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岡山大学で分野横断討議 第2回水圏環境科学セミナー

第2回水圏環境科学セミナー

開催日:3月9日

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第2回水圏環境科学セミナー
このセミナーって何のためにやってるの?
文部科学省のJ-PEAKS枠組みの下、岡山大学が主催した分野横断の研究交流会で、水圏環境に関する最先端研究の共有と異分野連携や共同研究の創出が目的です。
どんな講演や話題があったの?
番外編でAdvanced Materials副編集長が論文執筆とAI活用の実務を解説。研究講演は森泉准教授(アクアポリン)、福田教授(プラズモニクス)、牧浦教授(MOFナノシート)でした。

津島キャンパスで分野横断の議論が展開──第2回水圏環境科学セミナーを開催

国立大学法人岡山大学は、2026年3月9日に津島キャンパス共創イノベーションラボ(KIBINOVE)にて「第2回水圏環境科学セミナー」を開催しました。プレスリリースは国立大学法人岡山大学より2026年3月27日 23時04分に公開されており、本稿はその内容を整理して報告します。

本セミナーは、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の取り組みの一環として、昨年6月に実施した第1回に続く第2回の開催となりました。会場には本学教職員や学生など約40人が参加し、学内外の研究者らによる講演と議論、ならびに交流の場が設けられました。

【岡山大学】水圏環境科学の最前線を共有「第2回水圏環境科学セミナー」を開催 画像 2

番外特別編:学術出版の実務とAIの活用を巡る講演

セミナー冒頭には番外特別編として、材料分野を代表する学術誌 Advanced Materials(Wiley社、インパクトファクター26.8)の副編集長であるDr. Geraldine Echue(ジェラルディン・エチュー)氏を招いた講演が行われました。

講演では、論文執筆のコツ、投稿から査読、掲載に至るまでの出版プロセスの解説に加え、編集者の視点から見た論文評価のポイントが示されました。近年学術出版分野で活用が広がっている AIツール の利用に関する動向にも触れられ、研究成果の発信を取り巻く実務的な示唆が参加者と共有されました。

  • 講演者:Dr. Geraldine Echue(Advanced Materials 副編集長)
  • 主な内容:論文執筆の実務、査読プロセス、編集者視点の評価基準
  • トピック:AIツールの活用動向と倫理的配慮、研究発信戦略

講演後には参加者からの質疑応答が行われ、査読プロセスの実際やAI利用のガイドライン、論文の書き方に関する具体的助言について活発な意見交換が交わされました。

【岡山大学】水圏環境科学の最前線を共有「第2回水圏環境科学セミナー」を開催 画像 3

研究講演:アクアポリン、プラズモニクス、MOFナノシートの最前線

続いての研究講演では、本学および他大学の研究者3名が登壇し、それぞれの最新研究成果を紹介しました。各講演は基礎的なメカニズム解明から材料創製、応用可能性まで幅広くカバーされ、会場では専門的な質疑応答や議論が行われました。

以下に講演者と講演概要を整理して示します。

森泉 准教授(岡山大学 資源植物科学研究所)

講演テーマは、アクアポリン(AQP)の分子機構に関する研究です。アクアポリンは水とCO2の透過に関わる膜タンパク質であり、森准教授は水とCO2の選択的透過を可能にする分子レベルのメカニズムを解明する研究成果を紹介しました。

講演では実験手法、解析結果、そしてそれらが示す水処理や気体輸送の基礎理論への示唆が示され、質疑応答では選択性の起源や応用可能性について具体的な議論が交わされました。

福田 伸子 教授(岡山大学 環境生命自然科学学域)

福田教授の講演は、プラズモニクスの水環境科学への応用に関するものでした。光とナノ材料が関わるプラズモニック現象を水環境に応用することで、センシングや触媒反応、汚染物質の分解などに新たな可能性が開けるとする研究の最前線が示されました。

研究成果では、特定の波長での局所的な電磁場増強を利用した反応制御や高感度検出の実例が紹介され、環境モニタリングや浄化技術への展開について参加者との意見交換が行われました。

牧浦 理恵 教授(東北大学 大学院工学研究科)

牧浦教授は、水圏界面を利用した多孔性錯体(MOF)ナノシートの創製と機能開拓に関する講演を行いました。水圏界面という界面環境を利用して薄膜状のMOFナノシートを形成・制御する手法と、それらが示すガス吸着や触媒、分離といった機能について紹介しました。

講演では合成条件や界面特性が構造・機能に与える影響、さらにスケールアップや他材料との複合化による応用拡張の可能性についても議論されました。

各講演の後、会場からは研究の詳細に関する質問が寄せられ、研究内容を巡る活発な議論となりました。研究講演は学内外の異分野研究者や学生が参画する分野横断的な交流の場として機能しました。

