ヘルメット内部を約−6℃低減する新型『ブリーズダクトA』
ベストカレンダー編集部
2026年5月12日 13:45
ブリーズダクトA発売
開催日:4月1日
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酷暑下で増える頭部リスクと規制強化の現状
2026年5月12日、株式会社ジュトク(愛知県豊橋市)は、ヘルメット用の熱中症対策製品「ブリーズダクトA(アドバンス)」を2026年4月より販売開始したと発表しました。本記事では発表内容を整理し、現場での利用実態、技術的な特徴、導入時の利点や製品スペックを詳細に伝えます。プレスリリースは同日11時30分に公開されており、同社は創業以来の現場向け製品開発の延長線上として本製品を位置づけています。
近年、熱中症による救急搬送は増加が続いています。消防庁の統計によれば、2024年の熱中症による搬送者数は97,578人に達し、そのうち職場での搬送が約9,870人(約10%)を占めています。また、建設現場従事者の年齢構成は高齢化が進み、2024年時点で55歳以上が36.7%となっていることが指摘されています。これを受け、令和7年(2025年)6月1日に施行された改正労働安全衛生規則により、熱中症の重篤化防止対策は罰則付きで義務化されました。
現場での課題:ヘルメット内部の蒸れが残る理由
空調ウェア(ファン付き作業服)の採用が進む一方で、ヘルメットを着用した際の頭部内部の蒸れ感は依然として解消されていません。ヘルメットは外的安全確保のために必須装備であるため、頭部に熱や湿気がこもりやすく、重篤なケースでは生命に関わるリスクとなります。作業現場では、耳元にファン音が発生したり、追加の動力が必要になる製品は受け入れにくいという実務上の制約もあります。
こうした課題認識を背景に、ブリーズダクトAは「既存の空調ウェアの風をヘルメット内部へ誘導する」という発想で設計されました。追加の電源やファンを必要とせず、既存装備との組み合わせで使用できる点が現場導入の容易さに直結します。
ブリーズダクトAの特長と改良点──特許技術による無動力換気
ブリーズダクトA(アドバンス)は、従来モデルのユーザーからの声を反映して改良を重ねた新モデルです。主な特長は、空調ウェアの風を専用の管状ダクトでヘルメット内部に導入し、ヘルメット内部温度を低減させるという点にあります。同社の自社実験では、室温31℃下でヘルメット内部温度が38.8℃だった状況から、約10分の送風で未装着時と比較してヘルメット内部温度を約−6℃低減する効果が確認されています(自社調べ)。
製品には特許取得(2025年5月)済みの構造が採用されており、着用者の首に沿って通気路(管状)を通し、衣服内部側から頭部側へ風を誘導します。通風路はつぶれにくい設計で安定した換気が可能となっており、一端と他端で曲率を変える構造により装着時のズレや違和感を低減しています。
改良の4点:ユーザーの声を反映した具体的変更
開発段階で寄せられた旧モデル利用者からの意見を受け、ブリーズダクトAでは以下の点を改良しています。
- 黒いパーツを削除・変更し、蜂の接近による刺されリスクを軽減
- 「タレ」の形状を変更し、耳が隠れない設計で現場の指示や音を遮断しない
- ダクト構造を見直して首の可動域を拡大し、装着時のストレスを軽減
- ダクト口を拡大して風量を増加させ、送風による体感的な涼感を向上
これらの改良は安全性と快適性の両立をねらったもので、耳を塞がない設計は現場でのコミュニケーション確保に寄与します。追加の動力を必要としないため、電気機械部品の故障リスクが低く、繰り返し使用可能で経済的です。
導入メリットと具体的な使用場面
ブリーズダクトAは多様な屋外・屋内現場での使用が想定されています。警備、建設、物流、製造、電力・通信インフラなどの分野で、ヘルメット着用が義務づけられる作業に適しています。特に長時間の屋外作業や高温リスクが高い環境での熱中症対策効果が期待されます。
導入のメリットは以下の点に集約されます。追加電源が不要で既存の空調ウェアを活用できること、装着が容易で導入コストが抑えられること、耳を塞がないため安全性を損なわないこと、そして遮熱性生地の採用により日射ブロック効果があることです。
想定される主な使用場面
- 警備業:交通警備や工事現場警備など、屋外で長時間ヘルメットを着用する場面
- 建設業:高所作業、足場組立・解体、掘削、橋梁工事など熱負荷が高い作業
- 物流業:屋外荷役、トラックの積み下ろし、港湾作業、倉庫内でのフォークリフト作業
- 製造業:溶鉱炉周辺作業や化学プラント点検など高温現場
- 電力・通信インフラ:鉄塔点検や電柱昇降、送電線工事など特に高所での作業
