施工管理職の転職潮流と年収実態、他業界流入とAI代替リスク
ベストカレンダー編集部
2026年3月26日 15:12
施工管理職実態調査
開催期間:3月3日〜3月5日
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施工管理職にみる転職の潮流:収入向上と他業界からの流入が示すもの
レバレジーズ株式会社が運営するエッセンシャルワーカー向けキャリア支援サービス「レバジョブ」は、2026年3月3日から3月5日に実施したインターネット調査(有効回答数573名)により、施工管理職のキャリア実態を明らかにしました。本稿では、調査結果を整理し、数値と背景を丁寧に伝えます。
調査のサマリーとしては、施工管理職の約7割が転職を視野に入れている点、6割以上が異業界からキャリアチェンジしている点、転職で年収が上がるケースが多数ある点、定年後も働き続けたいという意向が高い一方で体力面や労働環境に不安がある点が挙げられます。以下で各項目を詳細に示します。
調査実施の基本情報
調査主体はレバレジーズ株式会社、実査委託先はGMOリサーチ&AI株式会社、調査期間は2026年3月3日〜3月5日、調査方法はインターネット調査、対象は施工管理職として働く正社員、回答数は573名です。
本記事は上記の調査結果を基にすべての情報を具体的に整理しており、レバジョブ(https://levjob.jp/)のサービス説明や、レバレジーズグループの会社情報も含めて報告します。
転職意向と実際の転職理由:収入改善とスキル志向が同時に存在
調査では、現在の転職意向について「すでに転職活動をしている(15.4%)」「1年以内に転職したい(26.0%)」「良い条件・求人があれば検討したい(28.8%)」を合わせて約7割が転職を視野に入れていることが明らかになりました。転職回数に関しては「1回以上」と回答した方が合計74.3%に達しています。
直近の転職理由では「収入アップのため(48.7%)」が最多で、次いで「企画・設計に関わりたいため(25.4%)」「大規模・高難度の案件に携わりたいため(24.2%)」という順です。収入だけでなく、専門性や経験を高める環境を求める傾向が見られます。
転職による年収変化の実態
直近の転職で年収が「増加した」と回答した人は52.0%に上ります。増加幅の内訳では「10万円以上〜50万円未満(33.9%)」「50万円以上〜100万円未満(33.0%)」が多く、さらに「100万円以上」増加した人も約2割存在します。
現在の年収分布を見ると、「400万円以上〜500万円未満(15.9%)」が最多で、次いで「500万円以上〜600万円未満(15.5%)」「600万円以上〜700万円未満(14.1%)」と続きます。加えて、年収が2,000万円以上と回答した人も3.5%存在し、施工管理という技術職で高所得を得る層が一定数いることが示されました。
他業界からのキャリアチェンジとその動機:製造・販売業出身が多い実態
転職経験のある施工管理職のうち、他業界からキャリアチェンジした経験がある人は6割以上にのぼります。前職の業界別割合は「製造(28.2%)」「販売・サービス業(22.7%)」「運輸・物流(14.8%)」が上位です。
キャリアチェンジの主な理由として、大きく三つが挙げられています。資格取得による手に職志向、将来的な年収上昇の期待、AI代替リスクの低さを見込んだ判断です。具体的には「資格を取得し、手に職をつけたい(42.2%)」「将来的に年収が上がると思ったから(41.5%)」「AIに代替されにくい職種だと思ったから(34.7%)」が上位に挙がっています。
- 製造業からの転職者:28.2%
- 販売・サービス業からの転職者:22.7%
- 運輸・物流からの転職者:14.8%
- キャリアチェンジの主要理由
- 資格取得による職能の確立(42.2%)
- 将来的な年収上昇の見込み(41.5%)
- AIによる代替リスクの低さ(34.7%)
定年後の意向と現場の課題:働き続けたいが体力や労働環境を懸念
調査では「働き続けたい(31.1%)」「どちらかというと働き続けたい(36.3%)」を合わせ、約7割が定年後も施工管理職として働き続けたいという意向を示しました。働き続けたい理由としては「自分の仕事が建物やインフラとして形で残ることにやりがいを感じるから(49.7%)」が最多です。