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セミナー後の交流とネットワーキング

セミナー終了後には同施設にて交流会が開催され、参加者同士が研究内容や共同研究、異分野連携の可能性について意見交換を行いました。

会場では、登壇者や主催者と参加者が直接話す機会が設けられ、今後の共同研究や共同申請、若手研究者の育成に関するテーマが取り上げられました。会場の写真や集合写真も公開され、当日の雰囲気が伝えられています。

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J-PEAKS事業と岡山大学の取り組み

本セミナーは、岡山大学が採択されている文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の取り組みとして実施されました。J-PEAKSの枠組みを活用し、異分野融合を出発点に分野横断的な研究交流を進めることが本学の狙いです。

岡山大学は、高等先鋭研究院などの組織を通じて、卓越性の追求、イノベーション創出、研究の流動化と育成を図る施策を展開しています。本セミナーは水圏環境科学をテーマに、研究交流と知の創出を促す場として位置付けられています。

加えて、岡山大学は「岡山大学最重点研究分野」の設定、高等先鋭研究院の運用開始、先鋭研究群(研究特区)の認定など、研究基盤強化に資する複数の施策を公表しています。関連する公表資料やニュースリリースも参照可能です。

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問い合わせ先と関連資料

セミナーや本件に関する問い合わせ先、関連組織、参考情報は公表資料に詳細が掲載されています。以下に連絡先と参考リンクを整理します。

岡山大学 異分野基礎科学研究所(担当)

担当:加藤隆史、仁科勇太

E-mail:t.kato◎shinshu-u.ac.jp、nisina-y◎cc.okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて送信してください)

岡山大学病院(製薬・医療機器企業関係の問合せ)

岡山大学病院 新医療研究開発センター 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

詳細お問い合わせフォーム:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

岡山大学病院(医療関係者・研究者の問合せ)

研究推進課 産学官連携推進担当 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

TEL:086-235-7983 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて下さい)

案内:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

産学官連携に関する問合せ

岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部(〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1)

TEL:086-251-8463 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp(※ ◎を@に置き換えて下さい)

URL:https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

研究機器共用に関する問合せ

岡山大学 研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(チーム共用)

TEL:086-251-8705 FAX:086-251-7114 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp(※ ◎を@に置き換えて下さい)

URL:https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/

スタートアップ・ベンチャーに関する問合せ

岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp(※ ◎を@に置き換えて下さい)

URL:https://venture.okayama-u.ac.jp/

そのほか、関連情報として岡山大学の各種広報資料やメディアも公開されています(OTDアプリ/ウェブ、統合報告書、SDGs関連ページ、YouTubeなど)。セミナーの画像ファイルはプレスリリース素材としてダウンロード可能です。

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この記事の要点整理

以下の表は、本記事で触れたセミナーの主要情報を整理したものです。会場、日時、主催・共催、参加者数、登壇者とテーマ、関連リンク、問い合わせ先などを網羅しています。

項目 詳細
プレス発表元・日付 国立大学法人岡山大学/2026年3月27日 23:04(公開)
セミナー開催日 2026年3月9日
会場 岡山大学 津島キャンパス 共創イノベーションラボ(KIBINOVE)
主催・共催 岡山大学 高等先鋭研究院(高等先鋭研究院/異分野基礎科学研究所)と東京大学大学院工学系研究科附属水環境工学研究センター 信州大学/東京大学連携分室の共催
参加者数 約40名(本学教職員・学生等)
番外特別編(講演者) Dr. Geraldine Echue(Advanced Materials 副編集長)——論文執筆・査読・掲載プロセス、編集者視点、AIツール活用動向
研究講演(登壇者と主題)
  • 森泉 准教授(資源植物科学研究所)——アクアポリンの分子機構(水・CO₂の選択的透過)
  • 福田 伸子 教授(環境生命自然科学学域)——プラズモニクスの水環境科学への応用可能性
  • 牧浦 理恵 教授(東北大学)——水圏界面を利用した多孔性錯体MOFナノシートの創製と機能開拓
セミナーの目的 水圏環境科学をテーマに分野横断的な視点から水資源・環境・エネルギー課題への新たな研究展開を検討し、異分野融合による知の創出と研究連携を推進すること
参考リンク
問い合わせ先(主要)
  • 岡山大学 異分野基礎科学研究所(担当:加藤隆史・仁科勇太) E-mail:t.kato◎shinshu-u.ac.jp、nisina-y◎cc.okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えてください)
  • 産学官連携本部 TEL:086-251-8463 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて下さい)

本稿では、岡山大学が実施した第2回水圏環境科学セミナーの開催概要、番外特別編としての学術出版に関する講演、3件の研究講演の要旨、交流会の実施、J-PEAKS事業における位置づけ、ならびに関連する問い合わせ先・参考資料を網羅的に整理しました。公開された資料やリンクから詳細情報や画像を確認することができます。