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eComicScreen ReMでスクリーントーンを数秒除去

eComicScreen ReM発表

開催日:3月26日

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eComicScreen ReM発表
これって何ができるの?
スクリーントーンだけを高精度に識別して除去し、作家の繊細な線画のタッチを保ったままカラー工程に渡せます。従来数時間かかっていた処理を数秒に短縮し、巻単位の一括変換にも対応します。
導入すると本当に作業時間は短くなるの?
理論上は1ページ数時間の手作業を数秒に短縮できますが、原稿の劣化や製版特性、スキャン品質で結果が左右されるため、事前テストや個別チューニングが必要です。カラー化は別工程です。

過去作のカラー化を支える新技術「eComicScreen ReM」登場

共同印刷株式会社は、スクリーントーンだけを自動で除去する新しい画像処理技術「eComicScreen ReM(イーコミックスクリーンレム)」を開発したと、2026年3月26日11時00分に発表しました。発表資料では、同社の本社所在地を東京都文京区、代表取締役社長を大橋輝臣と明記しています。

この技術は、主に過去の名作まんがを電子コミックとしてカラー化する工程における前処理を想定したもので、作家の線画のタッチを損なうことなくスクリーントーンのみを取り除く点を最大の特徴としています。プレスリリースでは、画像処理の比較として「左:製版データ(スクリーントーンあり)、中:eComicScreen ReMでのトーン除去後※2、右:カラーリング後」という例示も示されています。

スクリーントーン除去の技術的中身と定義

プレスリリースはまず、スクリーントーンの定義を明示しています。スクリーントーンとは、まんがやイラストのモノクロ原稿において濃淡・影や質感・柄を表すために使用される模様のことです(※1)。このスクリーントーンを確実に識別して除去することが、線画を残したままカラーリング工程に移行するための前提条件になります。

eComicScreen ReMは、同社がこれまでに展開してきた画像処理システム「eComicシリーズ」で培ったAI技術を基に開発されたものです。プレスリリースでは、独自のAIモデルが「線画」と「スクリーントーン」を瞬時に識別し、作家の繊細な線画のタッチを傷つけることなくトーン除去を行うと説明されています。

技術的な特徴の詳細

具体的な性能面では、従来の手作業によるトーン除去が1ページあたり数時間を要するのに対し、eComicScreen ReMは同等の画像を数秒で処理できるとされています。これは画像認識とマスク生成のアルゴリズム最適化、さらに学習済みモデルの推論高速化が寄与した結果です。

また、1巻分のコミックスデータをまとめて処理する「一括変換」機能を持ち、現場での運用を想定したバッチ処理が可能な点も示されています。プレスリリースでは、eComicScreen ReMはトーン除去までを担当する点が明記されています(※2)。

業務フローへの影響と導入効果

従来、印刷されたモノクロ原稿の製版データをカラーリングする際は、スクリーントーンを手作業で除去して線画にする工程が必須でした。この工程は時間と人手を要し、カラー化のコストや納期に大きく影響していたとされています。

eComicScreen ReMの導入により、トーン除去工程の自動化と短時間化が可能になるため、出版社や制作会社にとっては次のようなメリットが期待されます。

  • 作業時間の短縮:1ページ数時間から数秒へと劇的に短縮。
  • コスト削減:人手による前処理作業の削減により制作コスト低減が見込まれる。
  • 品質の均一化:AIによる処理で人為的なばらつきを抑制。
  • バッチ処理対応:巻単位での一括変換が可能なため大量の過去作にも対応。

プレスリリースの文面では、これらの効果によりクリエイティブな工程、特にカラーリングなど本来時間をかけるべき作業へリソースを振り向けられることが強調されています。

運用上の注意点

発表文面は技術のメリットを説明していますが、実際の導入にあたっては原稿の状態(劣化、印刷所ごとの製版特性、スキャン品質など)によって処理結果が異なる可能性がある点は想定されます。プレスリリース自体はその点を詳細に論じてはいませんが、現場でのテスト運用やカスタムチューニングの必要性は一般に生じると考えられます。

また、eComicScreen ReMが担う範囲は「トーン除去まで」であることが明確に示されているため、カラーリングやレタッチなど以降の工程は別途人手または他のツールで行う必要があります。

導入対象・関連情報とまとめ

共同印刷は、eComicScreen ReMを含むeComicシリーズを通じて、出版社などへ提案・採用を推進し、まんがのデジタル作業の効率化に貢献していく意向を示しています。カテゴリーとしては「漫画・アニメ」「雑誌・本・出版物」が挙げられ、キーワードには「まんが」「電子コミック」「カラー」「スクリーントーン」「AI」「デジタル」「製版」「漫画」「名作」が指定されています。

関連リンクとして、eComicシリーズの案内ページが示されています。技術の詳細や導入相談に関する情報は以下のページで確認できます。

以下に、この記事で扱った主要な情報を表形式で整理します。導入検討や技術比較の際に参照できるよう、発表日や会社情報、機能や適用範囲を明確にまとめました。

項目 内容
発表日 2026年3月26日 11時00分
発表企業 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大橋輝臣)
製品名 eComicScreen ReM(イーコミックスクリーンレム)
主な機能 スクリーントーンのみを高精度に除去し、線画のタッチを保持。トーン除去までを担当(※2)。
主な利点 処理速度:1ページあたり数時間→数秒。1巻分まとめての一括変換対応。作業時間・コストの削減。
適用分野 電子コミックのカラー化、過去の名作まんがのデジタル化支援、出版社向けのワークフロー最適化
関連シリーズ eComicシリーズ(画像処理システム)
注意事項 トーン除去までを担当。原稿の状態やスキャン品質により処理結果が左右される可能性あり。
関連リンク https://www.kyodoprinting.co.jp/lp/ecomic/

以上がプレスリリースの内容をまとめたものです。eComicScreen ReMは、AIを用いたスクリーントーン除去を通じて、電子コミック化やカラー化を進める現場の効率化に寄与する技術として位置づけられています。発表には製品の適用範囲と処理フローに関する基本情報が含まれており、導入にあたっては具体的な原稿条件やワークフローを踏まえた個別の検討が必要となります。

※1
スクリーントーン:まんがやイラストのモノクロ原稿において、濃淡、影や質感、柄を表すために使用される模様。
※2
プレスリリース内の画像比較では、左が製版データ(スクリーントーンあり)、中がeComicScreen ReMでのトーン除去後、右がカラーリング後を示しており、eComicScreen ReMはトーン除去までを担当する。