年末調整の書類はいつまでに出す?

年末調整に関わる書類は、提出する相手によって期限の決め方が違います。従業員が勤務先に提出する 扶養控除等(異動)申告書・保険料控除申告書・基礎控除申告書等は、暦日ではなく給与の支払日を基準にした条件で 期限が決まり、実際には勤務先が指定する日までに提出します。勤務先が税務署・市区町村に提出する源泉徴収票・ 法定調書合計表・給与支払報告書・源泉所得税の納期の特例は、1月20日や1月31日といった暦日の期限が決まっています。

従業員が勤務先に出す書類は、勤務先が指定する日までに提出します。

法律上の期限は、扶養控除等申告書がその年最初の給与支払日の前日、保険料控除申告書・基礎控除申告書等がその年最後の給与支払日の前日です(国税庁)。勤務先から税務署・市区町村への提出は2月1日(月)(法定調書合計表(ほかの法定調書を税務署に出すときだけ))・2月1日(月)(給与支払報告書)・1月20日(水)(納期の特例)が期限です。

年末調整の流れ:書類・精算・税務署への提出

1従業員が書類を出す勤務先が指定する日まで(多くは11月ごろ)保険料控除申告書などは、法律上は最後の給料日の前日までです(扶養控除等申告書の期限は別)。自分の日は給料日で決まります
2勤務先が最後の給料で精算12月の給料日1年分の税額を計算し直し、引きすぎは戻し、足りなければ差し引きます
3勤務先が税務署・市区町村へ出す2027年2月1日(月)まで税務署は法定調書合計表(ほかの法定調書を税務署に出すときだけ)、市区町村は給与支払報告書。休みに当たる年は翌営業日です
2026年分の年末調整の流れです。1つ目は勤務先の締め切り、3つ目は勤務先の法定の期限です。

あなたの立場で見る期限

自分の場合:従業員と給与の担当、それぞれの期限
立場出す書類期限次にすること
従業員保険料控除申告書・基礎控除申告書等(勤務先へ)勤務先が指定する日まで(法律上は最後の給料日の前日)自分の給料日で締め切りを出す
従業員扶養控除等(異動)申告書(勤務先へ)その年最初の給料日の前日まで。内容が変わったときは、変わった後の最初の給料日の前日まで扶養の内容が変わったら勤務先に出し直す
給与の担当法定調書合計表(ほかの法定調書を税務署に出すときだけ)(税務署へ)・給与支払報告書(市区町村へ)2027年2月1日(月)(どちらも)提出先ごとの期限の節を見る

表の見方:左の列が自分の立場です。従業員の期限は給料日で決まり、給与の担当の期限は暦日です。

なぜ申告書は最後の給与の前に出すのか

年末調整は、その年最後に給与を支払うときに行います(所得税法第190条)。毎月の給料から引かれる所得税は税額表による概算です。 扶養控除等申告書に書いた扶養の人数は毎月の税額に反映されますが、生命保険料控除や地震保険料控除など1年分の控除は入っていません。最後の給与のときに、これらの控除と年の途中で変わった扶養の内容を入れて税額を計算し直すため、 控除の内容を書いた申告書は、そのときまでに勤務先に届いている必要があります。書類がなければ、勤務先は控除を入れた計算ができません。

年末調整の対象になるのは、国税庁の案内によれば、 「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を年末調整を行う日までに提出している一定の人です。年の途中で記載内容に変わりがあった場合も、同じ考え方で届け出ます。

扶養控除等(異動)申告書はいつまでに出す?

提出先は勤務先です。国税庁の案内(A2-1)では 「その年の最初に給与の支払を受ける日の前日(中途就職の場合には、就職後最初の給与の支払を受ける日の前日)までに提出してください。」とされています。暦日の期限ではなく、勤務先の給与支払日を基準にした条件で決まるため、 このページでは特定の月日を示せません。年の途中で記載内容に異動があった場合は、その都度、最初に給与の支払を 受ける日の前日までに届け出ます。実務では、年末調整の準備のために勤務先が独自に早めの提出日を指定するのが 一般的です。

保険料控除申告書・基礎控除申告書等はいつまでに出す?

