フルハーネス型安全帯普及の日 (記念日 8月24日)
- 記念日
- 8月24日
- 制定者
- 日本安全帯研究会
- 法改正年
- 2018年(平成30年)
- 施行日
- 2019年2月1日
- 義務化の高さ基準
- 6.75メートル超(建設作業は5メートル超)
- 年間墜落死亡者数
- 200人以上(厚生労働省統計)
毎年200人以上が墜落・転落事故で亡くなり、2万人を超える労働者が休業を余儀なくされています。この深刻な実態を受け、厚生労働省は2018年(平成30年)に労働安全衛生法を改正し、高所作業における安全帯のルールを根本から見直しました。改正後の基準では、高さ6.75メートルを超える箇所(建設作業では5メートル超、柱上作業では2メートル以上)ではフルハーネス型の使用が義務となり、胴ベルト型は原則として使用できなくなりました。また、フルハーネス型を使用するには特別教育の受講が必要とされており、翌2019年2月1日から施行されています。厚生労働省はこの改正を含む安全対策全体で、2018年から2022年の5年間に死亡災害を15パーセント削減する目標を掲げました。
改正以前の国内では、高所での墜落防止を目的とする「一般高所用安全帯」と、柱上作業などで身体を保持するための「柱上安全帯」の2種類が使用されてきました。いずれも胴ベルト型であり、長年にわたって現場を支えてきましたが、胴部だけで落下を止める構造は内臓や脊椎への衝撃が大きく、墜落後に意識を失うと身体が前傾して気道が圧迫されるハンギングトラウマのリスクもありました。フルハーネス型は肩・腰・太ももの複数箇所でベルトを固定するため、衝撃を体全体に分散させることができ、安全性が格段に向上します。
こうした法整備の流れを現場に根付かせるため、高所作業従事者の安全啓蒙活動を続ける日本安全帯研究会が「フルハーネス型安全帯普及の日」を制定しました。日付の8月24日は「ハーネス」の英語発音「ハァー(8)(ル)ニィ(2)ス(4)」に由来しており、お盆休み明けに高所作業が再開される時期でもあることから選ばれています。単なる語呂合わせではなく、作業が集中し始めるタイミングに合わせて安全意識を高め直すという実務的な意味合いも込められています。
この記念日には、フルハーネス型器具の正しい装着方法や使用条件、個人の体格・作業環境に応じた器具の選び方など、現場で実際に役立つ情報の周知活動が行われます。器具を着用していても、ランヤード(命綱)の取り付け位置や長さが適切でなければ効果は大幅に落ちます。道具の存在を知ることと、正しく使いこなすことは別の話であり、この記念日はその両方を伝える機会として位置づけられています。
8月24日の他の記念日
8月24日のカレンダー情報
8月の二十四節気・雑節
- 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
- 処暑(しょしょ) 8月23日(日)