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ERPCの高速VPSが再入荷、FR/AMS/NYCで即利用可能

VPS再入荷

開催日:3月29日

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VPS再入荷
これって今すぐ使えるの?どの地域で利用できるの?
はい。フランクフルト・アムステルダム・ニューヨークの主要3リージョンに再入荷しており即利用可能です。最小プランは€42/月からで、SLVによるワンコマンド移行やAES-256暗号化バックアップなど運用支援も利用できます。
本当にクラウドより速いの?どれくらい差があるの?
公開ベンチマークでは同条件でCPU約1.93倍、メモリ帯域約3.17倍、IOPS約16.56倍、ストレージP99レイテンシは約25.72倍短縮と大幅な差が出ています。ハードとカーネル/ネットワーク最適化でSolana向け低遅延を実現しています。

フランクフルト・アムステルダム・ニューヨークでハイパフォーマンスVPSが再入荷 — ERPCの発表(2026年3月29日)

2026年3月29日 17時56分付けで、ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC が、ハイパフォーマンス VPS の主要3リージョン(フランクフルト、アムステルダム、ニューヨーク)への再入荷を発表しました。本稿は同プレスリリースの内容を整理し、背景と技術的な要点、製品ラインナップ、移行や運用支援の仕組みまでを具体的に伝えます。

ERPC のハイパフォーマンス VPS は特に Solana 開発者やバリデータ運用者に人気があり、在庫が減少していた主要リージョンへの再入荷によって、すぐに利用開始できる状態になった点が最大のニュースです。製品情報は ERPC の公開ページでも確認できます: https://erpc.global/ja/vps/ 。

ERPC、人気のハイパフォーマンス VPS がフランクフルト・アムステルダム・ニューヨークに再入荷 — なぜ ERPC の VPS は Solana で速いのか 画像 2

再入荷の意義と対象

この再入荷は単なる在庫補充に留まらず、Solana ネットワークの運用における低遅延・高スループット環境を短時間で確保できることを意味します。特に、スタートアップや小規模チームがベアメタルではなくVPSから始めてスケールする想定に沿った提供体制が整った点が重要です。

発表元は ELSOUL LABO B.V. と Validators DAO であり、プレスリリース原文は次の URL に掲載されています: https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/03/28/erpc-vps-restock-fra-ams-nyc-202603/ 。

ERPC、人気のハイパフォーマンス VPS がフランクフルト・アムステルダム・ニューヨークに再入荷 — なぜ ERPC の VPS は Solana で速いのか 画像 3

なぜ一般的なVPSはSolanaで遅いのか — 3つの構造的理由

ERPC は一般の VPS が Solana で期待ほど速くならない理由を3つに整理しています。これらは単なる主張ではなく、データセンター運用とプロダクト設計に起因する具体的な要因です。

以下に示す理由は、Solana のようにミリ秒単位のレイテンシが重要な分散システムにおいて、実運用で影響を及ぼすポイントを網羅しています。

1. パフォーマンス制限(省電力・セーブ設定)

市販の VPS は電力とネットワーク帯域のコスト管理を優先するため、CPU の C-state(アイドル時の省電力状態)や CPU ガバナーの節電設定、保守的なネットワークパラメータが有効な状態で出荷されることが一般的です。これらが積み重なることでハードウェア本来の性能を引き出せない「天井」が生じます。

ERPC が指摘するように、これらはインセンティブ構造に起因しており、顧客の単純なパフォーマンス向上がデータセンター側の収益に直結しない設計から生じる傾向です。

2. ネットワーク距離(物理的距離と経路)

リージョン名(例:フランクフルト)だけでは、Solana バリデータネットワークとの実効的な距離は測れません。パブリックインターネット上の多段ホップやクラウドベンダーの仮想化レイヤーによる抽象化が、実効レイテンシを増加させます。同一都市内でも、実効距離が数倍違うケースが発生し得ます。

Solana にとって重要なのはバリデータとの物理的近接性であり、単なるデータセンターの所在地だけで最適化が図られているわけではない点が問題です。

3. プロダクト設計としての汎用的冗長化

汎用 VPS はデータ保全を優先して冗長化(ミラーリング、レプリケーション)を基準設計に組み込みます。これにより、I/O や CPU などのリソースが冗長化に割かれ、アプリケーション処理に割ける量が減り、レイテンシが増加します。

