シルバーラブの日 (記念日 11月30日)
- 出来事の年
- 1948年(昭和23年)
- 川田順の年齢
- 66歳
- 教授夫人の年齢
- 40歳(26歳年下)
- 関連人物
- 川田順(歌人、1882〜1966年)
- 流行語
- 老いらくの恋
- その後
- 騒動後に2人は結婚、18年間連れ添う
「墓場に近き老いらくの恋は恐るる何もなし」——この一句が、日本中に「老いらくの恋」という言葉を広めました。
1948年(昭和23年)のこの日、歌人の川田順(かわだ じゅん)が66歳にして弟子の大学教授夫人とともに突然の家出を敢行しました。3年前から続いていた40歳の教授夫人との恋の行く末を悲観し、死を覚悟しての行動でしたが、養子に連れ戻されることになります。その後、2人はやがて結婚し、川田が1966年(昭和41年)に83歳で亡くなるまでの18年間を夫婦として共に過ごしました。
川田順は1882年(明治15年)生まれの歌人で、若山牧水らと並ぶ近代短歌の重要な担い手でした。住友総本社の取締役を務めながら歌壇でも活躍するという異色の経歴を持ち、60代になってもなお旺盛な創作活動を続けていました。その川田が還暦を過ぎてから始まった恋は、当時の社会通念からすれば衝撃的な出来事でした。弟子の妻との関係であり、しかも相手は26歳年下という年の差でもあり、家出騒動は世間の大きな話題となりました。
「老いらくの恋」という表現は流行語となりました。
川田が詠んだこの句は、もともと自嘲と覚悟の入り混じった言葉として生まれたものでしたが、時代とともに「熟年の恋愛」を肯定的に語る際の表現として広く定着していきます。年齢を重ねてからの恋愛を指す言葉として、現代でも日常的に使われ続けているのは、川田の一句が持つ率直さと潔さが人々の共感を呼んだからかもしれません。「シルバーラブの日」は、この出来事にちなんで設けられた記念日です。年齢にとらわれない恋愛のあり方を、川田順の生涯は静かに示しています。
11月30日の他の記念日
11月30日のカレンダー情報
六曜 先勝
吉日 神吉日、母倉日
月齢 20.8
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)