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5/15開幕 千変万化する恋展|日本の恋愛映画の軌跡

千変万化する恋展

開催期間:5月15日〜8月2日

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千変万化する恋展
入場料ってかかるの?
入場は無料です。会期は2026年5月15日〜8月2日で、会場は早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(西早稲田)。開館は10:00〜17:00、火・金は19:00まで延長開館します。
展示では具体的に何が見られるの?
ポスター、チラシ、絵コンテ、台本、主題歌楽譜など所蔵資料を展示。全8章で戦前から現代、さらに東アジア作品までロマンチック・コメディの変遷を追えます。会場は2階企画展示室と特設ギャラリーです。

スクリーンに映し出された「千変万化する恋」の全貌

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、2026年5月15日から8月2日まで、春季企画展「千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き」を開催します。本展は日本の近現代における恋愛表象の変遷を、映画というメディアを通して追跡する試みです。展示は2階の企画展示室Ⅰ・Ⅱおよび特設ギャラリーで行われ、入場は無料です。

館長は児玉竜一氏、会場所在地は東京都新宿区西早稲田1-6-1です。開館時間は10:00~17:00で、火曜・金曜は19:00まで延長開館します。本展は早稲田大学坪内博士記念演劇博物館と演劇映像学連携研究拠点の共催によって実施されます。

  • 会期:2026年5月15日(金)~8月2日(日)
  • 開館時間:10:00~17:00(火・金曜日は19:00まで)
  • 入場料:無料
  • 会場:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 2階 企画展示室Ⅰ・Ⅱ・特設ギャラリー
  • 主催:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 2

章構成に見るロマンチック・コメディの多様性

本展は全8章で構成され、各章で異なる時代・主題・表象を取り上げながら、映画が描いてきた恋の諸相を示します。章ごとに、演劇博物館が所蔵するポスター、チラシ、絵コンテ、台本、主題歌楽譜など多彩な資料を展示し、作品のテキストと映像文化との関係を立体的に提示します。

以下に各章の内容と主要展示資料を具体的に紹介します。各項目は展示室で実際に確認できる資料名と出典を可能な限り明記しています。

『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 3

第1章 新婚夫婦の恋のかたち

この章では戦前から戦後にかけて制作された新婚夫婦を主人公とするロマンチック・コメディを通じて、映画が結婚観や家族観の形成に果たした役割を検証します。理想と現実のギャップを笑いへと変換する語り口を手がかりに、当時の社会規範と日常生活の関係を読み解きます。

展示資料はチラシやポスターを中心に構成されています。資料は作品の制作年、配給会社、監督などを明示し、映画がどのように観客の期待を形成したかが見える形で並びます。

花嫁の寝言(1933年)
松竹/五所平之助 チラシ〔鶴田-B446〕 『花嫁の寝言』©1933 松竹
続おとこ大学 新婚教室(1955年)
松竹/野村芳太郎 ポスター〔POSC0000350〕 『続おとこ大学 新婚教室』©1955 松竹
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 4

第2章 モダンガールの恋模様

1920~30年代にスクリーンに登場したモダンガールに焦点を当てます。一般的には否定的に描かれることの多いモダンガール像が、ロマンチック・コメディではいかに自己の魅力を獲得し、恋を成就させるかを示します。これにより戦前映画における女性表象の多様性が浮かび上がります。

主題歌楽譜や脚本など、当時の音楽・脚本資料も併せて展示し、視覚表象だけではない文化的背景まで示しています。

彼を繞る五人の女(1927年)
日活/阿部豊 脚本〔ヨ05 161〕
マダムと女房(1931年)
松竹/五所平之助 主題歌楽譜〔49182〕 『マダムと女房』©1931 松竹
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 5

第3章 戦争と揺れ動くロマンスの行方

戦中から敗戦直後にかけての映画を扱う章です。戦時体制のもとで抑圧された男女の性愛表現が、敗戦後にどのように再浮上してきたのかを、さまざまなジャンルの作品群から追います。戦争という社会的転換点が恋愛表象に与えた影響を検討します。

絵コンテや制作ノートなど、製作過程を伝える資料を通して、検閲や自己検閲、戦時下の撮影条件なども併せて提示します。

無法松の一生(1943年)
大映/稲垣浩 絵コンテ〔稲垣文庫 ヨ122 3〕
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 6

第4章 都会にきらめく恋

復興した東京を舞台にしたロマンチック・コメディを通じて、都市的生活と恋愛表象の結びつきを検証します。戦災や震災を経た都市空間がどのように映画の舞台として再構成されたか、スター像と結びつく憧れの構造も含めて示します。

パンフレットや劇場資料を通して、当時の観客が映画に寄せた期待や都市的想像力のあり方を読み取れるよう展示しています。

お嬢さん(1930年)
松竹/小津安二郎 帝国館パンフレット〔NFM4004801〕 『お嬢さん』©1930 松竹
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 7

第5章 ジェンダー規範の揺らぎ

ロマンチック・コメディにおいては、伝統的な女性像から逸脱するヒロインがしばしば登場します。本章では、戦後の「恐妻家」などの流行語表現も手がかりに、撹乱的な女性表象が社会変化や不安をどのように映し出したかを探ります。

