どんざ忌 (記念日 12月15日)

どんざ忌
生没年
1893〜1962年(享年69歳)
出身地
北海道岩内町
モデル作品
有島武郎『生れ出づる悩み』(1918年)
初個展
1953年・札幌(60歳のとき)
岩内大火
1954年、約1500点が焼失
木田金次郎美術館
1994年、岩内町に設立

北海道・岩内の漁師の家に生まれた木田金次郎は、有島武郎の小説『生れ出づる悩み』(1918年)のモデルとなった洋画家です。12月15日は1962年に木田が69歳で亡くなった忌日で、「どんざ忌」と呼ばれています。「どんざ」とは岩内の漁師たちが身につけていた刺し子の作業着のことで、有島との出会い当時の木田もこの衣をまとっていたと伝わっています。漁師町の風土そのものを体現するこの言葉が、木田を偲ぶ催しの名前に選ばれました。

木田金次郎は1893年、北海道岩内町に生まれました。幼い頃から絵を描くことへの強い衝動を持ちながら、家業の漁業を手伝う日々を送っていました。その姿を見出したのが作家・有島武郎です。有島は木田との出会いをもとに『生れ出づる悩み』を執筆し、芸術への情熱と貧しい現実のあいだで苦悩する若者の姿を描きました。この小説は現在も広く読まれており、木田の名を全国に伝える一助となっています。

独学で絵を学んだ木田は、岩内の海や山、四季の景色を描き続けました。1953年、60歳になってようやく札幌で初の個展を開催します。長年の制作活動が実を結んだ矢先の翌1954年、岩内大火が発生し、自宅とともに約1500点もの作品が焼失しました。それでも木田は制作をやめませんでした。残り少ない晩年にも筆を執り続け、1962年12月15日に生涯を閉じました。木田の死後も地元での評価は高まり続け、1994年には岩内町に木田金次郎美術館が設立されました。毎年12月15日の忌日にあわせて「どんざ忌」が開催されており、2024年には第30回を迎えています。大火で失われた作品が多い中、現存する作品は北海道内外の美術館に収蔵されており、岩内の自然を独自の色彩で描いた画風は今も高く評価されています。

12月15日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 一粒万倍日、神吉日
月齢 6.1

12月の二十四節気・雑節

  • 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
  • 冬至(とうじ) 12月22日(火)