提出先は勤務先です。生命保険料や地震保険料などの控除を受けるための「給与所得者の保険料控除申告書」は、 国税庁の案内(A2-3)で 「その年最後に給与等の支払を受ける日の前日までに提出してください。」と定められています。基礎控除・配偶者(特別)控除・特定親族特別控除・所得金額調整 控除をまとめて受ける「給与所得者の基礎控除申告書」等(A2-4)も、 「その年最後に給与等の支払を受ける日の前日までに提出してください。」と同じ言い回しの期限です。どちらも勤務先の給与支払日に連動するため、実際の提出日は 勤務先の年末調整のスケジュール(多くは11月ごろ)で指定されます。

法定調書合計表はいつ税務署に出す?源泉徴収票は?

提出先は税務署(勤務先が提出)です。国税庁の案内(F1-1) では、給与所得の源泉徴収票とその明細をまとめた法定調書合計表の提出時期は「翌年1月31日」、 手続根拠は所得税法第226条第1項とされています。2027年は1月31日(日)が休日に当たるため、国税通則法第10条第2項「これらの日の翌日をもつてその期限とみなす」により、翌営業日の2月1日(月)が提出期限になります。

国税に関する期限が日曜・祝日など休日に当たる場合は、国税通則法第10条第2項 で「これらの日の翌日をもつてその期限とみなす」と定められており、土日・祝日の判定にもとづいて翌営業日を求めています。

なお、2027年1月1日以後に提出する源泉徴収票は、国税庁の案内(No.7411)で 「市区町村に「給与支払報告書」を提出した場合には、税務署に提出したものとみなされます」とされ、給与支払報告書を市区町村へ出していれば税務署への提出は不要になります (源泉徴収票のみなし提出の特例)。合計表も、国税庁のQ&A(問8)で 「退職所得の源泉徴収票など給与所得の源泉徴収票以外の5つの法定調書のいずれかを税務署に提出するときは、引き続き当該合計表の提出が必要となります」とされ、給与支払報告書だけを出す勤務先は税務署への提出が要りません。 受給者本人への交付は引き続き必要です。

給与支払報告書はいつ市区町村に出す?

提出先は市区町村(勤務先が提出)です。地方税法第317条の6第1項 は、給与の支払をする者が給与支払報告書を作成し、「当該市町村の長に提出しなければならない」と定めており、期限は 1月31日です。期限が休日に当たるときは、地方税法 第20条の5第2項が 「これらの日の翌日をその期限とみなす」と定め、休日には日曜・祝日のほか、 同法施行令第6条の18第2項で 「土曜日又は十二月二十九日、同月三十日若しくは同月三十一日とする」が加わります。2027年は1月31日(日)が休日に当たるため、地方税法第20条の5第2項「これらの日の翌日をその期限とみなす」により、2月1日(月)が提出期限になります。

源泉所得税の納期の特例(7〜12月分)はいつまでに納める?

給与の支給人員が常時10人未満の源泉徴収義務者が受けられる納期の特例では、 国税庁の案内(A2-8)により、 7月から12月までに支払った所得から源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税は「翌年1月20日」が 納期限です。2027年は1月20日(水)が納付期限です。

令和8年度の税制改正で何が変わる?

国税庁は「令和8年12月に行う年末調整など、令和8年12月以後の源泉徴収事務に変更が生じます」と 案内しています(令和8年11月までの源泉徴収事務に変更はありません)。基礎控除の見直しなど令和8年度税制改正の 内容は、令和8年12月分の年末調整から適用されます。申告書の書式や記載方法が変わる場合があるため、勤務先から 案内される最新の様式を確認してください。

注意:令和8年分は最後の給料日で扱いが分かれます

注意:令和8年12月1日以後に払う給与から、扶養親族になれる人の所得の上限が、合計所得金額で62万円以下(給与だけなら収入136万円以下)に 変わります。新たに扶養に入れられる親族がいる人は、扶養控除等を受けるために「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の出し直しが必要です (国税庁「令和8年4月 源泉所得税の改正のあらまし」)。 12月1日より前でも、改正を反映した年末調整の書類を出してかまいません。ただし最後の給与を令和8年11月30日以前に払った場合、 年末調整には改正後の控除等は適用されず、受けるには確定申告等が必要です (国税庁のQ&A Q1-2・Q1-3)。

