奇術の日 (記念日 12月3日)
- 制定年
- 1990年(平成2年)
- 制定者
- 公益社団法人・日本奇術協会(JPMA)
- 日付の由来
- 「ワン(1)・ツー(2)・スリー(3)」の語呂合わせ
- 協会の創立
- 1936年(昭和11年)、目黒雅叙園にて
- 公演活動開始
- 2008年(平成20年)から一般向け公演を実施
- 日本のマジックの起源
- 奈良時代に唐から伝来した「散楽」
手のひらからコインが消え、空中からトランプが現れる——そんな不思議な瞬間に、観客は思わず目を丸くする。奇術(マジック)は、視覚と心理の絶妙な駆け引きによって「あり得ないこと」を「見えること」に変える、人類最古のエンターテインメントのひとつです。日本においてその歴史は奈良時代にまでさかのぼり、唐から仏教とともに伝わった「散楽」が源流とされています。能や狂言と共通のルーツを持ちながら、時代とともに独自の発展を遂げてきました。
毎年1月23日は「奇術の日」。公益社団法人・日本奇術協会が1990年(平成2年)に制定した記念日で、日付は奇術を披露するときの掛け声「ワン(1)・ツー(2)・スリー(3)」の語呂合わせに由来しています。カウントダウンとともに現れるはずのないものが現れる、あの緊張感のある瞬間が日付に刻まれているわけです。
日本奇術協会(JPMA:Japan Professional Magicians’ Association)は、昭和11年(1936年)に目黒雅叙園へ32名のプロマジシャンが集まったことを起源とする、日本で唯一のプロマジシャン組織です。初代会長の松旭斎天洋は、後にマジック用品メーカーとして知られる「テンヨー」の創立者でもあり、日本のマジック文化を産業的にも支えた人物でした。現在はマギー司郎や引田天功など、テレビでおなじみの顔ぶれも正会員として名を連ねています。
「奇術の日」の活動は記念日の制定にとどまりません。2008年(平成20年)からは一般向けの公演活動も行われており、マジシャン同士の親睦を深める懇親会と並んで、広く市民にマジックの楽しさを届ける場となっています。協会は名古屋支部(2007年発足)・関西支部(2008年発足)を設け、かつては関東に偏りがちだった活動を全国に広げ、若手マジシャンの育成や普及・振興にも力を入れています。
「見えているのに信じられない」——その感覚こそが奇術の本質です。トリックを知れば「なるほど」と思うのに、次に見ると再び驚いてしまう。そんな体験を提供し続けるマジシャンたちの技と情熱を、奇術の日には少し意識してみてはいかがでしょうか。
12月3日の他の記念日
12月3日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)