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DEAと田村淳が始動、XU淳LABOで防災を日常化

XU淳LABO始動

開催日:3月20日

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XU淳LABO始動
PicTréeって何ができるの?
PicTréeは市民が遊び感覚で道路や設備の写真を撮って報告するインフラ点検ゲーム。集めた情報で早期発見や共助を促し、報酬設計で継続参加を促す仕組みだ。
XU淳LABOって普通の大学とどう違うの?
校舎を持たない実装型コミュニティで、学生のアイデアを企業・行政と即連携して実プロジェクト化。現場で検証・発信しながら研究を素早く社会実装する点が特徴だ。

虎ノ門ヒルズで描かれた「防災を日常にする」新しいアプローチ

2026年3月20日、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーにて開催された「XU Conference 2026 ~ニッポンの底力展~」の第4部では、防災分野における研究成果や技術をただ保有するだけでなく、市民の日常生活へと定着させるための実装に焦点が当てられた。社会課題解決型ゲーム事業を展開する株式会社Digital Entertainment Asset(以下、DEA)は共創パートナーとして参画し、ゲーミフィケーションを軸にした防災の新たな設計図を示した。

当セッションは、「大学生とつくる防災テック。災害から街を守ろう!」をテーマに、企画・総合プロデューサーの田村 淳氏、経済産業省、森ビル株式会社など各界の代表とともに行われた。登壇者らは、東日本大震災や能登半島地震の教訓を踏まえ、防災を特別な活動ではなく日常の一部とするための具体策を提示した。

DEA、防災を「研究」から「社会実装」へ。田村淳氏らと次世代プロジェクト「XU淳LABO」を虎ノ門ヒルズで始動 画像 2

ゲーミフィケーションによる「自発的な行動」の創出

DEAの山田 耕三代表は、従来のボランティアや善意に依存する仕組みの限界を指摘した上で、『自発的な楽しさ』を動機付けに据えることが持続可能な実装につながると説明した。社会実装に向けたアプローチとして、楽しさを入口にした参加設計が重要であると論じた。

具体例として挙げられたのが、DEAが提供する市民参加型インフラ点検ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」だ。市民が遊びながら道路や設備の写真を撮影・報告するプロセスを、有事の際の共助や早期発見の基盤へと転用するロジックが紹介された。

DEA、防災を「研究」から「社会実装」へ。田村淳氏らと次世代プロジェクト「XU淳LABO」を虎ノ門ヒルズで始動 画像 3

キャンパスを持たない実装型コミュニティ「XU大学(XU淳LABO)」の設計

セッションのフィナーレで発表された新構想は、従来型の大学制度や学びの場とは異なる形態を目指すものだ。プロジェクト名はXU大学(XU淳LABO)。田村 淳氏を企画総合プロデューサーに据え、大学の概念を「学びと実装のプラットフォーム」へと拡張することを標榜している。

この構想は大きく三つの柱で構成される。いずれも研究と実務、地域が直接結びつくことを狙いとしており、学生の提案が即プロジェクト化される仕組みを重視している。

  1. キャンパスを作らない:固定校舎を持たず、全国のパートナー企業の会議室や実験場をそのまま「キャンパス」として活用する。
  2. 研究を即、社会実装へ:学生のアイデア、企業の技術、行政の支援をその場で結びつけ、具体的な社会実装プロジェクトとして動かす。
  3. 学生自らも発信拠点に:学生が情報発信の主体となり、防災テックの認知拡大と地域活性化のモデルを創出する。

発表では、既存の教育機関の枠を超えて地域や企業と即連携する運営形態が強調された。参加学生は現場で検証しながら成果を公開し、そこで得られたデータや経験が次の設計にフィードバックされるサイクルを形成することが想定されている。

DEA、防災を「研究」から「社会実装」へ。田村淳氏らと次世代プロジェクト「XU淳LABO」を虎ノ門ヒルズで始動 画像 4

実装に向けた運用イメージ

発表者らは、具体的な運用イメージとしてパートナー企業のスペース活用や、地方自治体と連携したフィールドワーク、メディア発信の連動などを示した。学生がプロジェクトの発信拠点となることで、地域と都心部を繋ぐ新しい情報流通の仕組みが図られる。

