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SLV v0.13でSolana開発がAI対話中心へ

SLV v0.13 リリース

開催日:3月28日

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SLV v0.13 リリース
どうやって使い始めればいいの?
インストール後に slv onboard の対話ウィザードでAI接続やAPIキーを設定し、slv cでAI Consoleを起動。あとは自然言語で指示するだけでバリデータやRPC、アプリの構築が始まります。
鍵の管理は安全なの?
SLVの設計ではアイデンティティやVoteなどの秘密鍵をローカルで保持し、AIエージェントはローカル鍵へセキュアにアクセスする方式。鍵を外部送信せず認知負荷を下げつつ安全性を保ちます。

Solana 開発の操作を対話へと移す転換点 — SLV v0.13 リリースの全容

2026年3月28日 05:42、オランダ・アムステルダムに本社を置く ELSOUL LABO B.V.(代表取締役 CEO:川崎文武)と Validators DAO が開発・運用するオープンソースツール「SLV」が v0.13 をリリースしました。本リリースは、Solana 開発・運用における主要インターフェースを従来の CLI 中心から AI エージェントとの自然言語対話中心へと移すことを目指す、大きな節目となるものです。

インストール後に slv onboard を実行してオンボーディングウィザードを完了し、続けて slv c を起動するだけで、バリデータの構築から RPC、Geyser gRPC、アプリ開発のスキャフォールドまで、自然言語による指示で作業を開始できる環境が整います。MCP(Model Context Protocol)に対応したすべてのメソッドへ AI エージェント経由でアクセス可能になった点が v0.13 の最大の特徴です。

公式情報や導入手順は以下で確認できます。

SLV v0.13 リリース ― CLI を覚える時代は終わり、Solana 開発は AI エージェントとの対話に 画像 2

オンボーディングと運用フローの簡素化 — MCP 対応と鍵管理

SLV v0.13 は、これまで手作業で準備が必要だった MCP サーバー設定やエンドポイント登録、認証情報の接続といった前提作業を、対話式ウィザードで包括的に処理します。技術に精通した開発者であっても面倒であった初期セットアップは、slv onboard が AI プロバイダー接続からモデル選択、スキル設定、API キー登録まで一括で案内することで解消されています。

MCP は SLV の全メソッドが対応するプロトコルであり、AI エージェントが実行可能な操作を統一的に扱う仕組みです。v0.13 では、この MCP に対するアクセス性を極限まで簡素化しており、ユーザーは設定ファイルを手で書く必要も、エンドポイントを調べて登録する必要もありません。

SLV v0.13 リリース ― CLI を覚える時代は終わり、Solana 開発は AI エージェントとの対話に 画像 3

MCP と設定の簡便化

MCP(Model Context Protocol)は、AI と外部ツール群が安全かつ文脈を共有して連携するための基盤です。SLV の各メソッドは MCP に対応しており、AI エージェントはこの基盤を通じて直接 SLV ツールセットを操作します。

具体的には、オンボーディングウィザードで AI プロバイダー接続、利用するモデル、必要なスキルの選択、API キーの登録までを順次案内します。これにより MCP の設定ファイルを手書きする工程は不要となり、新規導入時の障壁が大幅に下がります。

SLV v0.13 リリース ― CLI を覚える時代は終わり、Solana 開発は AI エージェントとの対話に 画像 4

鍵管理とセキュリティ

Solana バリデータ運用にはアイデンティティキー、Vote アカウントキー、Authority キーなど複数の秘密鍵が必要であり、その取り扱いは運用上の重要課題です。SLV の AI エージェントは、ローカル環境に保管された鍵に対してセキュアにアクセスできる設計になっており、鍵のパスを逐一指定したり外部へ送信したりする必要はありません。

設計方針としては「セキュリティを犠牲にせず認知負荷を下げる」ことが明確に示されており、鍵管理の手間を構造的に低減しながら、運用リスクを抑える機能が統合されています。

AI Console と自動アップデート — 日常運用の負荷軽減

SLV の中核インターフェースである AI Console は、slv c で起動します。自然言語で「バリデータをデプロイして」「RPC ノードを構築して」「Geyser gRPC を設定して」「アプリのスキャフォールドを作って」といった指示を与えるだけで、AI エージェントが MCP 対応のツール群を呼び出して作業を実行します。

