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グラフェン光デバイスで半導体革新、グラフェナリーが2.4億調達

グラフェナリー資金調達

開催日:4月27日

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グラフェナリー資金調達
何を発表したの?
慶應発のスタートアップ、グラフェナリーがシードで約2.4億円の資金調達を完了したと発表。グラフェンを使った半導体上で動く赤外光源など光デバイスの実用化を加速する狙いで、SBIら複数の投資家が参加している。
製品はいつ買えるの?
記事には具体的な発売日は記載されておらず、今回の資金は人材採用や技術開発、協業推進に充てられるため、当面は実用化に向けた研究開発と社会実装の段階が続く見込みで、商用化時期は未定です。

グラフェン光デバイスで切り拓く新たな半導体産業

2026年4月27日午前9時、グラフェナリー株式会社はシードラウンドで約2.4億円の資金調達を完了したと発表しました。今回のラウンドはSBIインベストメント株式会社がリードし、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、モバイル・インターネットキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社、株式会社フィデアキャピタル、株式会社ディープコアが出資しています。

設立から約1年半で迎えた今回の資金調達は、同社が目指す「半導体上で動作可能なグラフェン光デバイス」の実用化を本格化させるための重要な節目です。調達資金は主に人材獲得、技術開発、経営基盤の強化に充てられ、分析・センシング、バイオ・医療、情報通信、光電融合分野など幅広い応用展開に向けた開発が加速されます。

グラフェン光デバイスで新たな半導体産業を創生するグラフェナリー株式会社、シードラウンドで 2.4 億円の資金調達を完了 画像 2

調達の背景と目的

グラフェナリーは2024年10月に創業し、慶應義塾大学理工学部の牧英之教授の研究成果を基盤に事業化を進めてきました。グラフェンの特性を光デバイスに応用することで、これまでの半導体・フォトニクス技術の延長線上では達成できなかった機能や性能を実現する可能性を追求しています。

今回の資金は、赤外光源をはじめとするグラフェン光デバイス開発の加速、人材採用とチーム強化、外部協業と事業化推進のために投じられます。特にデータセンターや生成AIの普及に伴う計算基盤の電力・通信ボトルネックに対して、光電融合分野での応用を想定した開発が重要視されています。

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技術の核心と具体的な事業領域

グラフェナリーが取り組む技術は新素材グラフェンと最先端の光デバイス技術を融合させたものです。グラフェンは薄く強靭で電気伝導性や熱伝導性に優れ、ナノテク分野で最も注目される材料の一つとして2010年のノーベル賞受賞以来、多方面での応用が期待されています。

同社は慶應義塾大学と連携し、半導体上で動作する先駆的な赤外光源や分析・センシング用途のデバイス、そして将来的なシリコンフォトニクスや光電融合デバイスへの展開を視野に入れて研究開発を進めています。開発は実装性と半導体製造プロセスとの親和性を重視しており、産業化を前提とした設計が特徴です。

グラフェン光デバイスで新たな半導体産業を創生するグラフェナリー株式会社、シードラウンドで 2.4 億円の資金調達を完了 画像 4

主な応用分野と想定される効果

グラフェン光デバイスは下記のような分野での実用化が想定されています。各分野での導入は、性能改善だけでなく、エネルギー効率や装置の小型化、検出精度の向上などの効果をもたらす見込みです。

  • 分析・センシング分野:赤外光源を用いた高感度分析やリアルタイムセンシング
  • バイオ・医療分野:非侵襲検査や高精度診断への応用
  • 情報通信分野:光源・光デバイスを用いた高速伝送や低消費電力化
  • 光電融合分野:電気と光を統合する次世代デバイスによるデータセンター等の効率化
  • 量子・AI関連:新たな光・電気結合素子としての応用

同社はすでに事業会社との協業を通じて、グラフェンを搭載した分析技術の構築を進めており、製品化に向けた社会実装の段階に向かっていることが明記されています。

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投資家の評価と創業者のメッセージ

今回のラウンドには複数の投資ファンドと事業会社系VCが参画しており、各出資者はグラフェン光デバイスの持つ市場インパクトや技術的優位性に期待を示しています。投資家コメントは技術の多様な応用可能性と市場ニーズへの適合性を指摘しています。

