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採血不要で約5秒測定、ライトタッチの血糖センサー開発

非侵襲血糖センサー開発

開催日:5月11日

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非侵襲血糖センサー開発
本当に採血しなくて測れるの?精度はどうなってるの?
記事によれば独自の高輝度赤外線レーザーで指先に触れるだけ約5秒で測定する方式を開発中。精度は現在臨床性能試験で検証する段階で、正式な数値は試験結果と薬事承認後に公表される見込みです。
いつ買えるの?価格は決まってるの?
現時点で発売日や価格は未公表です。今回の5億円は臨床試験と量産技術開発に使われ、薬事承認と製造体制構築を経て製品化される予定のため、実用化・市販化までは数年かかる見通しです。

採血不要で約5秒——ライトタッチテクノロジーの新型非侵襲血糖値センサーの核心

ライトタッチテクノロジー株式会社(以下、LTT、本社:大阪市、代表取締役:山川 考一)は、指で触れるだけで採血を必要とせずに血糖値を測定できる非侵襲型血糖値センサーの開発を進めている。プレスリリースは2026年5月11日 09時00分に発表され、同社はシリーズBエクステンションラウンドにて追加で5億円の資金調達を実施したと明らかにした。

本製品は、独自開発の高輝度赤外線レーザー技術を用い、従来の光源に比して約10億倍の明るさを実現したレーザーを搭載することで、非侵襲の血糖測定を可能にした点が最大の特徴だ。指で触れるだけで約5秒で測定が完了し、測定結果は無線通信によって瞬時にスマートフォンに表示される仕様となっている。

ライトタッチテクノロジー株式会社、採血不要の血糖値センサー開発へ──5億円追加調達でグローバル展開を加速 画像 2

製品ラインナップと外観に関する説明

同社の公表資料にはセンサーのビジュアル説明が含まれており、「非侵襲型血糖値センサー 左:カーボヘルスセンサー、右:モバイル型センサー」として2種類の形態が確認できる。片方は据置型または家庭用のカーボヘルスセンサー、もう片方は携帯性を重視したモバイル型センサーであると読み取れる。

この設計により、糖尿病患者の日常使用に加え、健常者の日々の血糖管理まで幅広い利用シーンを想定している点が示唆されている。測定の短時間化と採血廃止が、日常の負担軽減と感染リスクの低減につながる点が強調されている。

ライトタッチテクノロジー株式会社、採血不要の血糖値センサー開発へ──5億円追加調達でグローバル展開を加速 画像 3

今回の資金調達の中身と使途

ライトタッチテクノロジーはシリーズBエクステンションラウンドにより5億円を新たに調達した。出資引受企業としては、株式会社タムロン、JMTCキャピタル合同会社、株式会社広島ベンチャーキャピタル、BPキャピタル株式会社(順不同)が名を連ねている。加えて、京都府の補助金と株式会社紀陽銀行からの融資を含むかたちでの調達であることが明示されている。

今回の資金調達を含めた累計の調達額は約12億円に達する。公表された使途は明確で、主に臨床性能試験と、量産化に向けた生産技術開発に充てられる見込みだ。これにより薬事承認および製造販売に向けた体制構築を加速する計画である。

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出資者と外部支援の構成

リリースに記載された出資者は以下のとおりである。順不同で、株式会社タムロン、JMTCキャピタル合同会社、株式会社広島ベンチャーキャピタル、BPキャピタル株式会社が直接の募集株式引受先として名乗りを上げている。

さらに、京都府からの補助金と、地域金融機関である株式会社紀陽銀行からの融資も資金構成に含まれている。これらの組み合わせは、研究開発段階から実用化・量産フェーズに移行する際のリスク分散と地方行政の支援が組み合わされた典型的な資金調達スキームと言える。

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技術的背景と期待される臨床的・社会的効果

世界の糖尿病患者数は5億人を超えるとされ、自己血糖測定(SMBG: Self-Monitoring of Blood Glucose)においては多くの患者が1日あたり4〜5回の採血を必要としている。採血型の測定は痛み、精神的ストレス、感染症リスクなどを伴い、患者負担が大きい。

LTTはこうした課題を解決するために、2017年の創業以来、自社のレーザー技術を活用して研究開発を進めてきた。今回の高輝度赤外線レーザーは、光学的センシングを高度化することで皮膚表面から非侵襲的に血糖に関連する情報を得ることを目的としている。

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期待される効果と応用領域

同社は、非侵襲測定により採血に伴う痛みやストレスを緩和し、感染症リスクを低減できる点を強調している。また、測定の簡便化により、健常者による気軽な血糖管理が普及すれば糖尿病人口の増加抑制、医療費や介護費の削減、健康寿命延伸への寄与が期待されるとされている。

測定データは無線でスマートフォンに表示される仕様となるため、遠隔モニタリングやライフログとの連携、さらには集積されたビッグデータを活用した疫学研究や予防医療の高度化など、多面的な応用が想定される。

会社概要、代表コメント、そして要点の整理

リリースに含まれる会社概要は以下のとおりである。設立は2017年7月、所在地は大阪府大阪市城東区森之宮1丁目6番111号NLC森の宮ビル13階、代表者は山川 考一、資本金は2億5千万円。主な事業は非侵襲血糖値センサーの開発・製造販売と各種センシング技術の開発である。公式サイトは https://www.light-tt.co.jp/ として公表されている。

代表の山川氏はコメントの中で「糖尿病と闘う人々の負担を低減したい」と述べ、2017年創業以来の研究開発の経緯と「採血のいらない血糖値測定を当たり前の世界に」という目標を改めて示している。技術的自信と社会的な使命感が同社のメッセージに反映されている。

発表日時
2026年5月11日 09時00分
調達ラウンド
シリーズBエクステンションラウンド(追加調達:5億円)
累計調達額
約12億円(今回の調達を含む)
主な出資者・支援
株式会社タムロン、JMTCキャピタル合同会社、株式会社広島ベンチャーキャピタル、BPキャピタル株式会社、京都府の補助金、株式会社紀陽銀行からの融資

以下の表は、本記事で扱った主要項目を整理したものである。表の後に本稿の総括的な文章で締めくくる。

項目 内容
企業名 ライトタッチテクノロジー株式会社(Light Touch Technology Inc.)
発表日時 2026年5月11日 09時00分
調達額(今回) 5億円(シリーズBエクステンションラウンド)
累計調達額 約12億円
出資者・支援 株式会社タムロン、JMTCキャピタル合同会社、株式会社広島ベンチャーキャピタル、BPキャピタル株式会社、京都府補助金、株式会社紀陽銀行からの融資
技術の特徴 高輝度赤外線レーザー(従来光源比約10億倍)による非侵襲血糖測定
測定時間 約5秒
データ連携 無線通信でスマートフォンに瞬時表示
本社所在地 大阪府大阪市城東区森之宮1丁目6番111号 NLC森の宮ビル13階
設立 2017年7月
代表者 山川 考一
資本金 2億5千万円
公式サイト https://www.light-tt.co.jp/

本稿では、ライトタッチテクノロジーが公表した情報を基に、技術的な要点、調達の構成、資金使途の方向性、そして期待される臨床・社会的効果を整理して報告した。採血を必要としない短時間の血糖測定技術は、糖尿病治療や予防医療の実務において大きな変化をもたらす可能性がある。その一方で、臨床性能試験や薬事承認、量産化に向けた技術的・規制的ハードルをクリアすることが不可欠であり、今回の資金調達はその一連のフェーズを支えるための重要な資源となることが期待される。