米山舞、線が立ち上がる3作品を大阪で展示
ベストカレンダー編集部
2026年3月27日 12:00
米山舞 3作品展
開催期間:3月26日〜3月10日
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グランフロント大阪で米山舞の線が街に解き放たれる
一般社団法人グランフロント大阪TMOは、アートプロジェクト「ART SCRAMBLE」第11弾として、アニメーター/イラストレーターの米山舞による3作品を展示します。1名のアーティストによる複数作品の展開は同プロジェクトでは初の試みとなり、平面・立体・映像を横断する表現をグランフロント大阪の各所で見られる構成です。
展示は2026年3月26日(木)から開始され、作品ごとに展示期間や場所が異なります。今回の展示は、南館せせらぎテラスの屋外彫刻から、うめきた広場の大階段に展開する大作イラスト、北館の屋内彫刻展示までを含み、屋外・屋内・サイネージによる映像配信を組み合わせて作品世界を提示します。
ART SCRAMBLE 第11弾の位置づけ
「ART SCRAMBLE」は、グランフロント大阪から国内外へ羽ばたくアーティストを支援するプロジェクトです。プロジェクト・ディレクターに椿昇を迎え、2021年3月の開始以来、合計34点(全10回)の作品を施設内に展示してきました。今回の第11弾では、従来の枠を越えて一人の作家の複数表現を横断的に見せる構成が採用されています。
プロジェクトの公式情報や過去の出展歴は以下の特設ページで確認できます。
https://www.grandfront-osaka.jp/artscramble/
展示作品の全容と設置場所の詳細
今回展示される作品は大きく分けて三点(+関連展示・映像)で構成されています。各作品は設置場所および展示期間が定められており、それぞれの場に応じた見せ方で米山舞の表現が展開されます。
以下に各作品の名称、展示期間、展示場所、作品の意図や制作背景を具体的に記載します。展示の運営上、都合により展示を一時休止する場合があることも併せて明記します。
作品① 屋外彫刻作品「Reflection」
展示期間:2026年3月26日~2027年3月上旬予定。
展示場所:南館せせらぎテラス。
作品名「Reflection」は、反射・鏡像・内省・思索・熟考を意味します。本作は、2025年12月に開催された個展「arc」で発表した彫刻作品のシリーズにあたる作品で、米山舞が一貫して取り組んできた「二次元の線が三次元の立体に現れる」という表現を屋外空間で提示します。繊細なラインが空間に立ち上がり、見る角度や昼夜の光の条件により表情が変化します。夜間はライトアップを施し、線の構造が作る影も作品の一部となります。
- 制作クレジット
- Yoneyama Mai Project 2026(主催:SSS by applibot)
- 原型:peipei
- 出力:FES株式会社
- 金属造形:後藤 雅樹
- 制作協力:ULTRA FACTORY
本作品は京都芸術大学の制作支援工房「ウルトラファクトリー」とのコラボレーションで制作され、「ウルトラプロジェクト」の一環として学生との共同実践型の制作プロセスを経ています。また、本プロジェクトはヤノベケンジ氏と並行して進行する「PROJECT ULTRA-W(ウルトラ・ダブル)」の下で展開されました(詳細: https://ultrafactory.jp/ultraproject/1223/)。
フラッグおよびサイネージ展示
南館せせらぎのみち沿いには、屋外彫刻「Reflection」に合わせた11枚のアニメーションキービジュアルのフラッグが掲出されます。11枚のフラッグは連続して並ぶことで、鑑賞者が進行するにつれて絵が変化し、最終的に彫刻へ導かれるような構成となっています。
また、施設内約40基のサイネージでは、2026年3月26日~7月31日予定でプロモーション動画を放映します。北館2F-1横のサイネージでは個展「arc」のプロモーション動画や、線が立体へ変化する過程を示す映像を視認できます。南館2F創造のみちワイドビジョンでは個展「arc」で発表したアニメーション作品「The story arc」の一部を公開します。なお、サイネージおよび掲出物の公開は運営上の理由で一時的に中止される場合があります。
作品② うめきた広場大階段アート「GRAND FRONT」
展示期間:2026年3月26日~7月31日予定。
展示場所:うめきた広場 大階段。
作品名「GRAND FRONT」は、グランフロント大阪の名称に込められた「世界に開かれた最前線のまちであり続けたい」という思いを受け、壮大な世界を求め挑戦し続ける少女の姿を米山のイラストレーションで描いた大階段作品です。大階段という広がりのある空間を活かし、力強い描線と鮮やかな色彩で挑戦と躍動感を表現しています。作中に手書きの「OSAKA」の文字が隠されており、鑑賞者はそれを探すこともできます。
作品③ 屋内彫刻作品「arc」
展示期間:2026年3月26日~6月25日予定。
展示場所:北館2F-1 イベントスペース。
「arc」は2025年12月に発表された個展タイトルと同名の彫刻作品で、個展での主題である「時間の連続性」や「流れ」を軸に、アニメーション(流れ)とイラストレーション(集積)の関係性を問い直す作品です。作品はアニメーションのシークエンスを見た先に位置づけられ、見る者にアニメーションの連続性を立体として体験させることを目的としています。個展全体で提示された「変身」というテーマを、過去・現在・未来のイメージで成長過程として表象化したものです。
