ベストカレンダーのロゴ ベストカレンダー

5月公開:BIGCのオールインワン音楽ショーが示す公演の未来

グローバル音楽ショー公開

開催日:5月1日

📅 カレンダーに追加:GoogleiPhone/Outlook

グローバル音楽ショー公開
BIGCって結局何がすごいの?
チケット、ライブ配信、VOD、EC、投票など公演に関わる機能を一つに統合し、流入→滞在→再購買の収益連鎖を作る点が最大の強み。世界規模の会員基盤と資金調達、AI配信やデータ分析によるパーソナライズで急成長している。
そのグローバル・ミュージックショーはいつ見られるの?
オリジナルのグローバル・ミュージックショーで、カムバック直前の大型K-POPアーティストがラインナップされる予定。プラットフォームの集客施策の柱で、初公開は2026年5月を予定している。

オールインワン・デジタルベニューが描くグローバル公演の新たな地図

グローバル・エンターテック企業のBIGC(ビック)は、チケット、ライブ配信、コンテンツ、コマース、ファン体験を一つに繋ぐ「オールインワン・デジタルベニュー(All-in-one Digital Venue)」を基盤に、世界の公演ビジネス構造そのものを再定義しようとしています。対象とするグローバル・ライブ公演市場は約300兆ウォン規模、消費者数は約5億人に上るとされ、同社はこの市場をターゲットに事業拡大を進めています。

コンサート市場は年間成長率が約25%、2030年には約75兆ウォン規模に達すると見込まれており、K-POPグローバルコンサート市場は年平均約65%の高成長が続いています。こうした市場環境を背景に、BIGCはプラットフォームローンチ(2022年末)以降にビジネスモデル検証を重ね、プロダクトマーケットフィット(PMF)を確保することで急速な成長を実現してきました。

【BIGC】グローバルライブに特化した「オールインワン・デジタルベニュー」 …3年間で1028%の成長を記録 画像 2

機能の全体像 — チケットから再訪問までをつなぐ垂直統合

BIGCはチケット予約、ライブ配信、映像コンテンツ、コマース、ファンイベントなど、公演に関わるあらゆるプロセスをプラットフォーム上で提供する垂直統合型のビジネスモデルを採用しています。これにより従来分散していたファン体験を一元化し、ユーザーの流入から滞在、再購入までを連続的に促す仕組みを構築しています。

プラットフォームの主要なサービス群は以下のとおりです。各サービスは相互に連動しており、単体での提供ではなくプラットフォーム全体としての価値を高める構成になっています。

【BIGC】グローバルライブに特化した「オールインワン・デジタルベニュー」 …3年間で1028%の成長を記録 画像 3

サービス一覧とその役割

主なサービス名と役割を整理すると、BIGCは公演を起点に複数の接点でファンを取り込む設計を採っています。

  • BIGC PASS:チケッティングの全過程をモバイル化したサービス。予約・発券・入場までを一貫して管理。
  • BIGC LIVE:リアルタイムの生配信サービス。グローバルな同時視聴を想定した配信基盤を提供。
  • BIGC ON:VODおよびリプレイ配信を担うサービス。ライブ後の再訪問を誘導し、コンテンツの寿命を延ばす。
  • BIGC CHOICE:ファン投票型コンテンツやインタラクティブ機能で、ユーザーの滞在時間と参加度を高める仕組み。
  • EC(コマース)連携:公演関連グッズや限定商品の販売をプラットフォーム内で完結させる機能。

これらの機能は単独で収益を上げるだけでなく、互いに補完し合ってプラットフォーム内の「フライホイール(Flywheel)」を回転させる設計になっています。

IPフルバリューチェーンとしての垂直統合

BIGCは公演・コンテンツ・ミュージック・コマースといったコア領域を一連の流れでつなぐことで、IPのフルバリューチェーンを完成させています。これにより、アーティスト活動のあらゆる段階を支援することが可能です。

流入(チケット/ライブ)
公演を出発点とし、BIGC PASSやBIGC LIVEによってファンの初期流入を確保。
滞在(インタラクティブ/コンテンツ)
BIGC CHOICEやライブ配信でユーザーの滞在時間を増やし、参加型体験を提供。
再訪問・収益化(VOD/EC)
BIGC ONやEC機能により、リピート視聴や購買へと誘導する構造を形成。

ユーザー基盤と資金調達、進出計画の現状

BIGCのユーザー基盤は国際的に広がっており、現在世界231カ国で140万人以上のメンバーシップを保有しています。プラットフォーム経由の利用者は約370万人規模に達しており、メンバーシップ会員はローンチ後の3年間で年平均346%の成長を示しています。

