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A1Aが約10億円調達、UPCYCLEで調達DX強化

シリーズBで約10億円調達

開催日:4月24日

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シリーズBで約10億円調達
UPCYCLEってどんなサービスなの?
自動車向けの調達データプラットフォームで、見積書・図面・交渉履歴などの非構造データを構造化して一元管理。業務をフロー化し、AIで見積査定やコストダウン候補を抽出して意思決定を支援し、属人化を減らすサービスです。
今回の資金で何を目指してるの?
約10億円は主にプロダクト開発と採用強化に充てられ、特化型AIや見積査定機能の強化とセールス・CS・エンジニアの採用を進める。2年で組織を約4倍にし、2028年までに国内自動車系120社導入(導入シェア30%)を目標とする計画です。

シリーズBで約10億円の資金調達を実施、投資家と調達手法の全容

2026年4月24日9時、A1A株式会社は調達データプラットフォーム「UPCYCLE」の事業拡大に伴い、シリーズBラウンドで総額約10億円の資金調達を実施したと発表しました。調達は第三者割当増資とデットファイナンスを組み合わせた形で行われ、リード投資家はJAFCO(ジャフコ グループ株式会社)です。

出資を行った主な引受先は以下の通りです。各社は資本参加とともに事業支援を行う意向を示しています。

  • JAFCO(ジャフコ グループ株式会社)(リード投資家)
  • i-nest capital株式会社
  • イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社
  • みずほキャピタル株式会社

調達金額・方法・株主構成などの要点は次の通りです。これはA1Aが公開したプレスリリースの内容を基に整理したものです。

項目 内容
調達金額 約10億円
調達方法 第三者割当増資および融資(デットファイナンス)
主な株主(引受先) JAFCO、i-nest capital、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ、みずほキャピタル
自動車製造業の調達変革を支援するA1A、シリーズBラウンドで約10億円の資金調達を実施 画像 2

資金使途の詳細

A1Aは調達資金を主にプロダクト開発と採用に振り向けると明確にしています。開発面ではデータ活用の平準化と特化型AIの実装を進め、採用面では組織拡大を図る計画です。

具体的には以下の二本柱に注力します。

  1. プロダクト開発:データ活用の平準化と特化型AIの実現(見積書・図面・やり取りを活用したAI機能群の強化)
  2. 採用の強化:組織規模を2年間で約4倍へ拡大、2028年に完成車メーカー・大手部品メーカーを中心に120社導入を目指す
自動車製造業の調達変革を支援するA1A、シリーズBラウンドで約10億円の資金調達を実施 画像 3

製造業に迫る二重のコスト圧力と調達の属人性がもたらすリスク

プレスリリースは、現在の日本の製造業が「外側」と「内側」の両面から強いコスト上昇圧力を受けている点を詳細に指摘しています。外的要因としては地政学リスクや関税政策、原油や輸送コストの高騰、長期的な円安が挙げられます。内的要因としては賃上げ圧力と、2026年1月に施行された中小受託取引適正化法(取適法)による価格転嫁促進が指摘されています。

こうした環境下で重要となるのが「調達部門」の役割です。製造業の売上に占める調達比率は約6〜7割とされ、売上高1兆円の企業であれば調達コストは約6,000億円に達します。したがって1%の価格変化が60億円の利益増減に相当するため、調達の意思決定は企業競争力に直結します。

外的コスト圧力
地政学的リスク、関税政策、原油・輸送コスト、長期円安など
内的コスト圧力
賃上げ圧力、取適法施行による価格転嫁の促進など
調達の属人性が生む課題
見積書、図面、サプライヤーとの交渉記録、コストダウンノウハウが個人に分散し、組織として再現性ある成果が出にくい

プレスリリースは、属人化が続けば「再現性・全体最適」が阻害され、厳しいコスト環境の下で致命的な影響を及ぼす可能性があると指摘しています。

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UPCYCLEが提供する機能と今後の製品進化計画

A1Aは2024年7月に自動車製造業向け調達データプラットフォーム「UPCYCLE」をリリースしました。UPCYCLEはこれまで組織的に活用されなかった見積書や図面、サプライヤーとのやり取り、コストダウン案などの暗黙知を構造化データとして一元管理することを目指しています。

UPCYCLEは量産前後の調達実務をフロー化し、業務のなかでデータが自然に蓄積・活用される仕組みを提供しています。すでに完成車メーカーや大手部品メーカーに導入されており、今後はAIを活用してより高品質な見積査定やコストダウン余地の発掘を支援する計画です。

