映画の日 (記念日 12月1日)
- 制定年
- 1956年(昭和31年)
- 制定団体
- 映画産業団体連合会(映団連)
- 初公開場所
- 神戸・神戸倶楽部
- 初公開期間
- 1896年11月25日〜12月1日
- 装置名
- キネトスコープ(Kinetoscope)
- 発明者
- トーマス・エジソン(米国)
映画が日本に上陸した最初の瞬間は、スクリーンではなく、小さな箱の中にありました。1896年(明治29年)11月25日から12月1日にかけて、神戸の神戸倶楽部で行われた日本初の映画一般公開。観客は1人ずつ小さな覗き穴に目を当て、動く映像に驚嘆しました。その装置の名はキネトスコープ(Kinetoscope)。アメリカの発明家トーマス・エジソンが生み出した、映画史の黎明を告げる機械です。
12月1日が「映画の日」とされたのは、会期中でもっとも切りの良い日付を選んだことによります。制定したのは映画産業団体連合会(映団連)で、1956年(昭和31年)のことです。
エジソンが発明したキネトスコープは、今日の映画館のようにスクリーンへ映写するものではなく、1人が箱を覗き込む形式の個人視聴装置でした。フィルムをループ状に回転させ、小窓から連続した静止画を高速で見せることで動きを錯覚させる仕組みです。のちにリュミエール兄弟がシネマトグラフを発明し、複数人が同時に大きなスクリーンで映像を楽しめる「劇場型映画」が誕生します。神戸での公開はその過渡期にあたり、日本における映像体験の原点といえます。現在の映画の日には、映画界各団体が主催する表彰式や記念式典、トークショー、上映会など多彩なイベントが開催されます。なかでも全国の映画館が入場料を割引するキャンペーンは広く知られており、普段より手軽に映画館へ足を運べる機会として多くの観客に親しまれています。映画を劇場で体験することの魅力を、より多くの人へ届けるという趣旨が込められた取り組みです。
映像技術は黒白・無声から始まり、トーキー、カラー、70mmフィルム、デジタルシネマ、そして4DXやIMAXへと進化を続けてきました。しかし映画の本質——暗い空間で大きなスクリーンに向き合い、物語に没入する体験——は、神戸倶楽部の覗き箱の時代から変わらぬ人間の欲求に応えるものです。12月1日は、その長い旅の出発点を振り返る日です。
12月1日の他の記念日
12月1日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)