流入ユーザーの約76%が海外からで、日本、東南アジア、中華圏、米国が主要地域として挙げられます。特に注目されるのは、大規模なマーケティング投資を行わずとも世界231カ国からオーガニックにユーザーが流入している点であり、プラットフォームが当初からグローバルを前提に設計されていることの現れです。

資金調達の状況

初期段階ではNAVER、LG Uplus、および有力VC機関などから150億ウォン規模(Seed & Pre-A)の投資を確保し、事業の土台を築きました。さらに2025年には180億ウォン規模のシリーズAの誘致を完了し、グローバル拡大に向けた資金的基盤を強化しています。

これらの資金はプロダクト開発、オリジナルコンテンツ制作、海外拠点の展開など、成長戦略の主要施策に配分される見込みです。

オリジナルIPと海外拠点展開

BIGCは2029年までにグローバルメンバーシップ5,000万人の達成を掲げ、オリジナルコンテンツIPの制作と海外拠点の拡大を並行して推進しています。オリジナルIPとしてはグローバル・ミュージックショーを制作・ローンチする計画があり、2026年5月の初公開を予定しています。

この音楽ショーにはカムバック直前の大型K-POPアーティストがラインナップされる予定で、コンテンツを軸にユーザー獲得とプラットフォーム価値の向上を図ります。加えて日本現地法人設立を皮切りに、中国や米国などの主要市場へ進出し、現地アーティストの公演主催・運営を行う方針です。

実績と戦略的優位性の整理

数字で見ると、BIGCは2022年末のプラットフォームローンチ以降、累計売上高で1028%成長を記録し、2025年度は前年比154%成長を達成しました。年間売上高は三桁台の大台に乗り、3年連続で売上を2倍以上に増加させる成長を維持しています。

代表取締役のキム・ミヒは「デジタルトランスフォーメーションがまだ初期段階にあるグローバル・ライブ市場においてビックは、チケット・ライブ・ファン体験・コンテンツ・コマースを統合した『オールインワン・デジタルベニュー』として、市場構造そのものを再定義している」と述べています。さらに「K-POPの枠を超え、グローバルアーティストや様々なカテゴリーのIP価値を最大化するイノベーションを創出していきたい」との意向を示しています。

競争力の源泉

BIGCの競争力は複数の要素に起因します。まずプラットフォーム設計段階からグローバルを想定している点、次にオーガニック流入を生むコンテンツポートフォリオ、そしてチケットからECに至るまでの垂直統合による収益連鎖の確立が挙げられます。

また、AIライブ配信やデータ分析など技術基盤の整備により、ユーザーの行動を精緻に捉え、最適なサービス提供とパーソナライズされた体験を実現する取り組みも進められています。これらを通じて、単なる配信事業やチケッティング事業に留まらない総合的な価値提案を行っています。

要点の整理

ここまで記載した内容を、主要な指標と計画項目ごとに整理して表にまとめます。数値や日付はプレスリリース記載のまま記載しています。

項目 内容
事業コンセプト オールインワン・デジタルベニュー(チケット・ライブ・コンテンツ・コマースの統合)
ターゲット市場規模 約300兆ウォン、約5億人の公演消費市場
コンサート市場成長 年間約25%、2030年に約75兆ウォン見込み
K-POP市場 年平均約65%の高成長
会員・利用者 世界231カ国・140万人以上のメンバーシップ、プラットフォーム利用者約370万人
海外比率 流入ユーザーの約76%が海外(日本、東南アジア、中華圏、米国が主要)
成長実績 プラットフォームローンチ(2022年末)以降、累計売上高1028%成長、2025年度は前年比154%増
資金調達 Seed & Pre-A:150億ウォン、シリーズA(2025年):180億ウォン
主要サービス BIGC PASS(チケッティング)、BIGC LIVE(生配信)、BIGC ON(VOD/リプレイ)、BIGC CHOICE(投票/インタラクティブ)、EC連携
今後の計画 2026年5月にオリジナルグローバル・ミュージックショー公開予定、2029年までにメンバーシップ5,000万人目標、日本現地法人設立を皮切りに中国・米国へ進出
公式サイト https://jp.bigc.company

記事では、BIGCが掲げる事業の中核と成長指標、資金調達やサービス構成、今後の展開計画を整理しました。公表されている数値と計画に基づき、グローバルなファン体験の統合を目指す動きが明確に見て取れます。