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万博発ミライ人間洗濯機、介護向け実装と量産化へ

大阪万博成果報告会

開催日:4月20日

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大阪万博成果報告会
ミライ人間洗濯機って何がすごいの?
ファインバブル技術で「こすらず洗う」入浴を実現する装置です。万博で1,227人が体験し、アンケート満足度98.3%を獲得。介護現場向けの安全・短時間湯張り設計も特徴で、実証から量産へ移行しています。
いつから買えるの?施設でも使えるの?
展示後に量産体制を決定し、現時点で国内約10台、米アトランタに5台の導入が進んでいます。介護向けの『ミラブルアシストバス』は2025年12月に発表済みで、施設導入は既に想定されており、一般販売は量産と販売チャネル整備後となります。

万博で示された“入浴インフラ”としての可能性

ファインバブル技術を核にした「ミライ人間洗濯機」が、2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで展示され、来場者の入浴体験を通じて具体的な評価を得たことが、2026年4月20日に開催された成果報告会で報告されました。株式会社サイエンス(本社:大阪市、代表取締役社長:水上康洋)は、同社ホールディングス代表取締役会長の青山恭明が登壇し、展示と実証の経緯および得られた成果を説明しています。

報告では、体験者数やアンケート結果、展示を契機とした事業展開の方向性が整理され、同製品が単なる試作展示物から現実の入浴インフラへ移行している状況が示されました。以下では、来場者反応、介護分野への適用、導入状況および企業情報を含めて詳細に整理します。

万博発の技術が“入浴インフラ”へ サイエンス、2025年大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオン成果報告会に登壇 画像 2

来場者が体験した入浴の内容と評価

万博会場では「ココロもカラダも洗う」ことを掲げ、独自のファインバブル技術による入浴体験を提供しました。期間中に1,227名がミライ人間洗濯機の体験を行い、入浴後に実施したアンケートでは高い満足度が報告されています。

公式のアンケート集計(万博会場でのミライ人間洗濯機入浴体験者へのアンケート結果:期間 2025.4.13~2025.10.13、N=847)では満足度98.3%を記録しました。体験者数と調査母数の差は、実体験者とアンケートに回答した人数の違いを踏まえた報告です。

  • 展示期間:2025年4月13日~2025年10月13日
  • 体験者数:1,227名(来場時の実体験者数)
  • アンケート集計:N=847、満足度98.3%

これらの数値は来場者の評価を示す指標として提示され、製品の実証段階から実サービス化に向けた信頼性の裏付けになっています。

万博発の技術が“入浴インフラ”へ サイエンス、2025年大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオン成果報告会に登壇 画像 3

介護現場での利用を前提に設計された「ミラブルアシストバス」

サイエンスは、単に家庭向けや展示目的の製品を提供するだけでなく、社会課題の解決を重視して製品開発を行っています。万博で得られた反響と知見を基に、介護現場での活用を想定した社会実装版第一号としてミラブルアシストバスを2025年12月に発表しました。

この製品は高齢化が進む日本の生活環境に対応するための設計がなされており、転倒リスクや介助時の身体的負担を軽減することを目的としています。以下に主要な設計ポイントを整理します。

入浴動作の簡素化
ドア付き浴槽に腰掛けるだけで入浴可能な構造。浴槽をまたぐなどの負担を軽減することで転倒リスクを下げる。
短時間での湯張り
約2分で胸元までお湯が満たされる構造により、入浴開始までの身体的・時間的負荷を抑制。
ファインバブルとミラブルによる洗浄
こすらず洗うことを前提にしたファインバブル技術と、サイドに設置されたシャワーヘッド「ミラブル」によって、介助者の洗身作業を効率化。

これらの仕様により、入浴そのものを介護における負担軽減の観点で再定義し、介助者と高齢者双方の安全性・快適性の向上を図っています。

万博発の技術が“入浴インフラ”へ サイエンス、2025年大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオン成果報告会に登壇 画像 4

介護分野への導入効果と期待される運用

ミラブルアシストバスは、実際の介護施設での運用を想定した設計を組み込み、導入による作業負荷の軽減や入浴時の安全性向上を目指しています。介護現場での運用要件を踏まえ、設置・保守・運用の観点でも検討が進められています。

運用面では、入浴時間の短縮や介助者の身体的負担軽減、入浴による衛生向上といった効果が期待されます。また、施設側の導入にあたってはメンテナンス体制や設置スペースの確保、職員の操作教育などの実務的な課題にも対応していく方針です。

万博発の技術が“入浴インフラ”へ サイエンス、2025年大阪・関西万博大阪ヘルスケアパビリオン成果報告会に登壇 画像 5

導入状況と事業連携、量産化への移行

万博での展示が契機となり、ミライ人間洗濯機は実証段階から次のフェーズへ移行しました。展示用に一点物として制作された機体について、会期中に多数の導入・販売に関する問い合わせが寄せられ、閉幕後に量産体制を整え販売を決定しています。

現在の導入状況は以下の通り報告されています。国内で約10台、海外ではアメリカ・アトランタに5台の導入が進んでおり、事業の地理的な広がりが見られます。

  1. 国内導入:およそ10台(販売・導入済み、あるいは導入調整中を含む)
  2. 海外導入:アメリカ・アトランタに5台導入

また、一般家庭への展開に向けては家電量販グループや浴槽メーカーとの連携が進んでいます。具体的にはヤマダデンキグループの浴槽メーカーと協業し、高齢者が居住する住宅向けリフォームパッケージや脱衣所への設置を想定したモデルの設計が進行中です。

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販売・設置のための体制と想定されるモデル

量産化と販売の決定に伴い、サイエンスは製造体制や販売チャネルの整備を進めています。展示段階での反響を踏まえ、量産モデルの品質管理、据付サービス、アフターサポートなどの体制構築が求められています。

家庭向けモデルと施設向けモデルの両面を想定し、リフォームパッケージおよび設置型モデルの具体的設計が進められている点は注目に値します。これにより、介護施設だけでなく一般住宅での導入も視野に入れたサービス提供が見込まれます。

要点の整理と企業情報

以下は本記事で触れた主要な事項を表形式で整理したものです。展示期間、体験人数、満足度、導入台数、製品の特徴、企業情報を含めて一目で確認できるようにまとめています。

項目 内容
展示・報告会 2025年大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン展示(報告会:2026年4月20日)
体験者数 期間中の体験者数:1,227名(アンケート N=847)
アンケート満足度 98.3%(アンケート期間:2025.4.13~2025.10.13、N=847)
導入状況 国内:約10台、海外(アメリカ・アトランタ):5台
主な製品 ミライ人間洗濯機/ミラブルアシストバス(介護向け社会実装版)
製品の主な特徴 ファインバブル技術による「こすらず洗う」入浴、ドア付き浴槽、約2分で胸元まで湯張り、サイドシャワー(ミラブル)による介助洗身の効率化
企業情報 会社名:株式会社サイエンス
所在地:〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-5-15 新大阪セントラルタワー北館5F
代表取締役社長:水上康洋
法人設立:2007年8月
事業内容:ファインバブル製品の開発・製造・販売及びメンテナンス
WEBサイト:https://i-feel-science.com/

本報告会で示された内容は、万博という公的な場での実証を踏まえ、製品を社会に定着させるための具体的な取り組みの経緯を示しています。介護現場や一般家庭での導入、量産体制の整備、企業間連携などの要素を含む点から、入浴を支える新たなインフラとしての実装に向けた動きが具体化していることが確認できます。