紙の記念日 (記念日 12月16日)

紙の記念日
営業開始日
1875年(明治8年)3月16日
創業者
渋沢栄一
設立年
1873年(明治6年)
最盛期シェア
国内市場8割超
財閥解体・分割
1949年、3社に分割
現在の後継企業
王子ホールディングス・日本製紙グループ

1875年(明治8年)3月16日、東京・王子にあった「抄紙会社」の工場が営業運転を開始しました。この日を記念して制定されたのが「紙の記念日」です。抄紙会社は、日本初の洋紙製造の近代工場として知られ、その出発点は1873年(明治6年)にさかのぼります。

設立を主導したのは、後に「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一です。大蔵省紙幣寮の管轄下に置かれていた製紙事業を民間に移す形で、渋沢は自ら出資し会社を立ち上げました。当時の日本は近代化の黎明期にあり、政府文書や紙幣の原材料となる洋紙を国内で安定供給することは、国家的な急務でもありました。

抄紙会社はその後「王子製紙」へと社名を変え、長らく国内の紙生産を牽引し続けます。最盛期には国内市場の8割超を占めるほどの規模に成長しました。しかし1949年(昭和24年)、財閥解体の波を受けて苫小牧製紙・本州製紙・十条製紙の3社に分割されます。その後それぞれが再編・統合を重ね、現在は「王子ホールディングス」と「日本製紙グループ」という2大グループが業界を二分しています。王子グループのブランドとして広く知られるのが「ネピア(nepia)」です。ティッシュペーパーやトイレットペーパーの定番ブランドとして家庭に浸透しているネピアは、王子ネピア株式会社が展開しており、抄紙会社から続く製紙の系譜を現代に受け継いでいます。

紙の記念日は、単なる産業史の一節ではありません。渋沢栄一が手がけた多くの事業の中でも、製紙業は近代日本の情報・文化・経済の基盤を支えたという点で際立った存在です。日常の中で何気なく使っている紙が、約150年前のこの日に産声を上げた工場から連なるものだと知ると、一枚の紙の重さが少し変わって感じられます。

12月16日のカレンダー情報

六曜 赤口
吉日 一粒万倍日、天赦日、天恩日
月齢 7.1

12月の二十四節気・雑節

  • 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
  • 冬至(とうじ) 12月22日(火)