成道会 (年中行事 12月8日)

成道会
別称
臘八会(ろうはちえ)
日付(日本)
12月8日(旧暦12月8日の伝承に基づく)
悟りを開いた場所
インド・ブッダガヤの菩提樹(アッサッタ樹)の下
釈迦の成道時の年齢
35歳
禅宗の関連修行
臘八接心(12月1〜8日の坐禅集中修行)
関連する食べ物
臘八粥(七種の穀物を使ったお粥)

12月8日の夜明け前、インド・ブッダガヤの菩提樹の下で35歳の釈迦が目を開いたとき、仏教という宗教が生まれました。成道会(じょうどうえ)は、その瞬間——釈迦が悟りを開いた「成道」を記念して行われる法要です。三大法会のひとつとして、涅槃会・灌仏会とともに仏教寺院で広く執り行われています。

釈迦は王家に生まれ、29歳で出家したのち6年にわたる厳しい苦行を続けましたが、苦行だけでは真理に至れないと悟ります。苦行を捨てた釈迦はガヤー(現在のブッダガヤ)のアッサッタ樹(後に「菩提樹」と呼ばれる木)の下に座り、深い瞑想に入りました。悪魔の誘惑や攻撃をすべてはねのけ、夜明け前に明けの明星を見たその瞬間、完全な悟りを得たとされています。

日本では「釈迦は旧暦12月(臘月)の8日に成道した」という伝承が根付いており、この日を「臘八(ろうはち)」と呼びます。そのため成道会は「臘八会(ろうはちえ)」とも称され、特に禅宗寺院では「臘八接心(ろうはちせっしん)」として旧暦12月1日から8日まで一週間にわたる坐禅集中修行が行われます。修行者たちは昼夜を問わず座り続け、釈迦が悟りを開いた日の夜明けを迎えます。この時期の行事として広く知られているのが「臘八粥(ろうはちがゆ)」です。修行の場で食べられる七種の穀物を使ったお粥で、釈迦が苦行を終えた際に村娘スジャータから乳粥の供養を受けたという故事に由来するとも伝えられています。現在も寺院で参拝者に振る舞われることがあります。

上座部仏教(南伝仏教)では成道会を独立した行事とは捉えず、5月の満月の日に行われるウェーサク祭(ヴェーサーカ祭)として仏誕・成道・涅槃をまとめて祝います。日本仏教との暦の違いも含め、同じ釈迦の悟りをめぐる行事でも、地域や宗派によって形式は大きく異なります。成道会は、宗教的な修行の場であると同時に、2,500年以上前の一つの覚醒の瞬間が今日まで伝え続けられていることを実感できる法要です。

12月8日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 大明日
月齢 28.8

12月の二十四節気・雑節

  • 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
  • 冬至(とうじ) 12月22日(火)