  • 構造化対象:見積書、図面情報、交渉履歴、コストダウンノウハウ等の非構造データ
  • 機能:調達実務のフロー化、データ蓄積、AIによる意思決定支援(見積査定・コストダウン候補抽出)
  • 導入実績:完成車メーカー、大手部品メーカー 等

A1Aは蓄積された形式知を活用し、組織全体で利益創出に貢献できるプラットフォームへと進化させる方針です。具体的な目標として、2028年に国内自動車系企業における導入シェア30%、120社導入、組織規模を約4倍に拡大する計画を掲げています。

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UPCYCLEの公開URLと関連情報

製品に関する詳細は公式サイトで確認できます。プロダクトページは以下です。

https://up-cycle.jp/

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代表コメント・出資者の視点と会社情報

代表取締役社長の松原脩平氏は、ツール導入だけでは成果が出ない点を指摘し、働き方や組織構造、調達バイヤーのあり方まで含めて変革を目指す姿勢を示しました。松原氏はA1Aを『調達の変革パートナー』に位置付け、AIによる意思決定支援と組織づくりを今回の資金で加速すると述べています。

プレスリリースには引受先からのコメントも掲載されています。各投資家はA1Aの技術的優位性や製造業の課題への深い理解、データ蓄積が形成する参入障壁を評価しています。

ジャフコ(田中 友基氏)
購買・調達業務の重要性と複雑さに言及し、A1Aが現場に深く寄り添い、データと仕組みで再現性ある形に変えていく点を高く評価。ジャフコとして支援する意向を表明。
i-nest capital(塚本 繁男氏/濱吉 大聖氏)
非構造データをAIで構造化し実データに基づく意思決定を実現する点を評価。調達コスト情報を起点に設計領域へ価値を広げる可能性を評価。
イグニション・ポイント(田代 友樹氏)
エンタープライズユーザーの業務に深く入り込みながらプロダクトを完成させてきた点を評価し、製造業におけるビッグテック的存在になる可能性に期待。
みずほキャピタル(上田 和範氏)
非構造化データの構造化という独自ポジション、松原氏の言語化能力、データ蓄積が参入障壁になるビジネスモデルを評価し期待を表明。

また、A1Aは現在採用を積極強化しており、特にセールス・カスタマーサクセス(CS)・エンジニアの採用を募集中だとしています。採用情報や募集要項は同社の採用ページで案内されています。

代表松原による事業背景やビジョンの詳細解説は、以下のnoteで閲覧できます(URL掲載)。

https://note.com/matsubara_a1a/n/n85ad88a3b594

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会社概要

A1Aの会社概要はプレスリリースに明記された通りです。設立は2018年6月で、製造業購買部門向けの業務支援ツールを提供しています。

以下に主な企業情報を整理します。

項目 詳細
会社名 A1A株式会社
代表者 代表取締役社長 松原 脩平
所在地 東京都千代田区神田三崎町2-6-7
設立 2018年6月
事業内容 製造業購買部門向け業務支援ツールの提供
コーポレートサイト https://a1a.co.jp/

以下は、この記事で取り上げた主要な内容を整理した表です。資金調達の要点、プロダクト、目標、出資者などを一目で確認できます。

項目 要約
発表日 2026年4月24日 09:00
調達金額 約10億円(第三者割当増資+融資)
主要引受先 JAFCO(リード)、i-nest capital、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ、みずほキャピタル
プロダクト 調達データプラットフォーム「UPCYCLE」(リリース:2024年7月)
資金使途 1. プロダクト開発(データ活用の平準化、特化型AI強化) 2. 採用強化(組織規模を約4倍に)
導入目標(2028) 完成車メーカー・大手部品メーカー中心に120社導入、国内自動車系企業での導入シェア30%
採用強化分野 セールス、カスタマーサクセス、エンジニア
企業情報(所在地/設立) 東京都千代田区神田三崎町2-6-7/2018年6月設立
関連URL https://up-cycle.jp/https://a1a.co.jp/代表の詳細解説(note)

この記事はA1Aが公表したプレスリリースの内容を基に、調達の背景、資金使途、製品と事業目標、出資者のコメント、会社情報を整理したものです。製造業の調達領域におけるデータ活用とAI適用の進展が、企業のコスト競争力にどのように影響するかを読み取るための基礎資料として活用できる情報を含めています。