岡山大が遠隔地域薬学講座を開設 中山間の薬剤師支援へ
ベストカレンダー編集部
2026年4月19日 07:47
遠隔地域薬学講座
開催期間:4月1日〜3月31日
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遠隔・中山間地域で開始する「遠隔地域薬学講座」の意義
国立大学法人岡山大学病院は、2026年4月1日に寄付講座として「遠隔地域薬学講座」を開設しました。設置は岡山大学病院薬剤部において行われ、設置の背景には中山間地域を中心とした薬剤師不足や医療資源の偏在といった地域医療の構造的課題があります。
本講座は、医療法人美甘会 勝山病院からの寄付により創設され、遠隔医療やオンライン服薬指導などのDX技術を活用して、地域医療の質向上と持続可能性確保を目指します。岡山大学病院がこれまでに蓄積してきた臨床薬学の教育研究機能を地域の現場と結び付ける点が、本講座の特徴です。
- 開設日
- 2026年4月1日
- 寄付者
- 医療法人美甘会 勝山病院
- 主な目的
- 遠隔・中山間地域における薬剤師不足の解消、地域医療DXの推進、薬物療法支援の教育・研究
講座の体制と設置期間、担当教員
講座には専任教員1名と兼務教員1名が配置されます。専任は菊岡 亮 助教(特任)、兼務は座間味 義人 教授が担当します。両者は岡山大学学術研究院医療開発領域に所属し、薬剤部と連携して教育研究を進めます。
設置予定期間は令和8年4月1日(2026年4月1日)~令和10年3月31日(2028年3月31日)の2年間となっています。講座運営では大学病院の臨床現場と地域医療機関が協働する体制を想定しており、真庭地域など中山間地域を主たるフィールドとします。
担当教員の役割と背景
菊岡助教は専任教員として、地域に根差した薬剤師実務研修プログラムの構築や遠隔医療を前提とした臨床薬学教育を具体的に推進します。座間味教授は兼務として大学病院薬剤部と講座の連携を図り、研究と臨床の橋渡しを行います。
岡山大学病院薬剤部は既に病棟業務、がん化学療法、妊娠と薬の外来など多様な臨床分野での実績があり、タスクシフトを含むチーム医療への参画実績も有しています。これらの知見を基盤に、本講座での教育・研究が展開されます。
教育・研究の具体的な内容と現場での取り組み
本講座が実施する教育研究は、遠隔・中山間地域の実情に即した多面的なプログラムで構成されています。病棟・外来・在宅を一体化した薬剤師実務研修、遠隔医療やオンライン服薬指導に対応した臨床薬学教育、ポリファーマシー対策やセルフメディケーション支援といった地域住民と連携する取り組みが主な柱です。
また、多職種連携カンファレンスや市民公開講座を通じて地域医療への貢献を図り、開発した地域医療モデルの評価を行うことで、実効性のある支援策を明らかにしていきます。以下に教育研究内容を整理します。
- 真庭地域など遠隔・中山間地域の医療機関・介護施設をフィールドとした、病棟・外来・在宅を一体とした薬剤師実務研修プログラムの構築
- 遠隔医療、オンライン服薬指導、タスクシフト、地域包括ケアに対応した臨床薬学・地域薬学教育の実施
- ポリファーマシー対策やセルフメディケーション支援など、地域住民と連携した地域医療モデルの開発と評価
- 多職種連携カンファレンスや市民公開講座等を通じた地域医療への貢献
現場での技術活用と期待される効果
遠隔医療やオンライン服薬指導は、地理的制約が大きい中山間地域において患者の薬物療法の継続性を確保するための重要な手段です。講座ではこれらのICT技術を用いて薬歴管理、服薬支援、ポリファーマシーの診断・是正等を実装し、効果測定を行います。
さらに、医師から薬剤師へのタスクシフトの推進により、医療現場の業務分担を最適化し、多職種による包括的な医療提供体制の構築を目指します。これにより在宅医療や地域包括ケアの質向上が期待されます。
連絡先・関連情報と大学全体の連携枠組み
本講座に関する問い合わせ先や、岡山大学病院ならびに岡山大学の関連窓口情報は公開されています。窓口は研究連携や企業との共同研究、医療機関向けの問い合わせなど用途別に設けられており、連携を希望する関係者は該当窓口に問い合わせることができます。
岡山大学は国連のSDGs支援や、政府の「ジャパンSDGsアワード」特別賞受賞などの実績を有し、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)にも採択されています。こうした大学全体の取組みと本講座の活動が相互に補完し合う構図が想定されています。
- 講座の問い合わせ先
- 岡山大学病院 薬剤部 薬剤師 菊岡 亮
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:086-235-7641
プレスリリース:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1524.html - 製薬・医療機器企業向け連携窓口
- 岡山大学病院 新医療研究開発センター
URL:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/ - 医療関係者・研究者向け連携窓口
- 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp(◎を@に置き換えて下さい)
URL:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/ - その他
- 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部(TEL:086-251-8463、E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp)
研究機器共用に関するチーム共用(TEL:086-251-8705、E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp)
本件のポイント整理
以下の表は、本記事で示した設置の要点および連絡先等の重要情報を一覧化したものです。本講座の目的、担当者、設置期間、主要な教育研究項目、問い合わせ先を明示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 講座名 | 遠隔地域薬学講座 |
| 開設日 | 2026年4月1日 |
| 設置期間 | 令和8年4月1日~令和10年3月31日(2026年4月1日~2028年3月31日、2年) |
| 寄付者 | 医療法人美甘会 勝山病院 |
| 専任教員 | 菊岡 亮(岡山大学学術研究院医療開発領域 助教(特任)) |
| 兼務教員 | 座間味 義人(岡山大学学術研究院医療開発領域(薬剤部)教授) |
| 主な教育研究内容 | 病棟・外来・在宅を一体化した実務研修、遠隔医療・オンライン服薬指導、タスクシフト、ポリファーマシー対策、セルフメディケーション支援、多職種連携カンファレンス・市民公開講座等 |
| 主な活動フィールド | 岡山県真庭市などの遠隔・中山間地域の医療機関・介護施設 |
| 問い合わせ(講座) | 岡山大学病院 薬剤部 薬剤師 菊岡 亮 TEL:086-235-7641 住所:〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 |
| 参考URL | https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1524.html |
本記事は、岡山大学病院における寄付講座「遠隔地域薬学講座」の設置に関するプレスリリースの内容を基に、設置目的・体制・教育研究の具体項目・問い合わせ先などの情報を整理して伝えたものである。遠隔医療や地域連携を通じて中山間地域の薬剤師不足解消と地域医療の質向上を図る点が中心的な狙いである。