提出先ごとの期限まとめ

2027年1月分の提出期限まとめ
提出者書類提出先期限
従業員扶養控除等(異動)申告書勤務先その年最初の給与支払日の前日(勤務先が指定する日)
従業員保険料控除申告書・基礎控除申告書等勤務先その年最後の給与支払日の前日(勤務先が指定する日)
勤務先法定調書合計表(ほかの法定調書を税務署に出すときだけ)税務署2月1日(月)
勤務先給与支払報告書(出せば源泉徴収票は税務署に出したものとみなされる)市区町村2月1日(月)
勤務先源泉所得税の納期の特例(7〜12月分)税務署1月20日(水)
従業員が勤務先に出す2件は、勤務先の給与支払日を基準にした条件で決まるため、暦日は入っていません。実際の提出日は勤務先の案内でご確認ください。

次にすること:従業員の方は、勤務先の締め切りを確かめます。自分の給料日で書類の締め切りを出すには、 年末調整の手続きのページを使います。

年末調整の書類の期限のよくある質問

年末調整の書類はいつまでに出す?

提出する相手で期限の決め方が違います。従業員が勤務先に出す扶養控除等申告書・保険料控除申告書・基礎控除申告書等は、暦日ではなくその年最初または最後の給与支払日の前日という条件で決まり、実務では勤務先が指定する日までに提出します。勤務先が税務署・市区町村に出す法定調書合計表・給与支払報告書・源泉所得税の納期の特例は暦日の期限があり、2027年は法定調書合計表(ほかの法定調書を税務署に出すときだけ)が2月1日(月)、給与支払報告書が2月1日(月)、納期の特例が1月20日(水)です(国税庁・地方税法)。

扶養控除等(異動)申告書はいつまでに出す?

国税庁の案内では「その年の最初に給与の支払を受ける日の前日(中途就職の場合には、就職後最初の給与の支払を受ける日の前日)までに提出してください。」とされています。暦日の期限ではなく、勤務先の給与支払日を基準にした条件のため、実際の提出日は勤務先が指定します。

保険料控除申告書や基礎控除申告書はいつまでに出す?

生命保険料控除などを受けるための保険料控除申告書、基礎控除・配偶者(特別)控除・特定親族特別控除・所得金額調整控除をまとめて受ける基礎控除申告書等は、どちらも国税庁の案内で「その年最後に給与等の支払を受ける日の前日までに提出してください。」とされています。年末調整のスケジュールに合わせて、勤務先が具体的な提出日を指定します。

源泉徴収票や法定調書合計表はいつ税務署に出す?

勤務先が税務署に提出する給与所得の源泉徴収票と法定調書合計表の提出時期は「翌年1月31日」です(所得税法第226条第1項)。2027年は1月31日(日)が休日に当たるため、国税通則法第10条第2項「これらの日の翌日をもつてその期限とみなす」により、翌営業日の2月1日(月)が提出期限になります。 なお、2027年1月1日以後に提出する源泉徴収票は、給与支払報告書を市区町村へ提出していれば税務署に提出したものとみなされ、税務署への提出は不要になります(源泉徴収票のみなし提出の特例・国税庁 No.7411。受給者本人への交付は引き続き必要です)。その場合、法定調書合計表も退職所得の源泉徴収票などほかの法定調書を税務署に出すときだけ必要です(国税庁 Q&A 問8)。

給与支払報告書はいつ市区町村に出す?

地方税法第317条の6第1項により、給与の支払をする者は同月三十一日まで(1月31日まで)に給与支払報告書を作成し、当該市町村の長に提出しなければならないとされています。期限が日曜・祝日や土曜日などに当たるときは、地方税法第20条の5第2項と同法施行令第6条の18第2項により翌日が期限とみなされます。2027年は1月31日(日)が休日に当たるため、地方税法第20条の5第2項「これらの日の翌日をその期限とみなす」により、2月1日(月)が提出期限になります。

源泉所得税の納期の特例はいつまでに納める?

給与の支給人員が常時10人未満の源泉徴収義務者が受けられる納期の特例では、7月から12月までに支払った所得から源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税は翌年1月20日が納期限です。2027年は1月20日(水)が納付期限です。

この記事の根拠

祝日は祝日法に基づいて決め、内閣府の公表値と照合しています(計算のしかた)

2026年10月13日に出典と照合しました。

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2026年10月18日現在の情報です(データ最終更新: 2026年10月13日)。出典: 国税庁「年末調整がよくわかるページ」 / 国税通則法 第10条第2項