源内忌 (記念日 12月18日)
- 生没年
- 1728〜1780年(享保13年〜安永8年)
- 忌日(旧暦)
- 12月18日(破傷風により獄死)
- 出身地
- 讃岐国志度浦(現:香川県さぬき市志度)
- 主な発明品
- エレキテル・火浣布・寒暖計
- 主著
- 『物類品隲』(1763年)
- 記念館
- 平賀源内記念館(さぬき市志度、2009年開館)
エレキテル、火浣布、寒暖計——江戸時代にこれほど多様な発明品を生み出した人物が他にいるでしょうか。平賀源内(1728〜1780年)は、本草学者・発明家・戯作者・浄瑠璃作者・陶芸家と、あらゆる分野に才能を発揮した異色の知識人です。源内忌は、その忌日(旧暦12月18日)にあたります。
源内は1728年(享保13年)、讃岐国寒川郡志度浦(現:香川県さぬき市志度)に生まれました。讃岐高松藩の足軽身分の家の三男で、白石家の出身です。戦国時代の先祖にちなんで後に平賀と改姓。名は国倫(くにとも)、字は子彝(しい)、号は鳩渓(きゅうけい)・風来山人(ふうらいさんじん)・福内鬼外(ふくうちきがい)など複数の号を使い分けていました。
1752年(宝暦2年)には長崎へ1年間遊学し、本草学・オランダ語・医学・油絵を学びます。その後、大坂・京都でも研鑽を積み、1756年(宝暦6年)に江戸へ出て本草学者・田村元雄(藍水)に師事しました。江戸では蘭学医の杉田玄白や中川淳庵とも親交を結び、当時最先端の学問的ネットワークの中に身を置きました。物産博覧会をたびたび開催し、国内の動植物・鉱物の知識を広めることにも積極的でした。
発明の面では、静電気を発生させる機械「エレキテル」、燃えない布として知られる石綿製の「火浣布(かかんぷ)」、温度を測る「寒暖計」などを世に出しました。文芸においても戯作の『根南志具佐(ねなしぐさ)』『風流志道軒伝(ふうりゅうしどうけんでん)』(ともに1763年)、浄瑠璃の『神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)』(1770年)を執筆。陶芸の分野では「源内焼」も手がけ、鉱山採掘にも取り組むなど、その活動領域は際立って広範です。
本草学の主著『物類品隲(ぶつるいひんしつ)』(1763年)は、国内の物産を体系的に分類・記述した労作として高く評価されています。しかし幕府への仕官は最後まで叶わず、晩年は生活が荒れていきました。酒に酔った末の口論で人を殺傷し、投獄。1780年(安永8年)旧暦12月18日、獄中で破傷風により52歳で亡くなりました。
故郷のさぬき市志度には、2009年(平成21年)に平賀源内記念館が開館しています。エレキテルなどの発明品や著作物のほか、杉田玄白と源内が交わした書簡も展示されており、江戸随一の「万能人」の実像を今に伝えています。
参考リンク
12月18日の他の記念日
12月18日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)