ピーターパンの日 (記念日 12月27日)
- 初演日
- 1904年12月27日
- 初演場所
- ロンドン・デューク・オブ・ヨーク劇場
- 作者
- ジェームス・マシュー・バリー(英国)
- 原型作品
- 『小さな白い鳥』(1902年)
- 名前の由来
- ピーター=デイヴィス家の少年、パン=ギリシャ神話の牧神
- ディズニー映画化
- 1953年(昭和28年)
「大人になりたくない」という願望を、ひとりの作家の悲しみが生み出したとしたら——。ジェームス・マシュー・バリーが6歳のとき、14歳だった兄デイヴィッドがアイススケートの事故で命を落とした。深く悲しんだ母親は、「あの子は永遠に少年のままでそばにいる」と自らを慰めた。その記憶が、バリーの心に「大人にならない子ども」というイメージを深く刻み込んだ。
1904年12月27日、ロンドンのデューク・オブ・ヨーク劇場で童話劇『ピーター・パン、または大人にならない少年』が初演された。作品はこの日から世界中に広がり、子どもと大人の双方の心をとらえ続けることになる。
物語の原型は、バリーがデイヴィス家の5人の少年たちと公園で繰り広げた遊びにある。彼らと一緒に海賊ごっこや冒険の物語を作る中で、キャラクターが少しずつ形になっていった。ピーターという名はデイヴィス家の次男ピーター・ルウェリン・デイヴィスから、パンはギリシャ神話の牧神パンから取られた。空を飛ぶいたずら好きな永遠の少年と、妖精ティンカーベル、そして悪役フック船長——これらの登場人物はバリーと少年たちが共に生み出した「創作物」でもあった。
作品は舞台だけにとどまらなかった。1928年にバリー自身が戯曲を小説化し、完成版の『ピーター・パンとウェンディ』として出版。さらに1953年、ウォルト・ディズニーがアニメ映画化したことで、ピーターパンの物語は世界規模の文化的アイコンとなった。フック船長やネバーランドという言葉は、映画を通じてより広く人々の語彙に刻まれていった。
「ピーターパン症候群」という言葉が心理学的文脈で使われるほど、この作品が人間の深層心理に触れていることは興味深い。大人になることへの不安や、子ども時代への郷愁——バリーが兄の死と母の悲嘆から生み出した物語は、120年以上を経た今も色あせることなく、世界中で上演され読まれ続けています。
12月27日の他の記念日
12月27日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)