DNPとメタバースクリエイターズ、VTuber×3D流通を実証
ベストカレンダー編集部
2026年4月8日 16:36
VTuber×3D流通実証
開催期間:4月8日〜4月7日
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VTuberと3Dクリエイターが共につくる「流通の仕組み」を試す実証実験
株式会社メタバースクリエイターズは、大日本印刷株式会社(DNP)と協働し、VTuberと3Dクリエイターの共創によるアバターや衣装などの3Dアイテムの展示・販売・利用に関する実証実験を、2026年4月8日付で開始しました。実験は、ソーシャルVR領域における創作活動と収益化を両立させる仕組みづくりを目的としています。
今回の実証実験は、VTuberと3Dクリエイターが共同で制作した3Dアイテムをプラットフォームを通じて流通させ、購入から利用、ファンとの交流に至るまでの一連の行動と効果を検証するものです。DNPは企画立案と効果検証、メタバースクリエイターズはVR空間の制作・運用および3Dアイテム制作支援と販売運営を担当します。
背景にある市場動向と課題
ソーシャルVR市場の拡大に合わせ、3Dモデルなどデジタルコンテンツの制作・販売は大きく増えています。創作物の総合マーケット「BOOTH」によれば、3Dモデルカテゴリの2025年の取扱高は約104億円に達し、前年比約179%の成長を示しました(出典:「BOOTH 3Dモデルカテゴリ 取引白書2026」)。
一方で、VTuberが3Dアイテムを活用する際には、個別の制作調整や制作コスト、収益化の難しさが課題になっており、参入障壁や継続的な活動の阻害要因となっています。本実験はこうした現状を踏まえ、発信力のあるVTuberと技術力のある3Dクリエイターの共創モデルを通じて解決策の可能性を探ります。
- 市場成長の事実: BOOTH 3Dモデルカテゴリ 2025年取扱高 約104億円(前年比約179%)
- 直面する課題: 個別調整の煩雑さ、制作コスト、収益化の難しさ
- 実験の目的: 流通・利用の仕組みと収益機会の検証
実証実験の具体的な取り組みとスケジュール
実証実験は大きく三つの柱で構成されています。1) VTuber監修の3Dアイテム・アバター販売、2) VRChatワールドの公開、3) メタバースとリアルをつなぐ写真プリント連動体験です。各取り組みの期間や公開ページ、利用方法などは以下の通りです。
それぞれの施策は、購入から利用、交流までを一貫して観察できるよう設計されており、DNPは購買行動や利用実態を分析して、VTuberと3Dクリエイター双方にとって持続可能な収益機会に結びつくかを検証します。
1. VTuber監修3Dアイテム・アバターの販売
参加するVTuberと3Dクリエイターが協働して制作した3Dアイテムやアバターを販売します。購入者は「VRChat」内でこれらを利用可能です。販売はBOOTHおよびVRChat Avatar Marketplaceで行われます。
販売期間は2026年4月8日(水)~2027年4月7日(水)です。BOOTHの販売ページは以下のURLで公開されています。購入は各商品ページから行えます。
- BOOTH: https://metacreatorstyo.booth.pm/
- VRChat Avatar Marketplace: 各商品ページから購入可能(VRChat内で利用)
販売に関わる参加クリエイター一覧(共創メンバー)は以下の通りです。VTuber側と3Dクリエイター側が協働して個性や世界観を反映したアイテムを制作します。
- VTuber
- 日ノ本マイ、犬見るく、まんさや
- 3Dクリエイター
- DEMITASS-KUN、研究員ケミカル、march-maru、伊ノ本カズラ、バーチャル餓狼ロロミ
2. VRChatワールドの公開と利用環境
「DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころギャラリー XR型」を活用し、VRChat向けのワールドを公開します。ワールドはワールドクリエイター「黒鳥」と「akimin」により制作され、VTuber紹介、3Dアイテム・アバターの展示・販売、購入アイテムを用いた交流の場を提供します。
公開期間は2026年4月8日(水)~2026年5月15日(金)(予定)です。ワールドのURLは以下です。利用にあたっての推奨環境等はVRChat公式Webサイトで確認する必要がありますが、スマートフォンからのアクセスにも対応し、高性能PCやHMDを保有していないユーザーも参加しやすい設計としています。
- ワールドURL: https://vrchat.com/home/world/wrld_daaf8c5c-9082-4be8-8ad5-c23c2209b1b9/info
- プラットフォーム: VRChat(VRChat Inc.が開発・運営)
- ワールドクリエイター: 黒鳥、akimin
3. バーチャルとリアルをつなぐ「メタプリ」と「Piプリ」
ワールド内には、メタバース内でアバターを使って記念撮影ができる「メタプリ」を設置します。ユーザーはVTuberのオリジナルフレームで撮影し、その画像をDNPの証明写真機「Ki-Re-i(キレイ)」のサービス「スマホから写真 100円Piプリ」を通じてプリントすることで、メタバース体験を現実世界の写真として残せます。