これらの場面では、ヘルメット内部の熱・湿気を排出しつつ、外部からの直射日光を遮断することが作業者の負担軽減につながります。遮熱性のあるチタンコーティング裏地と送風による換気の相乗効果により、首まわり・後頭部の暑さ負担が軽減されます。
製品スペック、会社情報、実験データと参照先
以下にブリーズダクトAの仕様、販売・製造情報、実験データ、問い合わせ先などプレスリリースに含まれるすべての情報を網羅的に示します。製品紹介ページへのリンクや出典も明記しています。
製品は2026年4月より販売開始。生産は日本(Made in Japan)であり、会社は昭和16年創業の株式会社ジュトクです。問い合わせ窓口は総務部・河辺(こうべ)氏。
商品スペック(詳細)
- 商品名
- ブリーズダクトA(アドバンス)
- サイズ
- タレ部:約400×290mm、ベルト部:約700×25mm
- 素材(タレ部)
- 表地:ポリエステル100%(タフタ/撥水加工)、裏地:ポリエステル100%(チタンコーティング)
- 素材(ダクト)
- ポリエステル100%(吸汗速乾素材)、ベルポーレン(芯材)
- 素材(バンド部)
- ゴムバンド(滑り止め:シリコン素材)
- カラー
- グレー
- 原産国
- 日本(Made in Japan)
- 商品詳細URL
- https://sagyouboushi.com/breezduct_a/
製品は電源やファンを用いないため、既存の空調ウェアの風を活用することで容易に導入できます。耳を塞がない設計により、周囲の音や現場指示が聞き取りやすい構造です。
実験結果と出典
自社実験(同社)では、室温31℃の環境下でヘルメット内部温度が38.8℃だったケースにおいて、約10分の送風によりヘルメット内部温度を未装着時と比較して約−6℃低減する効果が確認されています(注:自社調べ)。
出典や参考情報として、消防庁の熱中症搬送統計、一般社団法人日本建設業連合会の建設業従事者年齢構成、改正労働安全衛生規則(令和7年施行)を原典としてプレスリリース内に明示しています。
- 消防庁の熱中症搬送統計(2024年):https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r6/heatstroke_nenpou_r6.pdf
- 日本建設業連合会 統計(建設従事者の年齢割合):https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart6-4/index.html
- 改正労働安全衛生規則(施行:令和7年6月1日):https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001490911.pdf
会社概要は以下の通りです。社名は株式会社ジュトク、所在地は愛知県豊橋市向山大池町4-12、電話0532-63-5511、FAX0532-63-5513。代表的な事業領域は作業現場向けアパレルの企画・製造・販売・物流で、創業は昭和16年です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | ブリーズダクトA(アドバンス) |
| 発売時期 | 2026年4月販売開始(プレスリリース日:2026年5月12日 11:30) |
| 主な効果 | 空調ウェアの風をヘルメット内部へ導き、約10分でヘルメット内部温度を約−6℃低減(自社実験) |
| 特長 | 追加動力不要、耳を塞がない設計、遮熱性生地(チタンコーティング)、簡単装着、蜂対策のパーツ変更 |
| 特許 | 通風路(管状)で空調ウェアの風をヘルメット内部へ誘導する構造(特許取得:2025年5月) |
| 想定使用場面 | 警備、建設、物流、製造、電力・通信インフラなどヘルメット着用現場 |
| サイズ・素材 | タレ部:約400×290mm、表地:ポリエステル100%(タフタ/撥水)、裏地:チタンコーティング等 |
| カラー・原産国 | グレー・日本(Made in Japan) |
| 企業情報 | 株式会社ジュトク(昭和16年創業)、所在地:愛知県豊橋市向山大池町4-12、TEL:0532-63-5511、E-mail:j.koube@jutoku.co.jp |
| 参照URL | https://sagyouboushi.com/breezduct_a/ |
本記事では、プレスリリースに含まれる全情報を網羅的に整理しました。製品の技術的特徴、改良点、実験結果、法規制との関連、想定される現場適用範囲、会社情報および参照先を明示しています。購買や導入検討、現場での運用設計にあたっては、製品詳細ページや同社への問い合わせ窓口を参照されることが適切です。