操作は AI エージェントが適切な手順を選択・実行する形で行われ、内容に応じて専門エージェントへ自動的にルーティングされます。バリデータ運用、RPC と Geyser の構成、アプリ開発、サーバー調達それぞれに特化したエージェントが担当するため、専門知識がなくても実行導線が確保されます。

AI Console の自動アップデート確認

AI Console は起動時に主要コンポーネントの最新バージョンを自動で取得し、アップデート候補を一覧表示します。対象となるコンポーネントには agavejito-solanafiredanceryellowstone-grpc などが含まれます。アップデートを適用する場合は対話で /update と入力するだけで、AI エージェントがバージョン確認から適用までを処理します。

Solana が v3 系への移行に伴う頻繁なバージョン変更と切り戻しを必要とする現在、こうした自動化は運用負荷の低減に大きく寄与します。

認知負荷の軽減と運用品質への影響

バリデータ運用における「ワンコマンドの重み」は大きく、誤入力や見落としがネットワーク品質の低下やステーカーへの影響につながります。SLV の自然言語インターフェースは、コマンド構文や手順書の照合、バージョン差異の記憶といった認知負荷を構造的に引き下げます。

認知負荷が下がることで判断ミスやオペレーションエラーの発生確率が下がり、結果としてダウンタイムの低減とネットワーク品質の向上が期待できます。SLV 側の記述では、実際の運用で自然言語に基づくフローを採用した結果、従来フローへ戻りづらくなる経験が得られたとされます。

運用スタイルの選択肢と分散配置への対応

AI エージェントが主要なインターフェースとなる一方で、従来の CLI や Ansible を用いた大規模運用向けの手法も引き続きサポートされます。用途や運用規模に応じて、自然言語操作、直接 CLI 操作、Ansible によるマルチノード管理の中から最適な手段を選べることが設計上の方針です。

SLV の前身は Epics DAO が開発した solv であり、ノードに直接インストールしてシングルノードで手軽に運用するスタイルにも合致する使い勝手を重視しています。大規模運用に対してはインベントリファイルや Playbook を使った再現性の高い構成管理を想定しています。

CLI と Ansible による大規模運用

SLV の CLI は実務的な機能を使いやすい形で提供します。複数台のサーバーを管理する必要があるプロジェクトでは、Ansible を活用してインベントリによるノード管理、Playbook による一括デプロイやアップデートを行えます。これは大規模運用に耐える設計です。

AI エージェント、CLI 直接実行、Ansible によるオーケストレーションという三つの選択肢が用意されており、運用主体はプロジェクトの成長や要件に合わせて最適な方法を選択できます。

ASN 集中度制限とデータセンター計画(ERPC 連携)

Solana Foundation がデリゲーションプログラムで ASN およびデータセンターの集中度制限を強化している状況を受け、どの ASN・どのデータセンターにノードを配置するかが運用設計における重要な判断になっています。集中度が高すぎると Foundation からのステークデリゲーションが制限される点が主な理由です。

この点に関して ELSOUL LABO は RIPE NCC から自社 ASN(AS200261)を付与され、Solana 特化のトップティア新データセンターの開設を進めています。ハードウェアは最新世代の AMD EPYC 第5世代AMD Threadripper PRO 第5世代(9975WX 等)、および NVMe 第5世代 で統一され、最適なネットワーク経路設計を自社 ASN により実現します。リリースでは「来月のオープンを予定」とされています。

ERPC(SLV と連携する Solana インフラプラットフォーム)に SLV で構築した環境をデプロイすることで、最速の通信条件、Solana に特化したチューニング、プラットフォーム内サービスとのゼロ距離通信が確保されます。ERPC は Solana RPC、Geyser gRPC、Shredstream、ベアメタル、VPS、Global Storage などを統合して提供します。

互換性、オープンソース提供、承認・連絡先

SLV v0.13 は AI プロバイダーとして ChatGPT(OpenAI)Claude(Anthropic) に正式対応しています。オンボーディングウィザード内で利用する AI とモデルを選択するだけで接続が完了し、普段利用している AI 環境をそのまま SLV の AI エージェントとして利用できます。

