着信メロディの日 (記念日 12月1日)
- 初配信日
- 1999年(平成11年)12月1日
- 制定者
- 株式会社フェイス
- 共同配信元
- 株式会社エクシング
- サービス名
- ポケメロJOYSOUND
- 「着メロ」
- 株式会社フェイスの商標登録
- 認定機関
- 一般社団法人 日本記念日協会
1999年12月1日、携帯電話のディスプレイに「着信中」の文字が光るとき、そこから流れ出す音楽が変わりました。株式会社フェイスと株式会社エクシングが共同で世界初の携帯電話着信メロディ配信サービス「ポケメロJOYSOUND」を開始した日です。単音の電子音が主流だった時代に、複数の音が重なる和音メロディが手のひらの中から鳴り響くようになり、携帯電話はただの通話ツールから、自分らしさを表現する「パーソナルメディア」へと変貌を遂げていきました。
この配信を支えた技術的な核心は、フェイスが独自に開発したファイルフォーマットです。NTTドコモのデジタル・ムーバ 502iシリーズが対応し、3和音の着信メロディをネットワーク経由でダウンロードできる仕組みが整いました。ヤマハのSMAF(Synthetic music Mobile Application Format)なども並行して規格化が進み、着信音の世界は急速に標準化されていきます。フェイスはこの規格を世界100ヵ国に展開し、最終的には90億台ものデバイスで利用されるまでに育てました。
「着メロ」という言葉は瞬く間に日本中に広まりましたが、実はこれはフェイスが持つ商標登録です。そのため厳密には、すべての着信メロディを「着メロ」と呼ぶことはできません。ただ実際の会話では区別なく使われており、商標名が普通名詞として定着するほど文化に浸透した証でもあります。好きなアーティストの曲を着信音に設定するという行為が、若者を中心に当たり前になっていきました。
着信メロディの登場は、その後の携帯コンテンツ産業全体の扉を開きました。着うた、着うたフル、動画配信へと続く「ダウンロードして楽しむ」という文化の原型がここにあります。月額数百円の定額サービスが次々と登場し、音楽配信ビジネスの礎を築いたのも着信メロディが最初でした。スマートフォン全盛の現代では専用サービスとしての着信メロディは姿を消しましたが、その商習慣と技術の蓄積は、今日のデジタルコンテンツ市場の骨格として残っています。
12月1日の「着信メロディの日」は、株式会社フェイスが制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された記念日です。平成の携帯文化を象徴するこの出来事を振り返ることで、デジタルコンテンツが人々の日常に入り込んでいった瞬間を改めて確認できます。
12月1日の他の記念日
12月1日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)