他に「社会や地域に貢献している実感があるから(39.4%)」「年齢を重ねても経験が評価される仕事だから(34.7%)」といった理由が挙がっています。一方で、長く働く不安要因も顕著です。
体力面については「不安がある(18.5%)」「やや不安がある(44.9%)」を合わせて6割以上が不安を示しており、現場特有の課題として「長時間労働になりやすい(46.0%)」「現場環境の厳しさ(36.6%)」が挙げられています。これらの数値は、業務効率化や現場負担軽減の必要性を示しています。
事業責任者 森山の指摘
森山は今回の調査結果を踏まえ、施工管理職が「手に職をつけたい」「年収を高めたい」といった理由で異業種から流入している点を指摘しています。同時に、年齢を重ねても働き続けたい意欲が高い一方で体力面や労働環境への不安が多数を占める点を問題視しています。
森山は、企業側に求められる対応として業務効率化や生産性向上による現場負担の軽減、年齢やライフステージに応じた働き方の整備が人材確保と定着の鍵になると述べています。
調査概要・企業情報と要点の整理
ここでは調査の基本情報と、レバレジーズ株式会社およびレバジョブの事業内容を整理します。調査概要、レバジョブの役割、グループ情報を明示します。
レバジョブはエッセンシャルワーカー向けの転職サービスで、物流・建設といった人手不足が深刻な領域に対し、転職・採用支援を通じて支援を行っています。レバレジーズグループは複数事業を展開し、社会課題の解決をミッションに掲げています。
| 調査名 | 施工管理職のキャリアに関する実態調査 |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年3月3日〜3月5日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 有効回答数 | 573名(施工管理職として働く正社員) |
| 調査主体 | レバレジーズ株式会社(実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社) |
以下に、この記事で扱った主要ポイントを表形式で整理します。続く段落では企業情報も列挙します。
| 主要項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 転職を視野に入れている割合 | 約70%(15.4%:すでに活動、26.0%:1年以内、28.8%:良い条件で検討) |
| 転職経験あり | 74.3%(1回以上の転職経験がある) |
| 直近の転職理由(最多) | 収入アップ:48.7% |
| 他業界からの転職(割合) | 6割以上(製造28.2%、販売・サービス22.7%、運輸・物流14.8%) |
| キャリアチェンジの主な動機 | 資格取得(42.2%)、年収期待(41.5%)、AI代替リスク低い(34.7%) |
| 転職による年収増加 | 増加した:52.0%(10万〜50万増:33.9%、50万〜100万増:33.0%、100万超も約2割) |
| 年収分布の特徴 | 最多は400万〜500万円(15.9%)、2,000万円以上は3.5%存在 |
| 定年後の継続意向 | 働き続けたい合計:約67.4%(31.1%+36.3%) |
| 長く働く上での不安 | 体力面に不安あり:合計63.4%(18.5%+44.9%)、長時間労働(46.0%)、現場環境の厳しさ(36.6%) |
企業情報(抜粋):代表取締役は岩槻知秀、資本金5,000万円、設立2005年4月。事業内容は自社メディア事業、人材関連事業、システムエンジニアリング事業、システムコンサルティング事業、M&Aアドバイザリー事業、DX事業、メディカル関連事業、教育関連事業などです。2005年創業以来黒字経営を継続し、2024年度は年商1,428億円を突破しています。
最後に、調査結果から読み取れる点を整理すると、施工管理職は転職によって処遇改善を実現しやすく、専門資格や現場経験を背景に異業種からの流入も多い一方で、長期にわたり現場で働き続けるための体力的・環境的な課題が依然として存在します。企業側は現場負担の軽減や働き方の多様化を進めることが、中長期的な人材確保と定着につながると考えられます。