7割の若手が描くキャリアビジョンと転職意向
ベストカレンダー編集部
2026年3月27日 14:12
AMBI若手のキャリア調査
開催期間:4月8日〜3月26日
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若手の7割超にキャリアビジョンあり――発見は「任される仕事の中で」が最多
エン株式会社が運営する若手ハイキャリア向けスカウト転職サービス『AMBI』上で実施されたアンケート調査(39歳以下、回答数1,077名)によると、キャリアビジョン(仕事で実現したいことや将来のありたい姿)を持つ若手は73%に達しました。内訳は「明確にある」23%、「なんとなくある」50%です。
キャリアビジョンが見つかったきっかけとして最も多かったのは「任される仕事をしていく中で自然と見つかった」で、回答割合は49%でした。つまり実務を通じた経験がヴィジョン形成に直結している実態が示されています。
年代差とその他のきっかけ
年代別の傾向も報告されています。「学生時代からあった」については20代で37%、30代で24%と10ポイント以上の差が確認され、一方で「結婚/出産を含むライフイベント」は20代で8%、30代で19%と30代で高い割合でした。
調査では「その他」と回答した項目として、留学、上司との対話、同僚からの刺激、趣味の発見、社外コミュニティへの参加などが挙げられており、職場外の経験や他者との接点も重要な契機となっています。
- キャリアビジョン保有率:73%(明確:23%/なんとなく:50%)
- 見つかったきっかけ(最多):任される仕事を通じて(49%)
- 年代差の例:学生時代からのビジョン(20代:37%、30代:24%)
現職で実現できない若手が3割、実現不能と感じる理由と転職意向
キャリアビジョンを持つ回答者に対して「現在の会社ですでに実現できた、もしくは今後実現できると思うか」を尋ねたところ、「すでに実現している」5%、「いずれ実現できると思う」59%で、合わせて64%は現職での実現可能性を感じている結果となりました。一方で約3人に1人は現職での実現を「できない」と回答しています。
現職で実現できないと考える理由のトップは「会社に自分のキャリアビジョンに合う仕事がない」(53%)でした。次いで「ロールモデルとなる人がいない」(43%)、「会社や業界の将来性に不安がある」(41%)が続いています。
現職で実現できない層の転職意向
重要な点として、現在の会社でキャリアビジョンを「実現できないと思う」と回答した層に、その理由で転職を考えたことがあるかを尋ねると、93%が「ある」と回答
現職での実現が難しいと感じる主要要因を整理すると、業務機会の欠如、人材ロールモデル不足、業界や会社の将来性への懸念が挙げられ、個人の目標と組織の提供するキャリアパスとのミスマッチが背景にあります。
- 現職で実現できないと回答した理由(複数回答可)
- 会社に自分のキャリアビジョンに合う仕事がない:53%
- ロールモデルとなる人がいない:43%
- 会社や業界の将来性に不安がある:41%
- その結果の行動変容:現職で実現できないと考えたために転職を考えたことがある人:93%
社内制度と上司の対話の実態――支援制度は半数以下、上司が聞かない人は約4人に1人
キャリアビジョンを実現するための社内制度(異動希望申請や社内公募制度、キャリア面談など)について尋ねると、「ある」と回答したのは45%(十分にある11%、たまにある34%)であり、半数を下回りました。逆に「あまりない」35%、「ない」21%で、合計56%は制度が不十分であると回答しています。
また、上司や先輩からキャリアビジョンについて聞かれて苦痛を感じたかどうかについては、調査により多様な回答が得られ、特筆すべきは「聞かれることがない」と回答した人が23%
キャリアビジョンを聞かれることに対する受け止め方(抜粋コメント)
調査では、聞かれることを苦痛に感じる層、苦痛ではない層、相手によって変わる層、そしてまったく聞かれない層と、受け止め方が分かれました。以下に分類別の代表的コメントを掲載します。
- 苦痛に感じると回答した方の声
-
- 「能力が明らかに足りていない状態で伝えたとしてもすぐには実現できないから。」(20代男性)
- 「詳細を話すことで、現在のポジションや人間関係に支障が出ないか気になる。」(20代女性)