SLV は引き続きオープンソースとして提供されており、バリデータ運用、RPC 構築、アプリ開発に関わるすべての人が AI エージェント環境を無償で利用できます。インストールから自然言語での運用開始までに要する時間は「わずか数分」とされています。

承認実績と研究開発

ELSOUL LABO はオランダ政府の研究開発支援制度 WBSO において 2022 年以降 5 年連続で承認を受けています。2026 年に承認された研究開発プロジェクトには「バリデータ配置および運用オーケストレーションの自動化に関する研究開発」が含まれており、SLV v0.13 の AI エージェント統合はこの研究の実装結果として位置づけられています。

リリース文では、研究の仮説が実装として結実し、運用の制約下で検証された結果が次の研究へとフィードバックされる循環が継続している旨が明記されています。

問い合わせ先とリソース

SLV および ERPC に関する問い合わせは Validators DAO 公式 Discord にてサポートチケットを作成する形で受付けられます。また、SLV のソースコードは GitHub で公開されており、ドキュメントや Getting Started ガイドから導入手順を参照できます。

SLV 公式サイト
https://slv.dev/ja
Getting Started
https://slv.dev/ja/doc/general/getting-started/
SLV GitHub
https://github.com/validatorsDAO/slv
Validators DAO Discord
https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ニュース記事
https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/03/27/slv-v0-13-ai-agent-onboarding-202603/

ダウンロードとしては本プレスリリース内で利用されている画像ファイルが提供されており、プレス素材の取得が可能です。ビジネスカテゴリは「システム・Webサイト・アプリ開発」「アプリケーション・セキュリティ」に分類されています。

要点の整理(表)

以下に本記事で扱った主要な情報を表形式で整理します。SLV v0.13 の機能、対応 AI、関連リソース、運用上のポイントをひと目で確認できます。

項目 内容
リリース SLV v0.13(2026年3月28日 05:42)
開発・提供 ELSOUL LABO B.V.(代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO
主要コマンド slv onboard(オンボーディングウィザード)、slv c(AI Console 起動)
対応プロトコル MCP(Model Context Protocol)対応メソッド群
主な機能 自然言語によるバリデータ・RPC・Geyser gRPC・アプリ開発操作、鍵のセキュアなローカルアクセス、自動アップデート確認
自動更新候補 agave、jito-solana、firedancer、yellowstone-grpc 等を起動時に自動取得
AI プロバイダー ChatGPT(OpenAI)、Claude(Anthropic)に正式対応
運用スタイル AI エージェント対話、CLI 直接実行、Ansible によるマルチノード管理の選択肢
ASN・データセンター 自社 ASN: AS200261(RIPE NCC 付与)、AMD EPYC 第5世代、Threadripper PRO 第5世代(9975WX 等)、NVMe 第5世代を採用。来月オープン予定。
ERPC 連携 Solana RPC、Geyser gRPC、Shredstream、ベアメタル、VPS、Global Storage を統合したプラットフォーム(https://erpc.global/ja)
オープンソース SLV GitHub: https://github.com/validatorsDAO/slv(無償提供)
研究承認 WBSO 承認(オランダ政府) 2022 年以降 5 年連続。2026 年には「バリデータ配置および運用オーケストレーションの自動化」に関する研究が承認。
問い合わせ Validators DAO 公式 Discord(サポートチケット作成): https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
関連リンク
  • SLV 公式サイト: https://slv.dev/ja
  • Getting Started: https://slv.dev/ja/doc/general/getting-started/
  • SLV GitHub: https://github.com/validatorsDAO/slv
  • ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja
  • ニュース: https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/03/27/slv-v0-13-ai-agent-onboarding-202603/

以上が SLV v0.13 の主要な内容と関連情報の整理です。本記事ではリリース時点の公式発表に基づき、導入手順、機能、運用上の留意点、関連リソースを網羅的にまとめました。導入や連携に関する詳細な技術情報やサポートは、上記の公式ドキュメントおよび Validators DAO の公式 Discord を通じて確認してください。