この連動は、デジタル体験と物理的な思い出を結びつける試みとして設計されており、VR内での交流が手元に残る形で回収される点が特徴です。以下の関連情報も参照できます。
- 「メタプリ」について: メタバースクリエイターズ提供のプリ機風アセット(VRChatなどで利用可能)
- DNP「Ki-Re-i」「100円Piプリ」サービス: https://www.dnpphoto.jp/products/pipuri/
運営体制・役割分担と関係機関
本実証実験では、DNPとメタバースクリエイターズが役割を明確に分担して運営します。DNPは企画立案、効果検証、リアルとデジタルをつなぐ技術協力などを担当し、メタバースクリエイターズはVRChat内ワールドの制作・運用、3Dアイテム制作支援、販売運営を担当します。
こうした分業によって、企画力と分析力を持つDNPと、メタバース領域の制作・運用ノウハウを持つメタバースクリエイターズが連携し、VTuberと3Dクリエイター双方にとって持続可能なエコシステムの実現を目指します。
関係者と担当業務の整理
- DNP(大日本印刷株式会社): 実証実験の企画立案、効果検証、リアル連動技術の提供(「イメージアーカイブ・ラボ®」等の活用)
- メタバースクリエイターズ: VRChat内の仮想空間制作・運用、3Dアイテム制作支援、BOOTHおよびVRChat Avatar Marketplaceでの販売運営
- 参加VTuber・3Dクリエイター: アイテム設計・監修、作品提供、ワールド内での発信と利用促進
また、関連情報としてイメージアーカイブ・ラボやDNPのシステム詳細、BOOTHの取引白書などが参照可能です。各リンクは以下の通りです。
- イメージアーカイブ・ラボ: https://imagingmall.com/imagearchiveslab
- DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころギャラリー XR型: https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20173647_4986.html
- BOOTH 取引白書(出典): https://www.pixiv.co.jp/2026/02/06/110000
メタバースクリエイターズの立場と会社情報
メタバースクリエイターズは、クリエイターの成長支援を掲げ、企画から開発、販売、プロモーションまで並走する体制を持つ企業です。VRChatやRobloxなど多様なメタバースでの支援実績を持ち、日本発メタバース文化の発信を目指しています。
会社概要は以下の通りで、今回の実証実験における運営・制作面の中核を担います。
- 社名
- 株式会社メタバースクリエイターズ
- 本社所在地
- 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前六丁目23-4 桑野ビル2階
- 代表取締役
- 若宮和男
- 事業内容
- メタバースクリエイターのプロデュース及びマネージメント、メタバースコンテンツの企画・制作・販売・配給・配信、著作権等の取得・管理
- 設立
- 2023年4月3日
- 公式HP
- https://metaverse-creators.tokyo/
実証実験の要点まとめと主要データ
以下の表は、本実証実験の主要な事項を整理したものです。実施期間、販売場所、参加者、関連URLなどを一目で確認できる形にしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実験開始日 | 2026年4月8日(発表日同日) |
| 販売期間(3Dアイテム) | 2026年4月8日(水)~2027年4月7日(水) |
| ワールド公開期間 | 2026年4月8日(水)~2026年5月15日(金) ※予定 |
| 販売プラットフォーム | BOOTH(https://metacreatorstyo.booth.pm/)、VRChat Avatar Marketplace |
| ワールドURL | https://vrchat.com/home/world/wrld_daaf8c5c-9082-4be8-8ad5-c23c2209b1b9/info |
| 参加VTuber | 日ノ本マイ、犬見るく、まんさや |
| 参加3Dクリエイター | DEMITASS-KUN、研究員ケミカル、march-maru、伊ノ本カズラ、バーチャル餓狼ロロミ |
| 主要協働企業 | 大日本印刷株式会社(企画立案・効果検証)、株式会社メタバースクリエイターズ(制作・運用・販売運営) |
| 関連サービス | メタプリ(メタバース内のプリ機風アセット)、DNP Ki-Re-i「100円Piプリ」 |
| 参照資料 | BOOTH 取引白書(2026)/ イメージアーカイブ・ラボ / DNP製品ページ(上記本文参照) |
本実証実験は、VTuberと3Dクリエイターの共創による流通モデルとその収益化の可能性を検証するために設計されています。DNPの分析とメタバースクリエイターズの制作運用力を結び付けることで、購入から利用、リアルでの記録(プリント)に至る体験の一連を観測し、持続的なクリエイターエコノミー構築に向けた知見を蓄積することが期待されます。詳細や実験の進捗は、各公開ページおよび関連リンクで随時確認できます。