GLR×NewMeイベントレポ:26SSで描く“好きを仕事にする”
ベストカレンダー編集部
2026年4月1日 22:22
好きを仕事にするリアル
開催日:3月17日
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UNITED ARROWS green label relaxingとNewMeが描いた「好き」を仕事にする現場
2026年3月17日(火)、NewMe株式会社とUNITED ARROWSが展開するUNITED ARROWS green label relaxing(以下GLR)の共催イベント「“好き”を仕事にするリアル」が、ユナイテッドアローズ本社2Fプレスルームで開催された。会場は昨年移転したばかりの新社屋にあるプレスルームで、最新シーズンのアイテムが並ぶ特別な空間だった。
主催はNewMe株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:篠原さくら/笹川友里)。イベントは、GLRで実際に働く三者が登壇し、「ブランドをつくる」「ブランドを支える」「ブランドを届ける」という立場から、それぞれの仕事のリアルを語るトークセッション形式で進行した。
登壇者と進行役の顔ぶれ
当日はウィメンズ商品部 ブランドディレクターの田中安由美氏、販売部 課長の板東翔子氏、ルミネ横浜店 スタッフ(セールスマスター)山下彩花氏が登壇。モデレーターはNewMe CCOの笹川友里が務め、前半は2026年春夏(26SS)の新作を交えたスタイリング提案、後半は「好き」を仕事にすることのやりがいや葛藤、キャリアの転機に関するパネルディスカッションが行われた。
セッションでは、参加者アンケートの声を受けた着回しの提案やトレンド解説、現場の生の声を商品開発に還元する販売職の重要性など、多面的な視点からGLRのものづくりと販売の循環が示された。
26SSの提案:働く女性の“欲張り”に応えるスタイリング
イベント前半では、参加者事前アンケートの要望を踏まえ、「仕事でもプライベートでも着回せる服」「ジャケットでも抜け感を出す着こなし」「今年の春トレンドの取り入れ方」といったテーマに沿った26SSのスタイリングが紹介された。会場では実物のアイテムを手に取りながらの解説が行われ、素材感や色味、着用時の印象が具体的に伝えられた。
GLRの成り立ちやブランドコンセプトにも触れられ、田中氏からはGLRが1999年誕生、ユナイテッドアローズ社は1989年創業であること、メンズ・ウィメンズ・キッズの3カテゴリーを軸に全国約90店舗を展開し、台湾にも店舗を構える点などブランドの規模感と歴史が紹介された。
キーピースと素材の特徴
最初に取り上げられたのはGLR定番の「Greed(グリード)シリーズ」のセットアップ。田中氏は、このシリーズが「オフィスだけで終わらず着回しが利き、素材や価格含めて納得感のあるものをつくる」という意図で生まれたものであると説明した。商品名に込められた“欲張り”という意味が、働く女性の多様なニーズを反映していると語られた。
山下氏は今季の新色ブルーグレーやオーバーサイズの羽織り方による抜け感の出し方を実例で示した。オフィスではセットアップとして使い、休日はデニムやシアー感のあるインナーと合わせることで印象を変えて楽しめると提案。素材感についてはリネンライクな見え方でシワになりにくく、軽やかさと発色の良さを両立している点が説明された。
- Greedシリーズ:着回しの利くセットアップ、素材・価格の納得感を重視
- シアーエアジャケット:インナー選びで抜け感を作り出す設計、透け感と軽さのバランス
- 今季キーワード:白・レース(ディレクションテーマ「LUCLASSICS」)
ブランドの裏側:11の仕事と“好き”を仕事にするということ
セッションでは「ブランドをつくる11の仕事」という視点も提示された。ユナイテッドアローズ社内にはディレクター、商品開発、販売、PRなど多様な役割があり、それらが「お客様満足の実現」という共通目的のもと連携してブランドを形作っているという説明があった。
とりわけ販売職の役割が強調され、板東氏は接客で得たお客様の声を商品開発へ還元することが現場の重要な仕事であると述べた。販売は単に商品を渡すだけでなく、現場でのリアルな反応を次のものづくりへと循環させる存在だと改めて示した。
好きとプロフェッショナリズムの狭間
後半のパネルディスカッションでは、「好き」を仕事にすることのやりがいと難しさが率直に語られた。板東氏は「服が好き」「洋服で人をハッピーにしたい」という共通の思いが社内に流れていることを指摘し、GLRには人の役に立ちたいという姿勢を持つ人が多いと述べた。
