
11月30日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)