ケンミン食品が受け継いだ万博・スイス館球体、篠山工場で展示
ベストカレンダー編集部
2026年4月18日 07:45
スイス館球体移設
開催日:4月18日
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丹波篠山の工場敷地へ移されたスイス館の球体モニュメント
ビーフンシェアNo.1のケンミン食品株式会社は、2026年4月17日13時30分付のリリースにて、大阪・関西万博のスイス館から受け継いだ球体モニュメントの移設と篠山工場(兵庫県丹波篠山市)への設置完了を公表しました。設置は4月13日(月)に完了しており、今回移設されたモニュメントは万博期間中に同館エントランスで来場者を迎えていたものです。
モニュメントは篠山工場敷地内に設置されているため常時一般公開はされていませんが、同社は完全予約制の工場見学や各種イベントを通じて公開する予定を示しています。具体的な一般開放イベントとして、篠山工場で初めて開催される「健やかケンミン春まつり」が2026年4月18日(土)に実施され、当該モニュメントのお披露目が行われる計画です(関連記事:4月8日リリース https://www.kenmin.co.jp/newsrelease/68425.html)。
設置場所と一般公開に関する注意点
モニュメントの設置場所はケンミン食品株式会社 篠山工場(〒669-2406 兵庫県丹波篠山市泉2番地7、泉工業団地)です。工場敷地内にあるため、通常は関係者以外の立ち入りが制限されます。
今後の見学やイベントでの公開は完全予約制での運用が予定されており、急な公開変更やスケジュールの変更が生じる場合があるため、見学希望者は事前に同社ウェブサイトなどで案内を確認する必要があります。4月18日(土)の「健やかケンミン春まつり」では一般開放が行われる旨が発表されていますが、詳細なスケジュールや見学条件は別途案内されます。
スイス館モニュメントの設計と持続可能性の考え方
大阪・関西万博のスイス館は、複数の球体が重なり合う印象的な建築デザインが特徴です。今回移設されたモニュメントはそのうち来場者を迎えるエントランスに設置されていた球体で、設計上は合成樹脂とポリ塩化ビニール(PVC)の2種類の膜を重ねた二層構造で構成されています。
二層の膜を空気で膨らませることで形状を保つ点がこのモニュメントの技術的特徴であり、その軽量性によりスイスがこれまでに国際博覧会で建設したパビリオンの中でも最も軽量な建物の一つとなりました。また、球体の重なりは人と自然のつながりを象徴する意匠とされており、設計段階から二酸化炭素排出量の低減にも配慮された持続可能性を重視したデザインであると説明されています。
- 構造
- 合成樹脂膜+ポリ塩化ビニール膜の二層構造、空気で膨らませる方式
- 意匠の意味
- 球体の重なりが示す「人と自然のつながり」を象徴
- 環境配慮
- 軽量化による資源投入の抑制および二酸化炭素排出量の削減を設計に反映
技術的特徴と移設の意義
空気で形状を保つ構造は輸送・設置面での工夫が求められます。軽量である一方、膜材の耐候性や固定方法、風荷重に対する対策など設置地の条件に合わせた技術的対応が必要です。今回の移設は、万博会期での交流を契機に出展建築物の一部を恒久的な形で継承する取り組みの一環です。
移設先として篠山工場を選んだ背景には、地域での展示や交流を通じて当時の空間の記憶を保存・活用する意図があると読み取れます。モニュメント自体が持つ象徴性と、将来的に行われる工場見学や地域イベントでの活用が期待されます。
ケンミン食品の沿革と今回受け入れの背景
ケンミン食品株式会社は1950年に神戸で創業したビーフン専門メーカーで、創業者の名前(高村健民)に由来する「健康(健)を皆さま(民)に提供する」という理念を持っています。看板商品「ケンミン焼ビーフン」は1960年に世界初の即席ビーフンとして誕生し、『最も長く販売されている即席焼ビーフンブランド』としてギネス世界記録™に認定されています。
同社は国内ビーフン市場で高いシェアを占めており、通関統計(ビーフン類、2025年1〜12月)ではシェア43.6%を記録しています(※1)。ビーフンのほかフォー、ライスパスタ、ライスペーパーなど米を原料とする加工食品を製造する専門企業であり、2020年には本格的な米粉中華麺『GF RAMEN LAB』を立ち上げ、2025年に大阪・関西万博店に常設のグルテンフリーラーメン専門店を出店、9万人以上の来店者を達成しています。
- 創業: 1950年(神戸)
- 看板商品: ケンミン焼ビーフン(1960年誕生、ギネス世界記録™認定)
- 市場シェア: ビーフン類 43.6%(通関統計、2025年1〜12月)
- 新事業: GF RAMEN LAB(2020年立ち上げ)、大阪・関西万博店で9万人以上の来店
- 受賞・認定: 2018年 地域未来牽引企業、2020年 ひょうごオンリーワン企業
- スポーツ連携: 2019年より明治安田J1リーグ ヴィッセル神戸のオフィシャルパートナー
こうした企業活動の背景が、万博での出展建築物の一部を引き継ぐ判断に影響したと考えられます。製造拠点である篠山工場を拠点に、食文化や地域交流に関する取り組みを継続的に発信していくための施策の一つとして、モニュメントの受け入れが位置づけられています。
今後の公開予定と要点の整理
現在判明している公開予定は、篠山工場での一般開放イベント「健やかケンミン春まつり」(2026年4月18日(土))での展示です。工場敷地内に設置されているため、常時の一般公開は行われませんが、完全予約制の工場見学やイベントでの公開が予定されています。見学や来場の際は、事前情報の確認が必要です。
以下に本記事で扱った主要な情報を整理した表を示します。設置の経緯や技術的特徴、開催予定のイベントと企業情報をまとめており、確認しやすい形式にしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リリース発表 | ケンミン食品株式会社/2026年4月17日 13時30分 |
| 移設・設置完了日 | 2026年4月13日(設置完了) |
| お披露目イベント | 健やかケンミン春まつり/2026年4月18日(土)※4月8日リリース参照 https://www.kenmin.co.jp/newsrelease/68425.html |
| 設置場所 | ケンミン食品株式会社 篠山工場(〒669-2406 兵庫県丹波篠山市泉2番地7、泉工業団地) |
| モニュメントの由来 | 大阪・関西万博 スイス館 エントランスに設置されていた球体モニュメント(当社撮影) |
| 構造・素材 | 合成樹脂膜+ポリ塩化ビニール膜の二層構造、空気で膨らませる方式(軽量設計、持続可能性配慮) |
| 公開形態 | 工場敷地内のため常時非公開。完全予約制の見学やイベントでの公開予定 |
| 企業情報(要点) | 創業1950年(神戸)。看板商品: ケンミン焼ビーフン(1960年)。ビーフン類シェア43.6%(通関統計 2025年1〜12月)。GF RAMEN LAB立ち上げ(2020年)、大阪・関西万博店で9万人以上来店。認定: 2018年 地域未来牽引企業、2020年 ひょうごオンリーワン企業。2019年よりヴィッセル神戸オフィシャルパートナー。 |
| 関連リンク | https://www.kenmin.co.jp/ |
以上が今回の発表内容の要点整理です。スイス館の球体モニュメントは技術的・意匠的に特徴のある展示物であり、篠山工場での保存・公開は万博の経験と記憶を地域に継承する取り組みの一つとして位置づけられます。
※1: 通関統計 ビーフン類 2025年1〜12月 シェア43.6%(ケンミン食品株式会社発表データより)