米山舞という作家の軌跡と制作スタンス
米山舞は1988年長野県生まれ。SSS by applibot所属。アニメーション制作会社での経験を経て、イラストレーターや映像監督としてCMやMVなどで印象的な作品を発表してきました。個展活動や商業作品双方で評価を集め、近年はLED作品やインスタレーション、シルクスクリーン、大型レリーフなど多様な出力に挑戦しています。
主要なクレジットには、アニメ作品での作画監督補佐やキャラクターデザイン、エンディング演出など多数の実績があり、下記に代表的な参加作品と展示歴を列記します。
代表的な参加作品(アニメ/商業作品)
- 「キルラキル」総作画監督補佐/作画監督/原画
- 「キズナイーバー」キャラクターデザイン/作画監督
- 「ダーリン・イン・ザ・フランキス」作画監督/エンディング演出・作画
- 「プロメア」ビジュアルデベロップメント
- 「サイバーパンク : エッジランナーズ」EDアニメーション監督/絵コンテ/演出/原画/撮影
- 「YOKU/Eve」アニメーションディレクター/絵コンテ/キャラクターデザイン/原画
- カネボウ化粧品「KATE」キービジュアル/パッケージビジュアル
- その他、MVやCMでの映像監督など多数
個展・出展歴
- 2019年 個展「SHE」pixiv WAEN GALLERY
- 2021年 個展「EGO」anicoremix gallery
- 2023年 個展「EYE」PARCO MUSEUM TOKYO
- 2024年 「ARTISTS’ FAIR KYOTO2024」選出
- 2024年 「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」出展
- 2025年 個展「ARC」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
これらの活動は、米山がアニメーション的な流れとイラストレーション的な集積を併せ持つ表現を模索していることを示しています。今回のグランフロント大阪での展示も、その延長線上に位置付けられます。
プロジェクト体制、メッセージ、関連情報とまとめ
本展は主催:一般社団法人グランフロント大阪TMO、プロジェクト・ディレクター:椿 昇(コンテンポラリー・アーティスト、京都芸術大学教授)、キュレーター:ヤノベケンジ(現代美術家、京都芸術大学教授)による体制で運営されています。展示には制作協力や出力、金属造形など複数の専門チームが関与しています。
ディレクター椿昇はプロジェクト継続の意義について言及し、現代におけるアートの位置づけと継続性を評価しています。キュレーターのヤノベケンジは、米山の作家性を「線の彫刻」として高く評価するコメントを寄せています。両者のコメントは展示の位置づけや鑑賞の視座を補強するものです。
プロジェクト関係者の要点
- 主催
- 一般社団法人グランフロント大阪TMO
- プロジェクト・ディレクター
- 椿 昇(コンテンポラリー・アーティスト、京都芸術大学教授)
- キュレーター
- ヤノベケンジ(現代美術家、京都芸術大学教授)
ART SCRAMBLEは、過去に施設内でさまざまなジャンルの作品を展示しており、キッズワークショップなど市民向けの活動も実施してきました。過去展示のアーカイブは公式サイトにて公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名(プロジェクト) | ART SCRAMBLE 第11弾(主催:一般社団法人グランフロント大阪TMO) |
| 展示開始日 | 2026年3月26日(木) |
| 展示期間(作品別) | 屋外彫刻「Reflection」:2026/3/26~2027/3上旬予定 うめきた広場大階段「GRAND FRONT」:2026/3/26~2026/7/31予定 屋内彫刻「arc」:2026/3/26~2026/6/25予定 サイネージ映像:2026/3/26~2026/7/31予定 |
| 展示場所 | グランフロント大阪(うめきた広場、大階段、南館せせらぎテラス、北館2F-1 等) |
| 展示アーティスト | 米山舞 |
| プロジェクト・ディレクター | 椿 昇 |
| キュレーター | ヤノベケンジ |
| 関連展示 | フラッグ(11枚)、施設内サイネージ(約40基)でのプロモーション映像 |
| 制作クレジット(Reflection) | 主催:SSS by applibot/原型:peipei/出力:FES株式会社/金属造形:後藤 雅樹/制作協力:ULTRA FACTORY |
| 関連リンク | https://www.grandfront-osaka.jp/artscramble/ |
今回の展示は、米山舞がこれまで探求してきた「線」と「流れ」を都市の複数の空間で立体化・可視化する試みです。屋外彫刻、階段を包むイラストレーション、屋内の彫刻、そしてサイネージによる映像配信が連動する構成により、訪れる時間帯や位置によって異なる表情を受け取ることができます。展示の詳細や最新情報は公式特設サイトで確認することができます。