Solana のように1msを争う世界では、冗長化がそのまま性能の上限になるため、汎用設計は必ずしも最適とは言えません。

ERPC のアプローチ — 3つの問題をどう解決したか

ERPC のハイパフォーマンス VPS は、上記の3つの問題点を解消する目的で設計されています。設計方針は速度最優先であり、必要な部分には別途データ保全手段を用意する構成です。

以降で、各対策を具体的に示します。

パフォーマンス制限の排除

ERPC は CPU C-state を無効化し、CPU ガバナーを performance に固定、カーネルパラメータやネットワークスタック、メモリ設定を最適化することで、ハードウェアの最大性能を引き出す構成を採用しています。

同社が実施した全ラインナップ対象のパフォーマンスブーストでは、P99 レイテンシで 150〜200ms の改善が観測されたと報告しています。この改善は Solana 運用に直結する数値面の効果を示します。

Solana ネットワークとのゼロ距離通信

ERPC の VPS は、Solana バリデータが密集するプレミアムデータセンター内に配置され、同一プラットフォーム内の内部ネットワーク経路を使ってバリデータとプライベートネットワークを共有します。これによりパブリックインターネットを経由せずに通信が可能で、追加のネットワーク課金も発生しません。

具体的な通信対象としては、ERPC プラットフォーム内の Solana RPC、Solana Geyser gRPC、Solana Shredstream、SWQoS エンドポイントが挙げられ、これらを低遅延かつ追加課金なしで利用できます。

スピード最優先のプロダクト設計と外部バックアップ

サーバー側のリソースは 100% パフォーマンスに投入し、データの安全性はサーバーの外部で担保する設計を採用しています。具体的には、SLV Backup と ERPC Global Storage の組み合わせにより、E2E 暗号化されたバックアップを常時外部で保持します。

この分離により、処理性能を犠牲にすることなく、復旧や保守に必要なデータ安全性を確保しています。

ベンチマークと再入荷ラインナップ — 数値で見る差異と提供構成

ERPC は同世代 CPU(AMD Turin、EPYC 第5世代)・同一リージョン(アムステルダム)・同一 OS(Ubuntu 24.04)・同クラス(4 vCPU)の条件で、ERPC VPS++ と Google Cloud c4d-standard-4 を実測比較しました。計測結果は以下の通りです。

  • CPU スループット — ERPC は約 1.93 倍高い(sysbench, 4 threads)
  • メモリ帯域 — ERPC は約 3.17 倍高い(STREAM Triad, 4GiB)
  • ストレージ IOPS — ERPC は約 16.56 倍高い(fio 4K randread QD32)
  • ストレージ P99 レイテンシ — ERPC は約 25.72 倍短い(fio 4K randread QD32)

特にストレージ性能の差は大きく、Solana のブロックデータ処理やスナップショット操作に直接影響する領域です。

再入荷された VPS ラインナップ(主要3リージョン)

フランクフルト・アムステルダム・ニューヨークの全構成が再入荷しています。価格と構成は以下の通りです。

VPS(€42/月)
1 vCPU / 4GB ECC DDR5 / 10GB NVMe4 / 10Gbps × 2
VPS+(€78/月)
2 vCPU / 8GB ECC DDR5 / 20GB NVMe4 / 10Gbps × 2
VPS++(€128/月)
4 vCPU / 16GB ECC DDR5 / 50GB NVMe4 / 10Gbps × 2
VPS+++(€198/月)
8 vCPU / 32GB ECC DDR5 / 100GB NVMe4 / 10Gbps × 2

全構成で 4.15GHz 以上の高クロック EPYC CPU、ECC DDR5 メモリ、NVMe4 SSD、10Gbps × 2 ネットワークを備え、プラットフォーム内通信無制限と近接通信が標準で利用可能です。

比較として、同社はベアメタルサーバーの価格を €298〜398/月 と提示しており、€42/月から始められることが導入しやすさの利点になっているとしています。さらに、SLV の移行機能によりベアメタルへのスケールアップもワンコマンドで完了できると説明されています。

運用支援と研究開発・次世代データセンター計画

ERPC プラットフォームは、単に速い VPS を提供するだけでなく、移行や日常運用の工数を削減するための機能群を備えています。スナップショットのダウンロード時間短縮や AI 支援、バックアップ自動化などが含まれます。

また、ELSOUL LABO が進める R&D の成果はプラットフォームに逐次反映されています。オランダ政府の WBSO(研究開発支援制度)で 2022 年以降 5 年連続承認を受けている点も、技術的な裏付けとなっています。