田中氏はデザイナー時代は洋服づくりそのものが楽しかった一方、現在はブランド全体を統括する立場からPR・店舗・販売の各部門とバトンをつなぎながらブランドを作ることに面白さを見出していると述懐。山下氏は接客のやりがいを「お客様の未来をつくること」と表現し、客のその後の体験まで想像して提案することが大切だと語った。
- 11の仕事(例)
- ディレクター、商品開発、デザイン、パタン、素材選定、製造管理、販売、PR、MD、物流、カスタマーサービスなど
- 販売職の役割
- 接客によるお客様の声の回収と共有、次のものづくりへのフィードバック
キャリアの転機、葛藤の乗り越え方。そしてイベントの要点まとめ
登壇者それぞれのキャリアの転機や葛藤についても具体的なエピソードが共有された。板東氏は29歳という若さで課長に抜擢された際に年齢や性別に関する偏見を感じることがあり、悔しさをバネに「考え抜き、結果にこだわる」姿勢で壁を越えた経緯を語った。
田中氏はコロナ禍での販売不振と原価重視の圧力によりブランドづくりが難しくなった時期を挙げる。その際に「原価ファーストではなく、本当にお客様に届けたい商品を先に考える」という提案を行い、ブランドの原点に立ち返ることで現状回復につなげたという経験を共有した。
具体的な転機の事例
山下氏は、社内称号である「セールスマスター」や社内のロールプレイング大会での認定を目標にしたことが自身の転機だと述べた。二〜三年目から意識し始め、四年目に両認定を得たことで自信を深め、日々の接客における目標設定が成長の起点になったという。
板東氏は入社三年目でリニューアルオープンする店舗の責任者に任命された経験を挙げ、当時は役職も経験も十分でなかったが「人に対して誠実に向き合う姿勢」を買われたと語った。田中氏は一貫して同じブランドでキャリアを積み、「発言することで役割が広がってきた」と回顧し、謙虚さを忘れない姿勢を示した。
トークセッション後には軽食とドリンクを囲む懇親会が実施され、登壇者と参加者、参加者同士の交流が生まれ、温かな雰囲気で会は終了した。NewMeは今回のテーマに沿ってYouTubeチャンネルでの配信も予定しており、NewMe Ch(YouTube)にて「UNITED ARROWSで活躍する3人に聞く!『好きを仕事にする』」のコンテンツが公開される。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | UNITED ARROWS green label relaxing × NewMe「“好き”を仕事にするリアル」 |
| 開催日 | 2026年3月17日(火) |
| 開催場所 | ユナイテッドアローズ本社2F プレスルーム(新社屋) |
| 共催 | NewMe株式会社、UNITED ARROWS(GLR) |
| 登壇者 | 田中安由美(ウィメンズ商品部 ブランドディレクター)、板東翔子(販売部 課長)、山下彩花(ルミネ横浜店 スタッフ/セールスマスター) |
| モデレーター | 笹川友里(NewMe CCO) |
| 主な話題 | GLRのブランド成り立ち、26SSのスタイリング提案(Greedシリーズ、シアーエアジャケット、白とレース)、ブランドを支える11の仕事、キャリアの転機と葛藤 |
| アフタープログラム | 懇親会(軽食・ドリンク)/YouTube配信予定(NewMe Ch) |
| NewMeについて | ビジョン:「人生を自分でハンドリングし、前向きに生きる女性を増やす」。2023年11月事業開始。NewMe Jobs、NewMe Story、NewMe Ch、Fourth等を運営。 |
| 企業情報・連絡先 | 会社名:NewMe株式会社 所在地:東京都渋谷区渋谷2-7-14 VORT AOYAMA 403 代表者:代表取締役CEO 篠原さくら、代表取締役CCO 笹川友里 事業開始:2023年11月 問い合わせ:pr@newme-inc.jp ウェブ:https://newme-inc.jp/ NewMe Jobs:https://newmejobs.jp/ YouTube:https://www.youtube.com/@NewMe_ch_2024 Fourth:https://www.notion.so/Fourth-25a01f7c873b809fab27f0df6580060c?pvs=21 NewMe Story:https://newmestory.jp/story/ |
本イベントは、ブランドを生み出す現場と届ける現場、それを支える組織の連携を具体的に示した場であり、参加者にはGLRのものづくりの背景、販売現場の役割、働く女性に向けたスタイリングの実践的な提案まで、幅広い示唆が残された。発表された情報は上記の通り整理される。