聖ニコラウスの日 (記念日 12月6日)
- 聖人名
- 聖ニコラウス(Saint Nicholas)。ニコラオス、ニコライとも表記される
- 時代・出身
- 4世紀のリキア地方(現在のトルコ南西部)の司教とされる
- 守護対象
- 女性・子供・旅人・船乗りなどの守護聖人
- サンタクロースとの関係
- オランダ語のシンタクラース(Sinterklaas)が英語圏でサンタクロース(Santa Claus)に変化したとされる
- 靴下の起源
- ニコラウスが投げ入れた金貨が暖炉前の靴下に入ったという逸話が由来とされる
- 別称
- ヨーロッパでは「サンタクロース・デー」とも呼ばれる
真夜中、男は屋根に上り、煙突へと金貨を投げ入れました。貧しさゆえに長女が身を売ろうとしていると知り、心を痛めた司祭ニコラウスが取った行動でした。金貨は暖炉の前に干してあった靴下の中に収まり、その家の三姉妹は無事に正式な結婚を果たすことができました。この出来事が今日のクリスマスの慣習へと連なっているというのだから、歴史の糸の細さには驚かされます。
12月6日は聖ニコラウスの日(Saint Nicholas Day)です。女性や子供、旅人などを守護する聖人として信仰を集めたニコラウス(ニコラオス、ニコライとも呼ばれます)の命日とされ、ヨーロッパ各地で祝われてきました。4世紀のリキア地方(現在のトルコ南西部)の司教であったとされる彼は、数々の奇跡と慈善行為の伝説によって、中世ヨーロッパを代表する聖人のひとりとなりました。
冒頭の逸話にはいくつかの異伝があります。金貨を投げ入れたのが煙突だったのか窓だったのかは諸説あり、靴下に入ったのは偶然なのか意図的だったのかも定かではありません。しかし父親がニコラウスの姿を見つけ、足下にひれ伏して涙を流して感謝したという結末は多くの伝承で共通しています。この「夜中に贈り物をする善人」という像が、後世の「サンタクロース」へと変容していったとされています。当時の人々にとって、名を明かさず困窮者を助けるその姿は、まさに神の代理人とも映ったことでしょう。こうした無名の善意こそが聖人伝説の核心であり、ニコラウスの逸話が千年以上にわたって語り継がれてきた理由のひとつといえます。
「サンタクロース」という名称そのものも、ニコラウスに由来しています。オランダ語でシンタクラース(Sinterklaas)と呼ばれ、それが英語圏に渡ってサンタクロース(Santa Claus)となりました。オランダでは今もこの日の前夜、子どもたちが靴やブーツを窓辺や暖炉の前に置いてシンタクラースからの贈り物を待つ習慣が残っています。靴下にプレゼントを入れるクリスマスの慣習も、この逸話から派生したと言われています。
この日はヨーロッパ各地で「サンタクロース・デー」とも呼ばれ、特にドイツやオランダ、ベルギーではクリスマスとは別に大切な行事として位置づけられています。現代のサンタクロース像は19世紀のアメリカで赤い衣装と白ひげの姿に定着していきましたが、その起源を辿れば、4世紀の夜中に屋根の上に立ったひとりの司祭の姿に行き着きます。
12月6日の他の記念日
12月6日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)