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ISSA-J1、2027年打上げへ 軌道で現場確認

ISSA-J1観測パトロール

開催日:1月1日

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ISSA-J1って何するの?
ISSA-J1はアストロスケールの観測パトロール衛星で、運用終了した日本の衛星デブリ2機に接近して近距離撮影・計測し、除去や補修のための現地データを取得する実証ミッションだ。
打ち上げはいつなの?
打ち上げは2027年に予定されているものの、具体的な打上げ日や接近対象の詳細は未発表で、対象や日程は今後のリリースで順次明らかになる予定だ。

軌道上で“現場確認”を行う――宇宙のロードサービスとしての観測パトロール

株式会社アストロスケールは、持続可能な宇宙環境の実現を目指し、軌道上での各種サービスを「宇宙のロードサービス」として展開する取り組みを進めている。中でも今回紹介されたのは、故障した衛星や軌道上デブリなどに接近して現場で状態を把握する観測サービス(観測パトロール)である。

従来の宇宙状況把握は地上観測や軌道上からの遠距離観測に依存してきたが、高度数百km以上にある対象の損傷や劣化、周辺環境の詳細までは把握が難しかった。そうした限界を補い、実際に対象物に近づいて撮影・測定することで得られる情報は、除去・移動・燃料補給・修理・寿命延長といった後続の軌道上サービスを安全かつ効率的に実行するために不可欠である。

観測パトロールの役割
・対象物の近接観測による損傷・劣化の把握
・周辺環境(付着物、相対速度、姿勢変化など)の評価
・後続の除去や補修作業計画のための現地情報収集

道路におけるパトロールが現場で点検・記録するのと同様に、軌道上での接近観測は新たな運用の常識となる見込みであり、国や事業セクターを越えてニーズが高まっている。

ISSA-J1:一つのミッションで二つの現場に接近する試み

ISSA-J1は、アストロスケールが「宇宙の安全パトロール」の実証を目的に開発・運用するミッションである。公開された紹介動画は同社のミッションイメージを示しており、実際のミッションでは運用を終えた日本の衛星デブリ2機に接近して近距離で撮影・点検を行う予定である。

同社によると、異なる軌道にある2つの衛星デブリに接近し近距離撮影を行う民間による試みは世界初となる可能性がある(※自社調査:2026年2月)。ISSA-J1は現在組み立て段階にあり、打上げは2027年を予定している。対象となる衛星デブリ等の詳細は今後随時発表される。

ミッションの具体的なポイント

ISSA-J1が目指す観測パトロールの核となる要素は、接近技術(RPO: Rendezvous and Proximity Operations)と高解像度撮影・計測能力である。これにより、従来の遠方観測では得られなかった物理的・環境的な情報を現地で取得する。

ミッションが成功すれば、軌道上での現場確認が標準的な前提となり、後続の除去・補修・燃料補給など複数の軌道上サービスの安全性と効率が向上すると期待される。

  • 接近対象:運用を終えた日本の衛星デブリ2機(異なる軌道)
  • 主要目的:近距離撮影・点検による現場状況の把握
  • 組立状況:現在組み立て段階
  • 打上げ予定:2027年
  • 関連動画:ISSA-J1イメージ動画(YouTube)

技術的背景と支援体制:実績と公的支援による推進

アストロスケールは軌道上サービスの分野で多数の技術実証を行ってきた。特にRPOに関しては、ELSA-dやADRAS-Jのミッションで軌道上での技術実証を行い、2021年3月以降、軌道上サービスのリーダーとしての地位を確立している。

今回のISSA-J1は、文部科学省が実施する中小企業イノベーション創出推進事業(通称:SBIRフェーズ3基金事業)の宇宙分野の補助事業者として採択されており、「軌道上の衛星等除去技術・システムの開発・実証」に取り組むプロジェクトの一環である。SBIR制度はスタートアップ等の研究開発を促進し、成果の社会実装を支援する仕組みである。

これまでの主な実績・協業先
・ELSA-d、ADRAS-JでのRPO技術実証(2021年3月以降の実績)
・採用された先駆的ミッションパートナー:JAXA(宇宙航空研究開発機構)、防衛省、米国宇宙軍、欧州宇宙機関(ESA)、英国宇宙庁(UKSA)、Eutelsat OneWeb 等

地上・軌道両面での観測情報と、接近して得られる現地データを組み合わせることで、衛星運用者は定期点検、移動、除去、寿命延長といった選択肢をより確実に検討できるようになる。

関連情報と重要ポイントの整理

今回の発表は2026年3月10日 11時02分に公開されたもので、アストロスケールのISSA-J1紹介ページとイメージ動画が関連情報として示されている。紹介ページのURLはhttps://www.astroscale.com/ja/missions/issa-j1、イメージ動画はhttps://youtu.be/cS82fJ05iNAで確認できる。

同社は「異なる軌道にある2つの衛星デブリに接近し近距離で撮影するのは民間企業では世界初の試み」であると明記しているが、これは自社での調査(2026年2月)に基づく表現である。また、ISSA-J1の打上げは2027年に予定されており、対象となる衛星デブリ等の詳細は今後随時発表される。

ISSA-J1および関連情報の要点まとめ
項目 内容
発表日 2026年3月10日 11時02分
発表者 株式会社アストロスケール
ミッション名 ISSA-J1
目的 軌道上での観測パトロール(故障衛星・デブリへの接近観測、近距離撮影・点検)
対象 運用を終えた日本の衛星デブリ2機(異なる軌道)
現在の状況 組み立て段階
打上げ予定 2027年
公的支援 文部科学省・中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)の宇宙分野補助事業者として採択
関連実績 ELSA-d、ADRAS-Jでの軌道上RPO技術実証(2021年3月以降)
関連リンク ISSA-J1紹介ページISSA-J1イメージ動画(YouTube)
補足 「世界初」の主張は同社による自社調査(2026年2月)に基づく

ISSA-J1は、軌道上サービスの実用化に向けて現地での観測情報を確保するという重要な役割を担うミッションである。今後、対象デブリの詳細や運用スケジュールの追加情報が順次公開される見込みであり、軌道上サービス全体の運用設計に資する観測データが期待される。