この取り組みは、技術シーズを学生の斬新な発想で磨き上げ、社会実装までのハードルを下げることを目的としている。田村氏、今井 豪氏、山田などの参画者がプロデュースし、関係各社と連携して具体化を進める予定である。

DEAの提供技術と組織体制 — PicTrée、DEP、DEA LABOの役割

DEAは、ゲーミフィケーションを用いた社会課題解決ゲームを事業の中核に据えている。独自暗号資産「DEP」を中心とした経済圏の構築を基盤に、行動や貢献が価値として循環する仕組みを目指している。

会社は2018年8月にシンガポールで創業し、2026年1月に日本法人「株式会社Digital Entertainment Asset(株式会社DEA)」を設立した。日本法人設立により国内での実証・実装を本格化させる体制を整えている。

社名
株式会社 Digital Entertainment Asset(株式会社DEA)
代表者
吉田 直人、山田 耕三
所在地
東京都港区西新橋1丁目6-11 西新橋光和ビル2F
設立 / 創業
設立:2026年1月 / 創業:2018年8月(シンガポール)
事業内容
課題解決ゲーム事業(PicTrée等)、DEPを軸にした経済圏構築、DEA LABOによる実証・実装支援
公式サイト
https://dea.sg/

また、DEAは「DEA LABO」を組織化し、行政・企業・研究機関と連携して社会課題解決型ゲームの実証および実装に取り組んでいる。吉田と山田の両氏は、過去に複数のスタートアップ設立やヒットゲーム、ウェブテレビ番組制作、NFTゲーム分野での経験を有し、チームを牽引している。

PicTréeの機能と社会実装の可能性

PicTrée(ピクトレ)は市民参加型のインフラ点検ゲームであり、利用者が楽しみながらインフラの状態を撮影・報告することで地域の点検頻度を高める仕組みになっている。単なる効率化に留まらず、地域の共助を促進する基盤としての活用が想定されている。

セッションで示された論点は、こうしたゲームの知見を防災やインフラ管理に転用することで、平常時からの備えを自然な行動に変えていくことが可能になる、という点である。遊びの力を通じて、インフラ管理の民主化や早期発見の促進が期待される。

会場での発言とイベントの具体情報、まとめ表

第4部の登壇者は、田村 淳(企画総合プロデューサー)、今井 豪(株式会社HI-NEXU 代表)、三上 萌々(進行:気象予報士・防災士)、山田 耕三(株式会社Digital Entertainment Asset 代表取締役社長)に加え、経済産業省、森ビル株式会社、アルミファクトリー株式会社、株式会社SHINKA、スパークス・アセット・マネジメント株式会社、ワボウ電子株式会社 各代表が参加した。イベント全体は「地球規模の課題に、ニッポンの技術の底力で挑む」をテーマとしている。

以下の表は、本記事で取り上げた主要な事項を整理したものである。発表されたプロジェクトや組織情報、日付・会場などを明確に一覧化している。

項目 内容
イベント名 XU Conference 2026「ニッポンの底力展」
イベント日時 2026年3月20日(金)
会場 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー ステーションアトリウム B2階
DEAの参画形態 共創パートナーとして参画(第4部にて登壇)
発表された新構想 XU大学(XU淳LABO):キャンパスを作らない実装型コミュニティ(3つの柱:キャンパスを作らない/研究を即社会実装へ/学生自ら発信拠点)
主要登壇者(第4部) 田村 淳、今井 豪、三上 萌々、山田 耕三、経済産業省、森ビルほか各社代表
ピックアップ技術・サービス PicTrée(市民参加型インフラ点検ゲーム)、DEP(独自暗号資産)、DEA LABOによる実証支援
DEA(会社) 株式会社Digital Entertainment Asset(代表:吉田 直人、山田 耕三)/所在地:東京都港区西新橋1丁目6-11 西新橋光和ビル2F/設立:2026年1月(創業:2018年8月、シンガポール)
公式サイト https://dea.sg/

DEAの展示や登壇内容は、防災技術を単なる備蓄や研究に留めず、地域や市民の行動変容を通じて日常化する具体手法を示した。XU大学(XU淳LABO)を中心とした取り組みは、学生・企業・行政が直接結びつくことで、研究成果の社会実装を加速させる新たな枠組みを提示している。

本記事は、XU Conference 2026における発表内容とDEAの発表情報を整理・報告したものである。発表や公表された情報は上記の表にまとめたとおりである。