- 「会社の方針に誘導するかのようなキャリアビジョンの聞き方が多いため苦痛。」(30代男性)
- 「ライフイベントを前提に聞かれるため、決めつけられていることに苦痛を感じた。」(30代女性)
- 苦痛ではないと回答した方の声
-
- 「キャリアビジョンを伝えることで意見が反映され、融通が利いたことがあった。公言することで自分を鼓舞することにも繋がる。」(20代男性)
- 「上司や周りの人に目標を伝えたほうが叶いやすいと感じる。」(20代女性)
- 「話すことは自分の考えを整理したり、視野を広げたりする良い機会。」(30代男性)
- 「考えたり人に話したりすることは楽しいことだと思う。」(30代女性)
- 聞かれる相手によって感じ方が異なる方の声
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- 「尊敬できない上司に聞かれる場合は苦痛に感じる。」(20代男性)
- 「普段関わりのない人前で発表しなければならないのは腹落ちしなかった。」(20代女性)
- 「上司が制度上聞いているだけで親身でないと感じた。」(30代男性)
- 「2階層以上離れた役職の高い人に聞かれると、良いことを答えなくてはと思ってしまう。」(30代女性)
- 聞かれることがないと回答した方の声
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- 「新卒以来、上司との面談は業績目標の確認が中心で将来像は聞かれたことがない。」(20代女性)
- 「スタートアップで個人のキャリアより会社の成長が優先されるため、話す機会が少ない。」(20代女性)
- 「『いつでも言って』と言われるが、単に放任されているだけ。」(30代男性)
- 「違うキャリアにチャレンジしたいと伝えると煙たがられたことがある。」(30代女性)
調査概要と主要数値の整理
本章では調査の方法や対象、期間、主要な数値を整理して提示します。報告書本文で示された結果を一覧で把握できるようにまとめています。
調査はインターネットによるアンケート形式で行われ、対象は『AMBI』を利用する39歳以下のユーザーです。調査期間は2025年4月8日から2026年3月26日までで、有効回答数は1,077名となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査対象 | 『AMBI』(https://en-ambi.com/)を利用する39歳以下のユーザー |
| 調査期間 | 2025年4月8日〜2026年3月26日 |
| 有効回答数 | 1,077名 |
| キャリアビジョン保有率 | 73%(明確23%/なんとなく50%) |
| 見つかったきっかけ(最多) | 任される仕事をしていく中で自然と見つかった(49%) |
| 現職で実現できると思う割合 | 「すでに実現」5%、 「いずれ実現できる」59%(合計64%) |
| 現職で実現できない理由(上位) | 会社に合う仕事がない53%、ロールモデル不在43%、将来性に不安41% |
| 現職で実現できない層の転職検討率 | 93%が転職を検討したことがある |
| 社内制度の有無 | ある45%(十分11%/たまに34%)/ない56%(あまりない35%/ない21%) |
| 上司や先輩からキャリアビジョンを聞かれない割合 | 23%(約4人に1人が聞かれていない) |
| 調査実施者 | エン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:越智通勝) |
| 関連サービス | 若手ハイキャリア向けスカウト転職サービス『AMBI』(https://en-ambi.com/) |
| プレスリリース・問い合わせ先 | プレスリリースPDF: d725-1180-cb236fe707f500628ca12f25ca1ab699.pdf 広報担当 TEL:03-3342-6590 E-mail: en-press@en-japan.com |
本調査は若手ハイキャリア層のキャリア観や企業とのミスマッチの現状、そして転職意向に関する具体的な数値を示しています。特に、現職での実現可能性の欠如が転職検討に直結している点、社内制度や上司との対話の有無がキャリア形成の機会に影響を与えている点が重要な示唆となります。
以上がエン株式会社による『AMBI』ユーザーアンケートの報告内容の要約と整理です。