爆速スナップショットダウンロードの効果

一般的なパブリックネットワーク環境では、スナップショットダウンロードに条件次第で 15〜20 分かかる場合があり、Indexed RPC の起動では 2 時間以上かかるケースもあります。ERPC 上では数分で完了することが可能であり、この短縮は障害復旧やバージョンアップ等で累積的に運用コストを下げる効果を持ちます。

スナップショットダウンロードの時間短縮は、日常運用における待ち時間と人的コストを直接的に削減する要素です。

SLV による移行・バックアップ・AI エージェント支援

SLV は移行とバックアップのための機能を提供します。SLV Migrate Linux によりワンコマンドで Linux 環境を丸ごと移行でき、SLV Backup は AES-256 の E2E 暗号化バックアップを自動化してワンコマンドで復元可能です。これにより小さく始めてスケールする運用が実現します。

SLV v0.13 では、slv onboard で環境をセットアップし、slv c で AI Console を起動するだけで、CLI のコマンドを覚えずとも自然言語で Solana バリデータ・RPC の運用を開始できることが示されています。SLV 公式サイト: https://slv.dev/ja 。

Epics DAO バリデータとプラットフォームの相互改善

ERPC の SWQoS エンドポイントおよび Epic Shreds の配信元である Epics DAO バリデータは、2026年3月時点で Solana バリデータとして世界3位(スコア 99.93)に到達しています。ERPC 上に VPS を配置することで、このトップクラスのバリデータとプライベートネットワークを共有できます。

バリデータの性能向上は SWQoS および Epic Shreds の配信速度向上につながり、結果的にプラットフォーム全体の性能が継続的に改善される構造的強みを持っています。

次世代の選択肢:AS200261 と Solana 特化データセンター

ELSOUL LABO は RIPE NCC より自社 ASN(AS200261)を付与され、Solana 特化のトップティア新データセンター開設を進めています。ハードウェア構成は AMD EPYC 第5世代、AMD Threadripper PRO 第5世代(9975WX 等)、NVMe 第5世代で統一され、ASN による最適なネットワーク経路設計を行います。

同データセンターは来月オープン予定で、初期ロットは予約完売。次回入荷分以降はウェイトリスト順で案内されるとしています。

要点の整理(表)と締めのまとめ

以下の表は、本稿で触れた主要情報を分かりやすく整理したものです。技術仕様、価格、ベンチマーク指標、運用支援、連絡先・参照リンクを含めています。

項目 内容
発表日 / 発表元 2026年3月29日 17:56 / ELSOUL LABO B.V.(代表 川崎文武)・Validators DAO
再入荷リージョン フランクフルト、アムステルダム、ニューヨーク
主要ラインナップ(価格) VPS €42/月、VPS+ €78/月、VPS++ €128/月、VPS+++ €198/月(各構成は本文参照)
ハードウェア共通要素 4.15GHz以上のEPYC第5世代、ECC DDR5、NVMe4、10Gbps×2、プラットフォーム内通信無制限
ベンチマーク比較(ERPC vs Google Cloud) CPU 約1.93倍、メモリ帯域 約3.17倍、IOPS 約16.56倍、P99ストレージレイテンシ 約25.72倍改善
運用支援・移行機能 SLV Migrate Linux(ワンコマンド移行)、SLV Backup(AES-256 E2E)、SLV v0.13 の AI Console(slv onboard / slv c)
スナップショット時間 一般環境で15〜20分や2時間を要するケースに対し、ERPC上では数分で完了
バリデータ実績 Epics DAO バリデータ:世界3位(スコア 99.93、2026年3月時点)
R&D・認証 WBSO 承認 5年連続(2022年以降)、継続的な性能改善を実施
次世代データセンター 自社 ASN AS200261、AMD EPYC/Threadripper PRO 第5世代、NVMe第5世代で来月オープン(初期ロット予約完売)
問い合わせ・参照リンク ERPC VPS: https://erpc.global/ja/vps/ 、SLV: https://slv.dev/ja 、Validators DAO Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR 、プレス原文: https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/03/28/erpc-vps-restock-fra-ams-nyc-202603/

本稿では、ERPC の再入荷発表に含まれる技術的根拠、ベンチマーク結果、各プランの仕様・価格、移行や運用支援の仕組み、R&D とデータセンター戦略までを網羅して整理しました。Solana に特化した低遅延・高性能インフラを判断する際に必要な情報を一つにまとめており、各数値や機能は本文内にある原典の記載に基づいています。

なお、本稿はプレスリリースの内容を整理して伝える報道形式の文章であり、導入・技術選定は実運用の要件やテスト結果を踏まえて判断されることを推奨します。