創業者である牧英之氏は、半導体・光電融合、AI、バイオ・ヘルスケアなど国家戦略技術に指定される分野への寄与を目指す意向を述べています。牧氏はグラフェン光デバイスを通じて新たな半導体産業を日本から立ち上げ、産学官民金を巻き込んだ産業化とグローバル展開を進めることを目的としています。

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出資者別のコメント(抜粋)

SBIインベストメント株式会社 鈴木隆起(投資部アシスタントマネージャー)
グラフェナリーは、グラフェンという革新的材料を半導体上で動作可能な光デバイスへと昇華させ、既存の半導体・フォトニクス技術の延長線上では到達し得なかった新たな価値を提供する可能性を有します。赤外光源を起点とする分析・センシングに留まらず、将来的にはシリコンフォトニクスや光電融合分野への展開も期待され、次世代半導体産業の重要なピースになると考えています。SBIインベストメントとして、同社の技術進化と事業化を支援してまいります。
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 大竹遼(プリンシパル)
KIIは、慶應義塾大学とKIIとの連携プログラムであるKSIPを通じて、グラフェナリーの創業前から継続的に支援してきました。独自のグラフェン光デバイス技術が光分析や光電融合分野において半導体領域で革新的なパラダイムシフトを起こす技術であると確信しており、大手企業からの関心も高いことから出資を決定しました。KIIは全力でサポートします。
モバイル・インターネットキャピタル株式会社 元木新(代表取締役社長)
生成AIの普及等に伴う計算基盤の電力・通信ボトルネックが顕在化する中、次世代インフラに不可欠な革新的『要素技術』に注目しています。グラフェナリーは圧倒的な技術優位性を持ち、光電融合の必須コンポーネントとしてグローバルで唯一無二のポジションを築くことを期待し支援します。
みずほキャピタル株式会社 北川祐介(インベストメントマネージャー)
グラフェンを光源として昇華させた技術力と幅広い応用範囲を評価しています。グラフェナリーは社会に大きなインパクトをもたらすと確信しており、共に未来を創造していきます。
株式会社フィデアキャピタル 北野善久(代表取締役)
グラフェンの可能性を光デバイスとして実装する挑戦に大きな将来性を感じ出資を決定しました。分析機器や環境センシングなど幅広い分野での活用が期待され、長期的な支援を行います。
株式会社ディープコア 内藤正也(Senior Director)
半導体適用の革新的な技術基盤や応用範囲の広さに期待しています。生成AI普及によるデータセンターの電力課題に対して変革をもたらす可能性があり、将来の巨大なインパクト創出に向け支援していきます。

各投資家は技術の独自性と産業インパクトを評価しており、資金のみならず事業成長のための協業やネットワーク支援を通じた伴走を表明しています。

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会社概要と今後の事業展開に関する整理

以下は本リリースに記載された会社情報および主要事項を整理した一覧です。投資後は技術開発と人材確保を中心に事業化を加速し、国内外での社会実装を目指す計画が示されています。

項目 内容
企業名 グラフェナリー株式会社
発表日時 2026年4月27日 09:00
資金調達額(シードラウンド) 約2.4億円
主要出資者 SBIインベストメント(リード)、慶應イノベーション・イニシアティブ、モバイル・インターネットキャピタル、みずほキャピタル、フィデアキャピタル、ディープコア
創業・設立 2024年10月1日
代表者 平野梨伊、牧英之
本社所在地 東京都千代田区飯田橋四丁目3番3号 第11相信ビル2階B
開発拠点 神奈川県川崎市幸区新川崎7-7
事業内容 ナノカーボン素材(グラフェン)を用いた光デバイスの研究開発、製品の製造・販売、分析、技術コンサルティング
会社Webサイト https://graphenory.com/
ビジネスカテゴリ 電子部品・半導体・電気機器、広告・宣伝・PR

本記事では、グラフェナリー株式会社が公表したシードラウンドの資金調達とその背景、技術的特性および出資者の評価を網羅的に整理しました。調達資金は人材確保と技術開発、経営基盤強化に用いられ、赤外光源を中心としたグラフェン光デバイスの実用化を加速させるために活用されます。

最後に、プレスリリースには資料として使用されている画像やダウンロード素材の提供も明記されており、詳細な技術資料や画像ファイルはプレス素材として参照可能です。今回の資金調達と投資家の支援により、グラフェナリーはグラフェン光デバイスを軸にした新たな半導体産業の創出を目指していることが確認できます。