納めの大師 (記念日 12月21日)

納めの大師
弘法大師の忌日
承和2年(835年)3月21日
縁日の頻度
毎月21日(年12回)
全国の真言宗寺院数
約1万2,000か寺
東寺の露店数
約1,000軒(終い弘法)
空海が開いた宗派
真言宗
新年最初の縁日
初大師(1月21日)

弘法大師・空海が息を引き取ったのは、承和2年(835年)3月21日のことです。以来、21日は全国の弘法大師ゆかりの寺院で縁日が開かれるならわしとなり、12月21日——一年最後の縁日は「納めの大師」と呼ばれてきました。年の瀬に大師へ感謝を捧げ、新年の加護を願うこの日は、日本各地で今も変わらず賑やかに執り行われています。

弘法大師こと空海は、平安時代初期に唐へ渡り密教を学んだ僧侶で、帰国後に真言宗を開きました。四国八十八か所霊場を創設したことでも知られ、厄除け・病気平癒・商売繁盛など幅広いご利益をもたらす存在として篤く信仰されてきました。入定(にゅうじょう)とは単なる死ではなく、弟子たちは「大師は今も高野山の奥の院で瞑想を続けている」と信じており、その思いが毎月の縁日という形で千年以上にわたって受け継がれています。

納めの大師の日、寺院の境内には熊手・だるま・干支の置物など縁起物を扱う露店がずらりと立ち並びます。参拝客は一年の感謝を込めて古いお守りやお札をお焚き上げし、新年用の縁起物を買い求めます。商売繁盛の祈願も盛んで、職人や商人が多く暮らした地域では特ににぎわいを見せてきた行事です。

東京・西新井大師(總持寺)や川崎大師(平間寺)、関西では京都・東寺(教王護国寺)などが納めの大師で有名な寺院として知られています。東寺では「終い弘法(しまいこうぼう)」とも呼ばれ、境内に約1,000軒の露店が立ち並ぶ年末の風物詩となっています。全国に真言宗寺院が約1万2,000か寺あることからも、弘法大師信仰の裾野の広さがうかがえます。

年が変わると「初大師」として1月21日の縁日が新年最初の縁日となります。「納め」と「初め」で一年を区切るこの習慣は、季節の節目を大師への祈りとともに過ごす日本人の信仰心を、静かに映し出しています。

12月21日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 神吉日、大明日、巳の日、己巳の日、不成就日
月齢 12.1

12月の二十四節気・雑節

  • 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
  • 冬至(とうじ) 12月22日(火)