聖ルチア祭 (年中行事 12月13日)
- 開催日
- 12月13日
- 守護対象
- 目・視覚障害者
- 名前の意味
- ラテン語で「光」
- 出身地
- 3世紀イタリア・シチリア(シラクサ)
- 主な行事国
- スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・フィンランド・イタリア
- 起源との関係
- ユリウス暦では冬至にあたる日
ロウソクの冠を被った少女が暗い家の中へ入ってくる——この光景が北欧の冬の朝の象徴となったのは、偶然ではありません。12月13日はかつてユリウス暦における冬至の日であり、太陽の力が最も弱まる長い夜を照らす存在として、「光」を名に持つ聖ルチアが北欧の人々の心に深く根づきました。ルチアはラテン語で「光」を意味します。
聖ルチアは3世紀のシチリア・シラクサ出身の貴族の娘です。重い病に苦しむ母を聖アガタの墓前へ連れて行くと、奇跡的に全快したと伝えられています。この出来事をきっかけにルチアは財産を貧者に分け与え、生涯を神に捧げることを誓いました。しかし異教徒の婚約者がこれに反発し、彼女をローマ当局に密告します。改宗を拒んだルチアには売春婦にする刑が言い渡されましたが、奇跡が起きてその体はその場から動かなくなりました。最終的に目をえぐり出されたにもかかわらず、なお見ることができたという伝承が残り、以来、目や視覚障害者の守護聖女として信仰を集めています。絵画では黄金の皿の上に自身の眼球を乗せた姿で描かれることが多いです。
カトリック教会・聖公会・ルーテル教会などの西方教会では重要な聖名祝日とされており、スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランドのスカンディナヴィア諸国と、イタリア・クロアチアなど南欧の国々で特に伝統的な行事として続いています。現在のスカンディナヴィア式の祭典は18世紀後半のスウェーデンを起源とするとされます。
スカンディナヴィアの祭典では、一家の年長の少女が白いドレスにロウソクの冠を被り、手にもロウソクを持って暗い部屋に入ってきます。後に続く少女たちも同じ白い衣装で行列を作り、ナポリ民謡「サンタルチア」のメロディーに乗せたルチアの歌を歌いながら進みます。ロウソクの炎は「命を奪うことを拒む火の象徴」とされており、日照時間が極端に短い北欧の冬において、文字通り光をもたらす儀礼として機能しています。学校・教会・病院などでも行列が行われ、国民的な行事として広く定着しています。
参考リンク
12月13日の他の記念日
12月13日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)