ポスターや関連資料を通して、映画がジェンダー規範をどのように取り扱ってきたかを視覚的に示します。

自由学校(1951年)
松竹/渋谷実 ポスター〔国立映画アーカイブ蔵〕 『自由学校』©1951 松竹
鑑賞用男性(1960年)
松竹/野村芳太郎 ポスター〔POSC0003088〕 『鑑賞用男性』©1960 松竹
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 8

第6章 さらに千変万化する愛

1970年代以降、世代交代やメディア環境の変化に伴って恋愛表象はさらに多様化します。本章は、それらの変化を映画表現の広がりという観点から概観します。ジャンル横断的な視座で、恋愛文化の変遷を提示します。

ポスター原画や制作関係資料を展示し、メディア的変化が作品表現にもたらした影響を読み取れる構成です。

私をスキーに連れてって(1987年)
フジテレビ=小学館/馬場康夫 穂積和夫作ポスター原画〔SETSUKO HOZUMI氏蔵〕
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 9

第7章 小説から映画へ 愛の物語を紡いだ小説家たち

沢田撫松、菊池寛、石坂洋次郎、中野実、源氏鶏太ら、映画化作品の原作者として重要な役割を果たした小説家たちに光を当てます。原作小説と映画化作品の関係を示す資料を通して、日本映画を支えた文化的土壌の多層性を示します。

ポスターやパンフレットを中心に、原作と映画の関係を確認できる展示を行います。

だれの椅子?(1968年)
日活/森永健次郎 ポスター〔国立映画アーカイブ蔵〕 ©日活
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 10

第8章 東アジアの映画とドラマのなかの恋

本章は韓国・中国・台湾の映画やドラマを取り上げ、リメイクや翻案を通じてロマンチック・コメディが国境を越えてどのように再解釈され受容されているかを検討します。近年の動画配信サービスを通じた東アジア作品の国際的な流通を踏まえて配置されています。

海外作品に関する絵コンテやメインビジュアルを展示し、アジア域内での相互影響の具体例を示します。原作や版権情報も併記しています。

イタズラなKiss~惡作劇之吻~(台湾/2005年)
チュウ・ヨウニン メインビジュアル〔八大電視授權提供〕 原作:多田かおる著『イタズラなKiss』
愛の不時着(韓国/2019-20年)
イ・ジョンヒョ 絵コンテ〔カンスク氏提供〕
『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 11

展示形式と観覧のポイント

各章の展示は時系列的な流れと主題別の読み取りの両面から構成されています。ポスターやチラシといったプロモーション資料、脚本や絵コンテ等の制作資料、さらに主題歌やパンフレットなどの周辺資料を組み合わせることで、映画の受容と制作の両側面を検討できる構成にしています。

展示を見る際の目安として、制作年・配給会社・監督・使用資料(チラシ、絵コンテ等)・所蔵情報を手がかりにすると、各作品が持っていた社会的・文化的意味をより深く理解できます。展示室には所蔵番号や出典情報を明記しています。

『千変万化する恋』-早稲田大学演劇博物館 2026年度春季企画展- 画像 12

展示内容の整理(要約表)

以下の表は本展で扱う主要情報と開催要項を整理したものです。会期・会場・主催等の基本情報と、各章のタイトルと代表的展示資料を一覧にしています。

項目 内容
展覧名 「千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き」
会期 2026年5月15日(金)~8月2日(日)
開館時間 10:00~17:00(火・金は19:00まで)
入場料 無料
会場 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 2階 企画展示室Ⅰ・Ⅱ・特設ギャラリー(東京都新宿区西早稲田1-6-1)
主催 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
館長 児玉竜一
章構成(代表資料)
  • 第1章 新婚夫婦の恋のかたち:『花嫁の寝言』(1933年)チラシ、『続おとこ大学 新婚教室』(1955年)ポスター
  • 第2章 モダンガールの恋模様:『彼を繞る五人の女』(1927年)脚本、『マダムと女房』(1931年)主題歌楽譜
  • 第3章 戦争と揺れ動くロマンスの行方:『無法松の一生』(1943年)絵コンテ
  • 第4章 都会にきらめく恋:『お嬢さん』(1930年)帝国館パンフレット
  • 第5章 ジェンダー規範の揺らぎ:『自由学校』(1951年)ポスター、『鑑賞用男性』(1960年)ポスター
  • 第6章 さらに千変万化する愛:『私をスキーに連れてって』(1987年)ポスター原画
  • 第7章 小説から映画へ:『だれの椅子?』(1968年)ポスター
  • 第8章 東アジアの映画とドラマ:『イタズラなKiss~惡作劇之吻~』(2005年)メインビジュアル、『愛の不時着』(2019-20年)絵コンテ
関連リンク https://enpaku.w.waseda.jp/ex/21407/

本展は、近現代の日本社会を背景に変容してきた恋愛観や家族観、ジェンダー規範の揺らぎと再編、さらに東アジアを含むトランスナショナルな受容の諸相を、具体的な映画資料を通して示す構成となっています。展示の詳細や入館に関する最新情報は上記の関連リンクで確認できます。